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「ほぼ日手帳2005」は、 ほぼ日ストアでの販売を終了いたしましたが、 引き続き、ナイロンカバーと本体のセットを 全国のロフトでもお求めいただけます! どうぞ、ご利用くださいね。 今日は、先日の小暮徹さん、ひでこさんご夫妻に続いて 「ほぼ日手帳2004」をご愛用いただいている、 働く女性、加藤順子さんのインタビューをお届けします。
相手の速度に合わせなければいけないことが多いのですが、 この手帳は、打ち合わせや友だちと会う予定を管理しつつ、 同時に、私の頭や心の中のことも書き込んでいます。 この日は、深緑色の「ほぼ日手帳2004」と、 絶妙にマッチした緑の革のお財布を持参してのご登場。
自称“文具フェチ”というほど、 大の文房具好きのヨリコさん。 実は、「ほぼ日手帳」も、おまけのボールペンではなく、 「どうしても、万年筆で書き込みたい!」と思い、 万年筆で書き込んでいらっしゃるんです。 とくにここ数年、万年筆の専門店に通うほど、 万年筆にはまっているそうですよ。 働く女性として、毎日、いそがしくされていながら、 ご自身の生活もちゃんと楽しんでいらっしゃるご様子の ヨリコさん。 なんだかちょっと素敵だなあと思いながら、 お話をお聞きしました!
そもそも万年筆を使いはじめたきっかけは、 「ほぼ日手帳2004」についていたおまけのボールペンを、 知り合いに取られちゃったからなんです。 もともと文房具が好きなので、 ペンも、自分が気に入ったものとか、 書き味のいいものを使いたい、という思いが強いのですが、 私、左利きなので、 横書きだと、手にインクがついてしまって、 汚くなってしまうんです。 だから、万年筆は、避けていました。 でもある時、 「書斎館」という万年筆専門店のオーナーさんが 「汚れても、いいじゃない。 小さいときは、クレヨンでお絵書きして、 手が汚れても、手を洗ってすませていたのに、 大人になると、みんな、 それを嫌がるようになるんだよなあ」 とおっしゃっていて、なるほどなあと思って だったら私も‥‥と思い万年筆を使いはじめました。 いまは、ペリカンという老舗のメーカーのもので、 「ヨーロッパの子供たちは、このペンで書き方を習う」 という、子供用の万年筆を使っています。 万年筆で書くと、字がきれいに見えるので、 おすすめですよ。 それに万年筆って、インクが乾くまで時間がかかるので、 いっぱいのスペースに、たっぷり書いて、 乾くまで閉じないで待つ時間も好きなんです。 「インクが乾くのを待つ時間を楽しむ」とは、 ヨリコさんは、どうやらご自分の時間を 大切にするということが、 とてもお上手な方のようですよ。 そんなヨリコさんが、実際に「ほぼ日手帳」を どんなふうにお使いなのか、お訊きしました。
最初は、1日ページの使い方例をお手本にして、 書き込んでいたんですけど、 でも、書いているうちに、 この使い方は私には、ちょっと合わないなあと 思いはじめまして‥‥。 月間カレンダーの方に予定を書いているのに、 1日ページにも同じ予定を書くというのは、 私にはできなくて。 それで、1日ページは、 メモ帳として使うようになりました。 俳句をやっているので、歩いてるときに 5文字の言葉や7文字の言葉が思い浮かんだら すぐに、この手帳に書き込んでいます。 それから、実は、私、この手帳以外に、 別の小さなメモ帳も持ち歩いているんです。 たとえば、誰かの講演会に行ったときなどは、 小さなメモ帳の方に、 講演者の方の印象的な言葉などを書いて、 「ほぼ日手帳」には、そのときやその後に、 そのことについて感じたことや考えたことを、 思い浮かぶままに、書きつけています。 そうすると、書きっぱなしにならず、 自分の中で、ちゃんと消化できるんです。 そういう意味でいえば、この1日ページは、 自分自身を映し出すメディアみたいなものですね。 ご自身の頭の中のことが、 1日ページにはたっぷりつまっているということですが、 さらに、「ほぼ日手帳」のどんなところを 気に入ってくださっているのかお訊きしました。
これは、引っ越しのときの新居の図面なんです。 この図面を計りに行ったのは、8月ごろでした。 その当日のページに、書いてしまうと、 書き切れなくなったときに、 翌日やそのまた翌日のページに行くのが イヤだなあと思って、 それより前の日で、空いているページに書くのが いつもの習慣なんです。 あとで「あれはどこに書いたっけな」と思っても、 夏だったら、夏より前のページを探せばいいわけでしょ。 ふつうだったら、 もっと細かく時間設定をしてるんでしょうけど、 この手帳って、 どこか人を自由にさせるところがありますよね。 だから、大きく言って 「夏より前」といった感覚で書き込んでも大丈夫というか、 ちょっぴり“おおざっぱ”なわたしも 受け入れてくれるんですよね。 好きなときに、ぱっと好きなページを開いて、 たっぷり、じっくり書ける、っていう自由さが 気に入ってます。 手帳というと、“スケジュール管理をするもの”で、 ついつい毎日の予定に追われがちですが、 自由気ままに使っているヨリコさんの使い方は、 ちょっとうらやましいです! 働く女性のひとりでもあるヨリコさんに、 忘れちゃいけないことを覚えておくための、 ちょっとしたコツも教わりましたよ。
わたしは、付箋を斜めに貼ることにしてるんです。 あんまりきれいに貼っちゃうと、 せっかく付箋を貼っていても、 見慣れた風景みたいに、 だんだんそのことを気に留めなくなっちゃうでしょ。 だから、わざと斜めに貼って、 つねに、自分に気にとめさせるようにしてるんです。 書き込むときにも、 たとえば、振り込まなければいけないものとか、 「これは、忘れちゃダメよ」っていうのは、 わざと、斜めに書いて、 常に気にとめるようにしています。
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2004-12-13-MON |