高森共子さんと、あみぐるみ。

あみぐるみコンテスト審査結果速報!!

いやあ〜ほんとにすごかったっす、
昨夜のあみぐるみコンテスト審査会!!
ずら〜〜っと鼠穴の審査会場一面に拡がる
あみぐるみの大海原。
これぞわたし(あやや)が夢にまで見た光景。
応募総数は、370作品。
まずは、応募してくださったみなさま
ほんとうにありがとうございました。


見よ!このあみぐるみの数を。

審査員の高森先生、カグチヒナコさん、darlingも
目の前にしたあみぐるみの完成度の高さに
呆然とすることしばし。


「どれもほんとにすごいなあー。これ選べないなあー」
と頭を抱える審査員のみなさま方。



困っちゃったなあ。

どれもほんとにすばらしいものばかりで
そう簡単には決まりそうにないので、
ひとまず、
これはと思う作品を
どんどんピックアップしていって、
その中から大賞・ 部門賞を決めることにしました。


そして最終選考に残ったのは、
以下の作品です!

<課題部門>
No.23「天使業本日休業中」ゆっちーさん
No.60「ガリ勉天使くん」よねしさん
No.61「加トちゃん天使くん」よねしさん
No.62「天使ーず」あぴょんさん
No.110「21時の天使くん」SAKIさん
No.128「七色天使くん」栗本彩子さん
No.153「天使くんと仲良しくまちゃん」平山絵梨さん
No.203「さっぱり天使くん」みかんさん
No.244「ダーぬいSと天使くん」海宝佳子さん
No.247「天使くんいちごとミルク」Snowyさん
No.258「天使くん'S」Chie Makiさん
No.268「おやじ天使のゆううつ」タナゴロウさん
No.298「天使くんを編む天使くん」市川みゆきさん
No.303「くものうえ、お昼ね天使くん」Kozueさん
No.314「天使くん、パーマをかける」まろさん

<エロチック部門>
No.3「色っぽくならない人魚」首藤みどりさん
No.5「フォトジェニックになりたい」早川智子さん
No.8「ビキニ人形」佐野純子さん
No.183「サリーちゃん」ねこちゅうさん

<オカルト部門>
No.134「苦脳」
No.236「白ヘビちゃん」ペコさん
No.255「まちむすめ」カナモトヒトミさん
No.300「くぎ」ウメさん

<家具部門>
No. 78「大好き64」ふうちゃんさん
No.158「豪華三段桐ダンスくん&
     いまならついてくるくん」Miumiuさん
No.272「ちゃぶ台」しんごママさん
No. 369「まっきん」パニャングルミンさん

<箱庭部門>
No. 309「南の島の“だるまさんがころんだ”」
     柏市立豊四季中学校・あららぎ学級

<超自由部門>
No. 28「牛かcowか」西智子さん
No. 42「どろぼー一家」宮澤かおりさん
No. 70「もひぱん」竹沢愛美さん
No. 74「凛々しいリリタ」山内豊さん
No. 83「冬のおくりもの」おがのいする
No. 84「仲よし」おがのいする
No. 101「ぼさつくん」みゆさん
No. 109「地球儀」角瀬麻里子さん
No. 113「パンダのピットくん携帯ケース」
     豊田あおいさん
No. 116「きんたろう」プロジェクトきんたろうさん
No. 118「フラガール」川上りささん
No. 119「はじめてのお雛さま」まゆももさん
No. 129「ゆず風呂に入りに行った柚子」小島ヒサ子さん
No. 146「スズメです」みえおさん
No. 169「オマエモナー」田中ミツさん
No. 205「くまちゃん」福岡真美さん
No. 207「しろすけ」戸田真梨子さん
No. 215「Robot0.1号機」三好結子さん
No. 222「フクちゃんととまり木」中野久美子さん
No. 230「ウッキー」lottachannさん
No. 273「現代鳥獣戯画」藤本美千代さん
No. 284「狛犬」まるちなさん
No. 292「いちょうちゃん」のこさん
No. 313「 けろけろ兄弟」石森麻菜美さん
No. 317「黒糖かりんとう、あめ玉、
     おにぎりくん+たくわん2枚」ちeさん
No. 321「助六くん」Kinakoさん
No. 327「二コ」国本よう子さん
No. 328「サンデー」国本よう子さん
No. 329「レノ」国本よう子さん
No. 330「ロッタ」国本よう子さん
No. 349「愛を下さい」松山保子さん

タイトルを見ただけでも、バラエティに富んでますよねえ。
そして、この中からいよいよ各賞を決定していくんだけど、
今回はいきなり最初にドドどんっっと
“あみぐるみ大賞”が決まっちゃいました。
見事“あみぐるみ大賞”に輝いた作品は、

No. 309「南の島の“だるまさんがころんだ”」
     柏市立豊四季中学校・あららぎ学級




これはもう文句なしで審査員全員満場一致でした。
展示された瞬間に審査員のみなさんの目は
この作品にくぎ付け。
一度手に取ると手放せなくなるような
何とも言えないかわいさがあるんですよ〜。
この作品が登場した途端、
会場は一気にヒートアップしたんです!!
もうそのときからわたし(あやや)は
秘かにこれは大賞を受賞するのでは!?
と予感しておりました。
写真じゃあんまり伝わらないかもしれませんが、
誰かに見せるためとかではなく、
楽しく作っているというような、
作る喜びみたいなものが
すごく伝わってくる作品でした。


かわいさのあまり、思わず
大賞作品の亀くんをかぶってみたカグチさん


大賞はスイスイッと決まりましたが、
ここからの各部門賞はどれもほんとに
それぞれ味のある作品ぞろいで
審査員のみなさんが候補作品の前で
ううーんとうなる場面の連続で
審査は 難航の嵐でした。
そして、決定した各賞は以下のとおりです。

〜課題部門〜

No.110「21時の天使くん」SAKIさん




畳まですべてあみぐるみで編んであって
圧倒的な存在感がありました。
デビルくんに対抗するための武器まであって
きっと作戦を和室で練っているのか!?
というストーリーを連想させて、
総合的にユニークだったことが受賞の決め手となりましたね。

〜エロチック部門〜

No.8「ビキニ人形」佐野純子さん



特に難航したエロティック 部門の審査。
アイデアあふれる作品も多かったのですが、
あみぐるみでこのプロポーションを作ったという技術力と、
何だかリアルなんだけど、
さっぱりとしたエロチシズムに女性陣の票が集まりました。

〜オカルト部門〜

No.236「白ヘビちゃん」ペコさん



女の子のおなかと頭から、へびが飛び出し
さらに誰かの指を食いちぎり、
子ぶたうさぎを捕らえているという複雑な構成。
かわいいのに、よくよく見るとものすごくコワイ、
と高森先生とカグチさんが震えていました。

〜家具部門〜

No.158「豪華三段桐ダンスくん&
     いまならついてくるくん」Miumiuさん




三段桐ダンスに「いまならついてくるくん」というアイデアに
タンスの中身まであみぐるみで作られているという凝りように
審査員一同が驚きました。
なんと、へそくりの預金通帳まで入っています。

〜超自由部門〜

No. 292「いちょうちゃん」のこさん



口からはじまって胃、腸につながるという
発想のユニークさからいって超自由部門にふさわしい。
超と腸 をかけてるのかしらという話も。

なお、風景部門と箱庭部門の部門賞は、
「該当者なし」ということにさせていただきました。
ご了承ください。

部門賞に選ばれなかった作品の中にも
素晴らしい作品がたくさんありましたので、
急きょ“優秀作品賞”“異素材賞”“小さい部門賞”の
3つの賞を設けました。

〜優秀作品賞〜

その1
No. 327「二コ」 No. 328「サンデー」
No. 329「レノ」 No. 330「ロッタ」
国本よう子さん



高森先生いわく、
「技術も完璧だし、キャラクターが完成されていますね」
darlingいわく、
「これでごはんをたべていけるね 」

その2
No. 129「ゆず風呂に入りに行った柚子」
     小島ヒサ子さん




77才で最年長の方の作品。
むすめさんのデザインによる作品です。
darlingの、
「シチュエーションにとらわれずに
 あみぐるみの一体ずつのかわいさで選んでみようよ 」
というひとことで、選ばれた作品。
たしかにこの作品、一体で見たときに
味があってとてもいいんですよねえ。

〜異素材賞〜

No. 349「愛を下さい」松山保子さん



毛糸だけでなく、いろんな素材で編んで欲しいという
高森先生の思いとぴったり一致した作品です。
ナイロン糸で編まれていて体の中が透けています。

〜小さい部門賞〜

No.255「まちむすめ」カナモトヒトミさん



首がぐるぐる伸びる仕掛けになってるんです!
さらに、まちむすめのかわいい顔の裏に
恐ろしいおばけの顔がある、
というアイデアが評価されました。
大きく見えますが、
実は手のひらに乗るくらいの小ささです。

〜高森共子賞〜

No.203「さっぱり天使くん」みかんさん
No. 146「スズメです」みえおさん


編集部註:
ちょっとわかりずらいかも知れませんが、
天使くんの手の上にスズメが乗っています。


<高森先生からひとこと>
まず、「さっぱり天使くん」は、
いろんな素材で編んで欲しいと思っていたところに
紙ひもで編まれたこの作品はとても目立ちました。
「さっぱり天使くん」の名前のとおり
とっても涼やかな雰囲気でした。
「スズメ」はとにかくかわいかった。
それに尽きます!

〜darling賞〜

No.268「おやじ天使のゆううつ」タナゴロウさん


ゆううつな天使くんですが、
ダーリンはまず「おやじっ」と叫びました。
目があって離れられなくなっちゃったみたいです。

〜カグチヒナコ賞〜

No. 222「フクちゃんととまり木」中野久美子さん



カグチさん、実はフクロウ好きでした。
ダーリンのおやじ天使くんと同様、
目があって離れられなくなり、
ひとめぼれだったようです。


<審査を終えて>
高森先生
:きょうはすばらしい作品ばかりで本当にびっくりしました。
 全作品があまりにも良すぎて選ぶのに苦労しました。
 みなさんのあみぐるみを見ていて
  私自身もとても勉強になりました。
 4月に全作品を展示する展覧会がありますので、
 ぜひそちらに足をお運びください。

カグチヒナコさん
:“うちに連れて帰りたい賞”がたくさんありました。
 作品の発想がこんなに自由で豊かだとは
 思わなかったので、感動しました。
 とにかく、わが家に連れて帰りたいものが
 たくさんありますので、
 個人的にお電話でご相談するかもしれませんが、
 そのときはよろしくおねがいします(笑)。

darling
:すごかった、ほんとにすごかった。
 日本人って決まったものを作るのが得意で
 独創的なものを生みだすのが不得手だという
 イメージがあるじゃない。
 それで課題部門を設定したりしたけど、
 そんな決まりきったものを
  はるかに超えた作品の数々でほんとに驚いたわ。
 何か、俺らが鉄道のレールを敷こうとしたのに、
 飛行機で一気に来たようなそんな衝撃があったね。
 でも、これはあみぐるみだからこそだと思う。
 イラストでは出せない独特のものが
 あみぐるみにはあるよ。
 いやあ、あみぐるみの世界には神がついてるね。

さて、おかげさまで審査会も無事終わりましたが、
高森先生からもお話がありましたように、
4月下旬に全作品の展覧会を開催する予定です
また、このページでも何らかの形で
全作品をお見せできるように計画中です。
そんなわけで、展覧会やら何やらで
わたくしまだまだがんばりますよ〜!!
どうぞお楽しみに!

<大賞&高森共子賞の賞品だよ!>

以前にこのページで発表しましたように、
見事大賞を受賞された、
豊四季中学校あららぎ学級のみなさんには、
高森先生オリジナルのあみぐるみをお贈りします!!
高森先生がこの日のために作ってくださった作品です。
名前は「くまこちゃん」。
おしゃれでかわいいくまちゃんです。
かわいがってくださいね。


大賞の賞品・くまこちゃん :身長約25センチ

そして、さらに高森共子賞を受賞された、
お二人にはこれまた高森先生オリジナルの
「ちびくま」をお贈りします!
これもくまこちゃんと同様に
高森先生がこの賞のために作ってくださった作品ですよ!!


高森共子賞ちびくま身長約10センチ



高森先生の新刊本
『高森共子のいつでもあみぐるみ』

出版社:日本放送出版協会
定価:750円+税
ISBN:4-14-927330-8




高森先生のあみぐるみ絵本
ひつじちゃんはごきげんななめ
出版社:ブロンズ新社
ISBN:4-89309-200-6
定価:1,500円+税
〜登場人物の作り方つき!
 読んで、作って楽しめる絵本〜

2001-03-10-SAT

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