あみぐるみ その3
デザインができた!
恵比寿のカフェでたらふくゴハンを食べながら
高森先生&みねひろこさんとの打ち合わせをすませたシェフ。
鼠穴にもどり、darlingにデザイン画の交渉です。
かくかくしかじかで、イトイさん、描いてもらえませんか?
「もっちろん、描くよ〜〜! 紙、紙」
コタツ部屋にミスコピーの裏紙を持って
青いペンを握り、こもること約1時間。
「できた! どうよ!?」
できあがったデザイン画はなんと9枚。
この9枚、どれも、たしかに、オリジナル。
だって「おすもうちゃん」「江頭」ですよ!?
高森先生、「男の人はぜんぜん違う発想で
つくってくれそう」って期待してたけど、
たしかに違う発想だ。
「たぬき」 |
「みつばちくん」 |
「ろぼっとさん」 |
「からこちゃん」 |
「おすもうちゃん」 |
「こあら」 |
「江頭」 |
「でんきゅうちゃん」 |
「おにちゃん」 |
テーブルに9枚並べて、セイヒローやメリー木村も
まじえ、つまり男だけで、どれがいいかの選考会を
開きました。
でも、どれも面白そうなんだよなあ……。
で、鼠穴男組が推薦したのは「からこちゃん」。
唐古人形のからこ。リトル・チャイニーズ・ガール。
「これ、いろいろポーズつけられるし、
服の色も楽しめるじゃん」
そうしましょう! シェフは「おすもうちゃん」に未練が
ありましたが、いきなり半裸の男性ってのもねえ。
あと、セイヒロー&シェフのでぶ組は、
「たべぐるみってどうです?」
と、今思えばわけのわからないことを。
つまりね、ちくわとかかき揚げとか、おいしそうな
食べ物をあみぐるみでつくって「たべぐるみ」っていう
新しいジャンルをつくったらどうか、と思って。
……却下されました。
さっそく高森先生とみねさんにメールで打診です。
その結果、「からこちゃん」は再現するのに時間が
かかりそうで、ちょっとむずかしかもしれないので、
おさえで「コアラ」の準備もしておこうということに
なりました。
すぐに、先生から色の指示が届きました。
この段階で、darlingのデザインが、もうまったく
「高森スタイル」になってる! 言っちゃあなんだけど、
すごぉく、カワイイ……。
darlingのデザイン画も、すごくイイんだけど、
あみぐるみにしては肉がみっしりというか、
固太りな感じがしてたんです。
こっちの絵だと、高森先生特有の「てろーん」とした
感じになってて、あみぐるみとしてはカワイイと思う。
毛糸の買い出しが、楽しみになってきたよ!
(つづく)
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