ほぼ日手帳成功物語。
ある意味で世界一の手帳をつくるバカたち。

 

教えてください!“マナー”について

ほぼにちわ。あややです。

さてさて、
通常ならば本日は「ほぼ日手帳成功物語」の第3回目を
お届けする予定でしたが、
本日はちょっと番外編とさせてください。
「ほぼ日手帳成功物語」のつづきを
楽しみに待っていてくださったみなさま、
ごめんなさい!
みなさまに至急でおねがいしたいことが
できてしまったのです。

いま、わたくし(あやや)は、
順風満帆(と、思い込みながら)で、
手帳の制作をすすめつつ、
この「ほぼ日手帳成功物語」を書いているんです。
で、ですが・・・
どうもいま現在進行している手帳の制作で、
どうしても、
“みなさまのお力をお借りしたい”問題が
発生してしまったのです。


●ほんとに知りたいことって何だろう?

実は、「ほぼ日手帳」には、
“おまけのページ”というものがついているんです。
いまのところ、そのうちの9割は、
内容がすでに決まっています。
(みなさまにはまだ秘密です・・・)
ただ、あと数ページ、
どうしても内容が決まらないページがありました。
鼠穴の引越しをはさんで、
その残りのページをどんなふうにしようか、
みんなで話し合ってきました。
でも、相変わらず、鼠穴内で出てきたアイデアは
いつものように、おバカなものばかりでした。
それはそれで楽しいんです。
そんなアイデアが出たときはみんな
「面白ーい!!」
とか言いながらすごく盛り上がるんです。
でも、その勢いでdarlingに見せに行くと、
いつも「ダメ〜」と言われるんです。
そんなふうに、
盛り上がっては撃沈、盛り上がっては撃沈・・・
というのを幾度となく繰り返し、
気がつけば、社屋まで変わっておりました。
そして、新オフィスに引越した初日、
darlingがついに重い一言を発しました。

「おもちゃを考えるような発想じゃなくて
 自分だったら普段の生活の中で
 どんなことを知りたいか、
 このページにどんなことが載っていたらうれしいか、
 もう一度ゼロから考え直してみろよ。
 おもちゃの部分は、もう、多すぎるほどある!」

そうか。
私たちはついつい“笑い”の方ばかりにとらわれすぎて、
根本的に、“ほんとに知りたいこと”
という肝心なところをなおざりにしていました。


●日常のマナーをちゃんと知りたい!

そこで、私たちはいつものように
もう一度振り出しに戻って、

「知っていたら役に立つし、
 しかもちょっとうれしいこと」


を考えてみることにしました。
たとえば、応急処置や健康管理のことです。
「倒れている人がいたらどうすればいいの?」
「人口呼吸? 動かしちゃダメなの?」
とか、
「あたまが痛いときや腰痛のときにおす
 体のツボってどこなのかなあ?」
などなど・・・・
この他にも、法律のことや不動産のことなど
知らないけど、知っていても損ではないことって
けっこうあるものです。
でも、こういうことよりも、
もっと役に立って、もっと知りたいことがあったんです!!

「日常のマナー」。

これ、これ、これですっ!!
これだったらメチャクチャ知りたい!!
だって、わたくし(あやや)は新入社員で、
お茶の入れ方ひとつとってみても、“超我流”で、
とにかく知らないことがたくさんありすぎるんです。
日常のマナーと一言で言っても、
たとえば、名刺の受け渡し方とか、
人のお家におじゃましたときや
お得意先の会社に訪問したきの座る位置とか、
目上の人とタクシーに乗るときは、後に乗るの?
でも、お金を払う人が奥に乗った方がいいんじゃない?
などなど、日常のあらゆる場面で
知っておけばきっと役に立つ“マナー”は
たくさんあるはずです。
それが手帳に載っていたらきっと役に立つはず!
この案が会議で出たとき、私はそう思いました。

これで、もう「ほぼ日手帳」はできたも同然だわ!!
(そのときはそう確信したんです・・・)
あとはマナーについて取材をするのみ!
マナーのことなら
「ほぼ日」のみなさんに聞けばいいんだわっ
だって、「ほぼ日」には
人生の先輩方がたくさんいるんですもん。
「俺は、バリバリたたき上げの営業マンだったからねー。
 マナーとかそういうのには、
 悪いけどちょっとうるさいよ」
「私は、秘書歴があるのよっ。
 正統派のマナーなら何でも聞いて!」
まあ、なんて頼もしいのかしら!!
これなら「ほぼ日」の先輩方に取材すれば
だいじょうぶそうだわっ。
(と、これから起る“大誤算”を知る由もなく、
 頭の中は一人パラダイスになっていました・・・)


●聞いた相手が悪かった!!

そこで、早速わたくし、ほぼ日スタッフのみんなに、
マナーについて教えてもらうべく取材を開始しました。
ところがいざふたを開けてみると・・・

名刺のマナーって何かありますか?
「名刺はさー、なんつうの、簡単じゃん。
 もらって、こっちのも渡せばいいんだから」
あのー、“両手で受け取る”とか、
“受け取った名刺はどうすればいいの?”とか、
そういうことが知りたいんですけど・・・
「そんなの、時と場合だよ。臨機応変にだな・・・」
ああ・・・臨機応変ですか・・・
そんなこと言ったら
何だって臨機応変で済んじゃうじゃないですかっ!
またある人は、
「じゃあさー、100人くらいの大きいコンベンションで
 人がたくさんいるようなときの
 名刺交換ってどうすればいいんだろうね」
・・・そ、そんな極端な例はいいんですっ!!
あくまでも一般的な例でいいんですってば!!

「あっ、あとこれは知ってる?
 お客で行ったときに、
 日本茶が出たら茶碗を3回まわして・・・」
あのー、お話の途中でなんですが、
それは茶道ではないかと・・・

エレベーターとかタクシーとかの乗る順番って
ちゃんと決まっていたりもするんですか?
「それはやっぱ年の功で、長老からなんじゃん?」
「あっでもレディファーストってこともあるよ」
「そうか、でも、タクシーだったら
 お金払う人がどこに乗るとかも決まってるのかなあ」

ひ、ひどい、ひどすぎるわっ!!
こんな情けない先輩方だったとは・・・
私、いままでみなさんを買いかぶりすぎてましたっ。
そんな傷心のわたしはdarlingのところに駆け込みました。
「聞いてください!
 みなさんに“マナー”のことを取材してみたんですけど、
 もうめちゃくちゃなんです〜〜」
「・・・そうか、そりゃそうだ」
こうなるのがわかっていたなら
取材するの止めてくださいよ!!
「私、もう思い切って、
 マナーの大家の先生のところとか、
 いっそのこと宮内庁にでも
 しばらく丁稚奉公してこようかと思うんですけど・・・」
「バカっ。そんな時間ないだろ! 」
「だったらdarlingが私に教えてください!! 」
「お前に教え込むなんてなあ、
 10年あっても足りないだろっ!! 」
「じゃあ、どうすればいいんですか!? 」
「うーん。それはだなあ・・・・
 そうか! 読者だっ!! 
 読者のみんなに聞いてみるんだよ! 」

●だったら読者のみなさんに教えてもらうしかないっ

といういきさつでして、
ここからが、いよいよみなさんへのお願いです。
マナーに関しては、
「ほぼ日」内ではどうにもならないということが
わかりました。
そこで、たびたびもうしわけありませんが、
ここはひとつ、
読者のみなさまのお力をお借りしたいのです。
おねがいしたいことはずばり、

「マナーについて教えてください! 」

当り前に使われていることなんだけど、
意外とちゃんと知られていないこと、
会議のときや会食ときの席の順番から
あいさつのときのマナーなどなど、
社会人の先輩として、私をダメな後輩だと思って
「これだけは教えておきたい!」
みたいなマナーがありましたら、
ぜひぜひメールで教えていただけないでしょうか。
1テーマ1メールで、件名はそのテーマ名にしてください。
たとえば、「タクシーの席順」とか
「名刺の交換」というふうにおねがいいたします。
宛先は、voice@1101.comです。
締め切りなのですが、
なにぶん、時間があまりないもので、
今週の日曜日、8月5日までとさせてください。

みなさまのお知恵をお貸しください!!
よろしくおねがいいたします。

2001-08-02-THU
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