TARO MONEYは、コイン、パッケージともに、
すべて日本製です。オールメイドインジャパンです。
工場の方に、TARO MONEYプレス工程について
教えていただきました。


まず最初に、この機械で、原材料の板から、
円形になるように型抜きします。
10 TAROは、
百円玉と同じ(但し配合率はちがいます)白銅製。
おもに真鍮をあつかうこの工場では、
普通は使わない素材なので、
白銅の入手にひと苦労だったんです。
また、白銅は堅いため、
加工が難しいんだそうですよ。
型抜きしたあとは、側面が尖っていたり、
抜くときの圧力で曲がっていたりするので、
この機械を使って、「ならし」ます。
形を整えることを「ならす」っていうんですって。


工程のいちばんの要は、コイン面の「型打ち」です。
普通は「平彫り」という加工ですが、
10 TAROは、繊細な凹凸を表現する「肉彫り」。
難しい、微妙な調整が必要です。技の見せどころです。
「ならし」たコイン素材を、
調整した機械にセットして、両面をプレス。

1枚、できあがりました!


TARO MONEYの利益が全額『明日の神話』に
寄付されることについて、おうかがいしました。
「そんなふうに訊かれると、光栄です、としか
 言えないなぁ、ははは。
 いやいや、ほんとにね、
 そんな商品をつくれるっていうのは、
 光栄ですよ。
 TARO MONEYは加工が難しくて
 大変ですけど、やりがいがあります。
 『明日の神話』って、岡本太郎さんが描いた、
 すごく大きな壁画なんでしょ?
 岡本太郎さんといえば、
 このコインに彫ってある『太陽の塔』、
 あとは変わったおじさんだなぁという
 印象なんだけどね。
 壁画はいつ汐留に来るの? 7月7日?
 それは、観にいかなきゃねぇ」


TARO MONEYは、
いろいろな人たちの、
いろいろなかたちの関わりを通じて、
みなさんのところへ届きます。
コインの肉彫り部分やパッケージなど、
それぞれにたのしい工夫が込められているんですよ。
みなさまのお手もとに届くまでの過程を、
また、リポートいたしますね。


2006-04-28-FRI

もどる