都現美お江戸ツアーで注意すべきは、
メインとなる『明日の神話』の鑑賞時間。
東京都現代美術館は、17:30までの入場、
18:00までの開館です。


東京都現代美術館です。
『明日の神話』は、常設展示室の3階にあります。


これは、先日行なわれたテープカットの写真。

『明日の神話』は、
「よくこれだけの部屋が見つかったね!」というくらい
ぴったりおさまる場所で展示されています。
どうぞゆっくりと時間をかけて、
『明日の神話』をごらんになってくださいね。

展示室の出口に、ミュージアムショップがあります。
ショップ内には岡本太郎コーナーが設けてあり、
もちろん、TARO MONEYも置いてあるんですよ。




ミュージアムショップの永田さんです。
ほっかむり姿の我々TARO MONEYチームを
あたたかく迎えてくださいました。

「今日はお江戸ツアーの日だったんですね。
 じゃ、庄之助は行きました? 」

庄之助?



「大相撲の行司の木村庄之助のお菓子さんです。
 ごま大福がおいしいです。
 近くですから、売り切れちゃう前に
 はやく行ってください!」

行司の大福? よくわかりませんが、
急ぐべきなようです。向かいましょう!


西田
「だめです、モギコが買物中です。
 ほっかむり姿で」





ぐっさん
「はやく、はやく」


はやく、はやく。

ジリジリとお会計を待ち、
美術館を出て5分ほど歩くと、
永田さんの教えてくれた庄之助が見えてきました。


二十二代木村庄之助の店、と書いてあります。


お店の前に出ている黒板が軍配の形です。


ぐっさん
「すみませーん、
 ごま大福、ごま大福を」



おかみさん
「はい、ごま大福。
 あら、いいわねぇ、手ぬぐい」

ここは木村庄之助さんの
お店なんですか?

「もともと和菓子屋をやっていたんですが、
 父である二十二代木村庄之助が
 甘いものが好きな人で、
 引退後に軍配型の最中を作りはじめたんですよ。
 で、お店の名前が庄之助になった。
 ほら、あれが庄之助ですよ」


軍配型の最中は、おめでたい感じがして、
おみやげにいいですね。


庄之助さんの軍配が最中に。

「最中は1週間日持ちしますので、
 東京みやげに買っていかれる方も
 たくさんいらっしゃるんですよ」

東京都現代美術館のショップスタッフのみなさんは、
ごま大福が大好物のようで。

「ええ、とても人気の品です。
 今日はまだ売り切れてないわね。
 おいくつにします?」


西田
「ミュージアムショップの方々にも
 買っていきましょう。じゃあ、7つ」

庄之助のおかみさんに別れを告げ、
差し入れのごま大福を手に、
ふたたび都現美に向かいます。


「わあ、すみません、
 いいんですか? ありがとうございます」


西田
「これから1年間、
 TARO MONEYがお世話になります。
 よろしくおねがいします」

ごま大福で、つながった
TARO MONEYと東京都現代美術館。
これから1年、ここを舞台に
『明日の神話』とお祭りをするのです。


さて。
今日一日、お菓子をたくさん買いましたので
ベンチに座ってちょっとだけ、
食べてみましょうか。




西田
「といっても、量でいうと
 僕が小まつやさんで買った
 子ども向けのお菓子がほとんどなんですが」




ぐっさん
「ほんとだ‥‥」


西田
「じゃ、僕、シベリアを
 食べていいですか?」

あの、小まつやイチオシ商品の‥‥






西田
「カステラに、ようかんが
 サンドされているようですね。
 シベリア、行きまーす‥‥」


ぐっさん
「‥‥‥‥」


モギ
「‥‥‥‥」


西田
「‥‥いける! シベリアいける!」


ぐっさん
「ほんとだ! いける! シベリアいける!」


モギ
「うわ、ほんとだ! シベリアいける!」


うわ、ごま大福めっちゃ、いける!




ぐっさん
「断りもなくいつの間にごま大福を!」

ふつうの大福に見えるんですが、
皮(おもち)のなかに
ごまの粒がたくさん入っていて、
噛むたびにプチプチはじけるんです。


モギ
「西田くんのお菓子も食べてみようよ」


西田
「あ、それはクジのところを
 ちゃんと見られるようにして、
 こうやって開けるんですよ」




モギ
「カラフルチョコ‥‥なつかしいな。
 メガネがわりにしてウルトラマンしたなぁ」





西田

ぐっさん
「‥‥‥‥‥‥‥‥さ、帰りましょうか」

待って、待って。
今日、うぶけやさんで買った包丁、
出してみてもいい?


ギラーー!


ぐっさん
「‥‥(ひそひそ)うしろから、
 警備のおじさんが見ています」


西田
「(ひそひそ)この状況を説明するのは
 ひじょうに面倒なので、
 しまって、しまって、包丁を
 は・や・く!! しまえ!!」


ぐっさん
「あ、なんだかこっちに近づいて来られるようす‥‥」


西田

「行きましょう!」

なんだか急いで都現美をあとにした
我々一行は



ミュージアムショップの永田さんが教えてくれた、
「江戸最大の八幡さま」といわれる
富岡八幡宮に向かい、



たのしかった今日一日に、感謝。
そして、歴代横綱の名が刻まれた
横綱力士碑を眺め、



力士の手とくらべっこをし、





近代日本地図の祖、伊能忠敬さんに
ごあいさつをしました。
(伊能さんは、測量に出かける際に
 いつもこの八幡さまにお参りしていたそうです)
江戸後期、この人はたいへん偉かった、ということを
学校で習った憶えがあります。


モギ
「うん、しかもかなり、かなり偉いんだよ。
 だいいち、50歳を過ぎてから測量を学びはじめた
 そうだよ」


ぐっさん
「この人の地図は、とても正確だったんだよね」


モギ
「そう。シーボルトが伊能忠敬の作った地図を
 国外に持ち出そうとして捕まって、
 その後、日本を追放されちゃったんだよ。
 そのくらい正確だった」


ぐっさん
「日本中を歩いて測ったんだねぇ」


西田
「偉いお人だ‥‥」

伊能さんの、偉大すぎる人生に、
てぬぐいを肩にかけた一行は
しみじみと思いを馳せました。
そろそろ夕暮れ。
我々のお江戸めぐりも、おしまいの時間です。
ゴールと決めていた東京駅に向かい、
解散にしましょう。

モギ
「もうおしまいかぁ。
 身も心も江戸の人になっているのに‥‥」


西田
「うん、僕も」


ぐっさん
「じゃあさ、東京駅じゃなくて、
 やっぱり最後に、
 江戸城に行ってみようよ!」


モギ
「おお、そうだ、そうしよう、
 べらんめぇ、
 江戸城が見てぇってんだ!」

江戸城って‥‥皇居のこと?


西田
「江戸城行くッぺ!」


ぐっさん
「おうナリ!」




西田
「江戸をちょっと出ると
 すーぐ街になるっぺな!
 現代の都会、ひゃー、すごいっぺ!」

江戸を出ると‥‥って、
どこのエリアを言っているのでしょうか。
しかも、さっきから西田くんは、
どこのお国の言葉になっているのでしょう。

ぐっさん
「オレたちお江戸から出てきたけど」


モギ
「こんなとこに住んで働いているんだね」




「呉服橋」という名前が残っている場所も、
いまではビルが建ち並びます。


西田
「コンクリートジャングルだッぺ。
 もうほっかむりの時代は終わったッペな‥‥」


ぐっさん
「あれは、もしや、えげれすの、
 有名な、ビックベン?」




ちがう、ちがう。


西田
「あれは、もしや、宇宙巨人が置いた
 碁石?」




ちがう、ちがう。
きっと車止めです。


モギ
「あれはエアコンのラジエータ?」




ちがう、ちがう。ビルディングです。
もう東京駅ですよ。



しかし我々は東京駅の前を大きく右折。
皇居周辺‥‥ではなく、
江戸城周辺を車で走ります。
深川あたりに住んでいたお江戸の人たちは、
江戸城に来ることはあったんでしょうか。




西田
「宇宙巨人の碁石のむこうに‥‥」


モギ
「江戸城が見える‥‥!」





西田
「お江戸に来たッペよ。
 うわぁぁぁぁあん!」




江戸城に到着。
さあ、最後です。
記念撮影しよう!
イー、ディー、オー!


全員
「EDO!」



以上で、
乗組員勝手おすすめ情報で巡った
1日の旅は終了します。
みなさまのゴールデンウィーク・プランのお役には
立てないかもしれませんが、
『明日の神話』を見に、
東京都現代美術館に行かれる際には、
周辺のお江戸的スポットにも、
よろしければふらりと寄ってみてくださいね。

みなさま、よいゴールデンウィークを!
EDO!


2007-05-01-TUE

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