ガーベラ以外の、
いろいろなモチーフがたくさん入ってるのは、
フェイスタオルとバスタオルです。
ちょうちょがいて、鳥がいて、はっぱが茂り、
木の実っぽいのもあって‥‥。
でも描きあげたあと心配したのが、
タオルのイメージは、清潔感とか、
ごくシンプルな絵柄を入れたりとか、
わりとそういうものが求められている
アイテムかもしれないということです。
ぼくはタオルの絵柄を描くのは初めてだったし、
考えすぎて、へんに絵がキュってちいさくなるよりは、
ここは思い切ってやるべきだと思って、
今回は、はなから
そういうことを無視して描いていったんです。
もう、ほんとにタオルをキャンバスにさせてもらう、
というぐらいの感じで。
けれどもいざ描きあがったとき、
それがちょっと心配になっちゃった。
どういう反応なのかって。
けれども「ほぼ日」のみなさんの反応が
とてもよかったので安心しました。
「のびのびしてますね!」って言ってもらえて。
ハンドタオルは思い切ってガーベラだけ。
バスタオルのガーベラと
同じくらい大きなガーベラです。
そしてハンドよこながは、
ほかのサイズにはないお花が入っています。
ガーベラ以外のお花の名前ですか?
じつはこれらは全部、
自分のイメージの中にある花なので、
具体的に、この花は何々、とかじゃないんです。
自分がつくりだしたものですね。
近いものがいろいろあると思いますけど。
色づかいは、やっぱりさっきの話に戻りますけど、
ほんとは清潔感とか、すごく大事だと思いつつ、
あくまでも自分がほしい、という配色でつくりました。
でもいちど見本を刷っていただいてから、
最後のところでやっぱり気になって、
濃すぎる色は明るくしたりもしましたけれど。
きっとすごく好きな色なんですよ。
地色、イラストがのらないガーゼ面と、
パイル面もそうなんですが、
真っ白ではなく、
でもあんまりくすみすぎるのもちがうなと思って、
紙の色で指定したんです。
色の名前、たとえばアイボリーって言うと
もっと濃い色になっちゃうと思ったので、
ケナフっていう紙の色にしてください、って。
とてもじょうずに出してくださいました。
ちょっとなつかしい感じ。
昭和な感じでありつつ、新しいイメージです。
北欧っぽい印象もありますか?
もちろんとても影響を受けているので、
そうなんだと思います。
たぶん、こういうタオルの柄って
そんなにないと思うんです。
だから、お家の中で使ってもほしいけれど、
たとえば屋外に持ち出して使っていただけたら
とってもいいなと思います。
赤ちゃんにも似合いそうですよね。
そういえばこういう広い面を
細かな絵柄で覆うのって、
あまり、なかったですね。
いくつもの色をきれいに出すのに、
職人さんががんばってくださったんだそうですね。
タオル工場のみなさんにも感謝です。
おおぜいのかたに使っていただけるといいですね。
どうも、ありがとうございました。
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