昨日5月18日に、
TARO MONEYを代表して、糸井重里が、
岡本太郎記念館館長であり
財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団の
平野暁臣さんへ
TARO MONEYの最初の寄付金となる
450万円をお渡ししに、
行ってまいりました!



このお金は、先日お伝えしたとおり
『明日の神話』の修復に使う筆と、
『明日の神話』を運搬する木箱になります。

糸井 「じゃ、最初の寄付をお渡しします」
平野さん 「ありがとうございます」
糸井
「いよいよですね。
 ほんとになっちゃってるね!」
平野さん 「TARO MONEYを買ったみなさんは、
 このお祭りの、ある種のオーナーに
 なってくれたわけです。
 ありがとうございます」

そして、なんと、
平野さんは、このときに間に合わせるように
木箱に貼るプレートを用意してくださっていました。



TARO MONEYと書いてありますよ?!
これが、『明日の神話』を運ぶ木箱に貼られて、
愛媛から東京を移動するんですね!!






TARO MONEYがみなさまのお手もとに渡る
出口のようすをお伝えします。
今回、おじゃましたのは、
5月16日のTARO MONEY出荷開始日に
そのようすを写真で送ってくださった
アドレス通商さんです。

アドレス通商さんには、「ほぼ日手帳」をはじめ、
ほぼ日ストアから発売される商品の配送を
いつも担当していただいているんですよ。



発送の現場へおじゃますると、
みなさんが、3人ひと組で
発送作業をしていらっしゃいました。



ひとつひとつの伝票を、声を出してチェックしながら、
商品をピッキングし、発送用の袋に詰め、
伝票を貼り、封を閉じる、という作業が
流れるように行なわれています。



は、はやい‥‥。

写真ではお伝えできないですが、
すごいスピードで、
TARO MONEYの詰まった袋が
次々とできあがっていきます。
すいません、すいません、
今日で、どのくらい出荷されるんですか?



「今日、出荷するのは、3000件分です。
 TARO MONEYの初回プレス分出荷は
 明日で終わります」



あー、今回は取材が間にあってよかったです。
(前回の、パッケージ印刷のときには
 取材が間にあわなかったので‥‥)
ちょっと作業の邪魔をしてしまいましたが、
みなさんに、いろいろなお話を
訊いてきましたよ。

岡本太郎さんについて
どのような印象をお持ちですか?



「太陽の塔、近鉄バッファローズのマークのデザイン、
 あとはやっぱり『爆発』っていう印象ですね。
 変わったおじさんだなぁという記憶があります」

やっぱり『太陽の塔』と『爆発』の
知名度は絶大ですね。
岡本太郎さんについて質問をすると、
大抵の人は「変わった人」とおっしゃいますね‥‥。

「あ、でも、すごい
 頭のよい人じゃないかなとも思います。
 なんとなくですけど‥‥」

インパクトが強いことが多いせいで
あまり知られていないのですが、
岡本太郎さんは、フランスに留学中、
ソルボンヌ大学で哲学や民族学などを
勉強していたりした、
変わった経歴の持ち主なんです。

今回のTARO MONEY、
出荷作業をされていて、お感じになることは?

「やはり、寄付などの
 チャリティー的な商品に関わることは、
 あまりないので、緊張しますね」



「この商品を担当することになって、
 岡本太郎さんという方に、
 すごく興味がでてきたので、
 関われてよかったなぁと思っています」

TARO MONEYはパッケージが特殊で、
4つに分けることができるんです。
これ、4つに分けるとしたら、
みなさんはどなたに渡されますか?



「僕は、自分の両親と、
 妻の両親に渡したいと思います。
 僕が、こういう仕事に携わっているんだ
 ということを伝えたいですね」
 


「私は、夫と子どもがふたりいます。
 4人家族なので、家族みんなで、
 ひとつひとつ持っていたいと思います。
 お守りみたいな感じで」

TARO MONEYを受け取られるみなさんに
メッセージをどうぞ。

「商品が折れたり、曲がったりしないで、
 きちんとお客さまの手に
 届けることがいちばんです。
 でも、それだけじゃなくて、
 これだけ大切にされている商品なのですから、
 『思い』のようなものも
 手にとった方にお届けできたらと思います。
 もうすぐお手元に届きますので、
 もう少しお待ちくださいね!」

「気持ちを込めて、ひとつひとつお届けしますので、
 ぜひ大切になさってください」
 
アドレス通商のみなさん、
どうもありがとうございました。
じつは、アドレス通商のみなさんも
このTARO MONEYを
ご自分たちで購入されていました。

いろいろな人が、ほんとうにいろいろな形で、
思いをつないで、ここまで来ました。
このTARO MONEYが、
みなさんのお手元に届いて、
パッケージから飛び出すような
たのしいものになっているといいな、と思います。



では、みなさんから届いたメールをご紹介します。




届きました!!!
パッケージをパッカーと開き、
バキっと割り、ベリっと剥がし、
手にもった瞬間から
湧き上がる感動はなんでしょうか!
ここ数年でいちばん強く、体の底から
噴出すワクラク!!
これからどこにこのワクワクを投げよう!!
って楽しみです!!
緊迫とか緊張はとは全然違う
もっとなんだか蠢いてるんですよ。
みなさんにぜひ味わって欲しいな。
(F)



この素敵な活動に少しでもかかわれたこと、
とってもうれしく思ってます。
これは、TARO作品の歴史でもあり、
今の私の状況を思い出す事のできる
大切な特別なものになりそうです。
(アラレ)



今朝いちばんの便でTARO MONEYがやってきました!
朝から大吉を引いた気分です。
パッケージを眺めてボーっと。
切りはなしてはボーっと。
10TAROを取り出してはボーっと。
取り出されたパッケージを見てはボーっと。
そしてWeb上に名前を登録してはボーっと。
一連の作業がなんか芸術なんです。
こんなに想いの入ったご馳走をいただいて
豊かさと幸せさを感じています。
アクセサリー・デザイナーの友人に相談をして
ネックレスとキーホルダーにしようと相談しています。
それを周りの人たちにプレゼント予定です。
お金よりももっと豊かなものになりますね。
『明日の神話』も楽しみです。
ありがとうございました。
(まぁちゃん)



なんかすごく身近に感じることの出来るアイテムです。
1TAROも楽しみにしております。
(ゼンコー)



仕事中に、珍しく、母親からのメール。
「岡本太郎さんから荷物とどいてます。」
わくわくして、帰宅しました。
生まれたときから、『太陽の塔』がある
万博公園の近くに住んでいたので、
そこに、『太陽の塔』がある風景というのは、
ごくごく当たり前のことでした。
(今になって考えれば、
 すごく贅沢なことだと思いますが)
私にとって、岡本太郎という人物は、
『太陽の塔』そのものなのです。
その、『太陽の塔』と同じ時期に作られた、
『明日の神話』。
私の中で、TAROMONEYを通じて、
『明日の神話』と、『太陽の塔』が、
まっすぐ一つの線でつながりました。
(アミィ)


月曜日のこのページでは
みなさんからお問い合わせの多い
「10 TAROをアクセサリーにするには」
について、お伝えします。
では、また!


2006-05-19-FRI

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