第4回 意外と大丈夫だよ
(♪タンタンターン、と5時の音楽が流れる)
南 あれ? もう帰れ、みたいな音楽が流れたね。

糸井 わはははははは。
南 ぼちぼち帰る時間かな。
糸井 ええと、もう、無理矢理訊きますけど、
今回の展覧会は、その、画材とか、
何を使ってらっしゃるんですか?
南 あ、ええとね、この温泉の絵はね、
パステルを使ってるんですけど。
もう、パステルは、姪にあげちゃいました。
糸井 パステルは姪にあげちゃいましたか。
南 ええ、あげちゃいました。
糸井 パステルは、もう、ない。
南 だから、あの、えーと、
マーカーになると思います。
糸井 マーカーになる、というか、
マーカーでいくぞ! と。
南 ええ。マーカーでいきます!

糸井 マーカーからほとばしるぞ。
のんきが。電撃のように。
南 そういうことです。
糸井 じゃあ、この、案内状にある、
温泉の絵とは違うものになっちゃうんですね。
南 かも、わかんないですね。
糸井 案内状をみて、このような
のんきなものを期待していくと。
南 ぜーんぜん、違うかもしれない。
糸井 ふはははははは。
「のんき」というコンセプトさえ
なくなるかも?
南 いやいやいや、そんなことはない。
だって、それで、決まっちゃったからね。
この絵を案内状の絵に選んじゃったから、
それで描くしかないじゃない?
糸井 そんなんでいいんですか。
南 まあ、とにかく、「のんき」でいきます。
どうなるかわかりませんけど。
糸井 逆に、「こうは絶対ならない!」
っていうのは、どういうものですかね。
たとえば、油絵でこってり、とかさ。
南 ああ、それはないですね。
糸井 なぜ、ないんですかね。
南 ‥‥大変。

一同 (爆笑)

糸井 いま、かなり小さい声で
おっしゃったみたいに聞こえましたが(笑)。
南 いや、まあ、ええ。
糸井 あの、仮にね、もしもね、
いま、絵の構想が、
まったくないとするじゃないですか。
南 いや、ありますよ。
脳内には全部できあがってる。
糸井 ええ。
脳内にできあがっているのは
知っているんですが。
南 はははははは。
糸井 もう、かんっぺきに、
できているのは知っているんですが。
南 うん(笑)。
糸井 もしもね、仮に、
まったく考えていないとしたら、
これから、どう、する、んでしょうね‥‥。
南 そ、う、ですね‥‥ええと‥‥
‥‥う〜ん‥‥‥‥
そんな仮定の質問には答えられませんね!

一同 (爆笑)
糸井 まあ、土日もあるし。
南 うん。もう、やりますよ。
糸井 目から血が出る勢いで!
南 そう。これからは、もう、
後進のイラストレーターに言うね。
「キミたちは、目から血がでるほど
 絵を描いたことがあるのか!」

糸井 「キミたちは、土日を使って、
 目から血がでるほど
 絵を描いたことがあるのか!」
一同 (爆笑)
糸井 きっと、これを読んだ人は、
ものすごく楽しみになったと思いますよ。
南 あぁ、それはよかった。
糸井 つまり、
「どうなるんだろう?」
っていう興味ですけど(笑)。
南 はははははは。
糸井 そこまで含めての展覧会。
会場に行って、
そこに絵があるだけで大笑い。
南 ちゃんとできたんだ、と。
糸井 そんな展覧会を、ぜひお楽しみに!
ということで‥‥いやぁ、
ぼくにもこれ以上つっこめない(笑)。
一同 (爆笑)
南 なんか、言わんでもいいことを
つぎつぎに言ってしまった
ような気がするなぁ(笑)。
糸井 でも、来てほしいですよね。
南 そうですよね。展覧会だからね。
せっかく開いてくれた人にも悪いし。
「来るように」って
書いといてください(笑)。
糸井 HBギャラリーの近所で、
なんか美味しいものを探して楽しんだりね。
南 そうそう。
どうせ、ヒマだろう?

一同 (爆笑)
糸井 ま、メインは、伸坊の絵が、
できてるかできてないかを
確かめに行く、と。
南 大丈夫だよ〜。
糸井 大丈夫だよ〜。
できてるよ〜。
南 意外と大丈夫だよ〜。
糸井 わははははは。



(おしまい)

2007-11-12-MON



HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN