第10回 厳しい妻。
糸井 伸坊がさ、そうやって、テレビに向かって、
ああだこうだ言ってるとき、
奥さんはどうしてるの?
いっしょになって突っ込んでるの?
南 うーんとね。
静観してるね。
糸井 あ、うちもそうだな。
南 で、オレがあんまりいつまでも
「なんだこれは」とか言ってると
うるさいよって言われちゃう(笑)。
糸井 それ、うちもまったく同じです。
厳しいですよね。
南 厳しいんだよ。
糸井 あの、オレとかみさんの関係を
わかりやすく表すかみさんのひと言があって。
それは「なに考えてんだか、この人は」なんだよ。
南 奥さんが糸井さんに言うわけだ。
糸井 そうそう。
「なに考えてんだか、この人は」
それを何度も言われてるし、
言われてない場合も、顔に書いてある。
南 うちもそんな感じかなー。
糸井 ああ、キミんところも。
南 あのね。
糸井 うん。
南 くだんないこと言ってウケたりすると、
ものすごくうれしいんだよね。
糸井 そうなんだよねー(笑)。
南 基本的に、ほとんどウケないからさ。
たまにウケるとすごくうれしい。
糸井 うちもね、6回に1回くらい、ウケるんですよ。
で、それがうれしくてさ、ウケるんだと思って
たたみかけると‥‥。
南 ダメだね。
糸井 ダメなんだよ。ウケないどころか、
「それはおもしろくない」って言われる。
南 そう。はっきり言う。
「今のはぜんぜん」って。
糸井 で、ま、ちょっと優しいところがあってさ、
「それはおもしろくない」って言ったあとに、
「‥‥さっきのはよかった」
って言ってくれたりする。
南 あはは、あんまりいっちゃね
カワイソウになる。
糸井 そのひと言を聞くとね、
あ、この人はちょっと優しいなって思う。
南 しかし、なんでそんなにまで
しなきゃいけないんだ?オレたち。
糸井 わかんないけど。なんだろうね。
南 やっぱり、うれしいからか。
その、6回に1回がうれしいから。
糸井 でも、そういう家、多いんじゃないかなぁ。
南 そうかもね。6回に1回ね。
糸井 不満があるわけじゃないし、
言ってみれば自分のせいなんだけどさ、
もうちょっと、ウケてくれたら、
オレはすごく機嫌がよくなるんだけどな。
あの、会社の方がウケるんですよ。
南 それは、社員のみんなが優しいからだろう。
糸井 あと、単純に人数が多いせいというのもある。
南 あ、なるほど。
たくさん人がいると、中には笑うやつもいる。
糸井 そう。笑うやつもいる。
それがちょっと助かるんですよね。
ただ、甘やかすなって
気持ちもありますよね、オレを。
南 あはは、どっちだ。
(そして、つづきます)

2008-05-08-THU


(C)HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN