── |
じゃあ、あんまりベタベタ甘えずに
好きだの嫌いだの、
言わないほうがいいのでしょうね。 |
タナカ |
そうそう。
敏子さんの本を読んだりすると、
そういうことが書いてあるよね。
好きや好きや言うのは、信頼関係がないねん。
好きか嫌いかは、態度みりゃわかる。
そんなん言うようになったら、終わりや。 |
── |
はああ! まるで
樹木のような愛ですね。 |
タナカ |
そう! 巨大な木。
そこにしがみつく蝉! |
── |
TAROにとっての敏子さんも、
そうだったのかもしれないですね。 |
タナカ |
女性も、「そういうふうに」、
もてていかないかんと思うのよ。
お互いに木のようになって。 |
── |
お互いに! |
タナカ |
ほんまにもてていくためには
そうでないといかんな。
樹木になるための勉強を、
男も女もいっせいにやれば、
太郎みたいになるんと違うかな。 |
── |
そんな勉強、したいです。 |
タナカ |
だから、モテ学をね、
ちゃんとやったほうがいいと思うんです。
数1(すういち)、数2(すうに)が
あるように、
モテ1、モテ2、
現代モテ学、基礎モテ学。 |
── |
きれいな人に飛びつく前に、
モテ1を。 |
タナカ |
この子かわいい、この子きれい!って
恋愛しても、最後には、
「なんやったんやろう‥‥」ってなるもん。
それよりも、
「あのときのあの1回、
しょうもないブスに
ひっかかったときのほうが
命として燃えてたな」
と気づく。
そんときに、ふと、わかるんですよ。
「あンのブスは、樹木みたいやったな‥‥」
「俺からいちいち
『今日はどこそこ行こうか!』って
サービスせんでも、
勝手に行っとるしな‥‥」
みんな、太郎みたいな恋愛をすればいいよ。
だって、に向かって
「あなた、どこ
行ってたのよ!」
って言えないでしょう? |
── |
言えない、言えないです! |
タナカ |
夜3時ぐらいに
帰ってきた
に対して、
「ちょっとあなた、私の誕生日なの今日!」
って、言えないでしょ?
こまかい約束ごととか取りつけとかを
成立させないようにするよね。
あれがモテている状態なんじゃないかな。
約束なんか、
太郎の前ではどうでもよくなるでしょう。
そんな人にならないといけない。 |
── |
誕生日や約束ごと‥‥。
人生の楽しみごとを、
ぜんぶそのあたりで
すまそうと思っているところが、
みんなにあると思うんです。 |
タナカ |
そうやな。
自分でそれをつくっていけないから、
バレンタインデーとかに頼っちゃうのよね。
毎日、バレンタインデー
やっちゅうんやよなあ?そんなもん。
そこに頼るのはやっぱり
力がないからでしょう、
自分に。 |
── |
魂に触れることを
していないからかもしれません。 |
タナカ |
そ。してないから。
だから、楽しいことをなにも
相手にプレゼントできなくなってしまっている。
バレンタインデーの気分、
クリスマスの気分っていう型に、
あ、また「型」が出てきよったな(笑)、
つまり、スタイルに
あぐらをかいてしまっているんですよ。
そこでまた、「メリークリスマス!」とか、
自分の心の言葉ではないようなことを
言うわけですよ。
‥‥ただ、僕は、言うタイプですけどね!! |
── |
なんなんですか! |
タナカ |
それは多いに楽しんでいこう! |
── |
はあ。 |
タナカ |
だから、告白しますけど、
去年のクリスマスは、
ディズニーシーのミラコスタを予約しました。 |
── |
言ってることと違うじゃないですか。 |
タナカ |
わかったうえでやってることは、いいのよ。
つまり、クリスマスに頼ってるんじゃなくて、
毎日が楽しいうえに、
プラスαをやってるの。
ちょうど今日、世の中クリスマスやん!
たまたまやな!
ということで。 |
── |
クリスマスによっかかっていない、と(笑)。 |
タナカ |
だから、太郎にクリスマスなんて、
ないでしょ。
クリスマスより
太郎のほうが
おもしろいからね!
太郎さんはとにかく、これまで僕が、
「あ、この人モテるやろな、
あ、この人いいなあ!」
と思ってきた人のなかの、
トップオブトップの人です。
女性の気持ちに、知らん間になってる。
敏子がライバルやわ。 |
── |
敏子さんには、太刀打ちできません。 |
タナカ |
そやなあ。
あの人横におったら、やる気でるよねえ!
信用してる人が、横で、本気で、
「パチパチパチ〜すごい〜」
言うてくれたら、
もっと描いちゃオ!って、なるよね。 |
── |
敏子さんもモテていらしたでしょうね。
あのカップル、すごいです。 |
タナカ |
ほーんま、あのカップルな。
あんなアツアツないで。
ベストカップルや。 |
── |
いまもアツアツですよ。 |
タナカ |
死を超えてるやろ?
そこがすごいで。
くやしいよな。 |
|
── |
とにかく
『オッス! トン子ちゃん』を読んで
魅力的な女の子について
勉強したいと思います。
トン子ちゃんは実際、
漫画のなかでモテてますね。 |
タナカ |
そうそう、
どんどんかわいくなっていくんだよ。 |
── |
これは「モテ1」の教科書ですね。 |
タナカ |
モテ度の高い「モテ2」が
太郎の本やね。
めざせ、樹木! |
── |
めざせ、クリスマスよりおもしろい自分!
今日は、ありがとうございました。
|