ほぼ日 |
星野さんから送っていただいた
「インストバンド」のプロモーションビデオを見て、
もう、糸井をはじめ、「ほぼ日」のスタッフが
ものすごく感動してしまって。
「とにかく、これを応援しよう!」
ということにすぐにページを
つくることが決まったんです。 |
星野 |
ありがとうございます!
よろしくお願いします。 |
ほぼ日 |
こちらこそ、よろしくお願いします。
まず、この曲のプロモーションビデオを
タムくんに依頼することになった
経緯について教えていただけますか? |
星野 |
はい。
この「インストバンド」が入っている
『songs of instrumental』というアルバムで、
「木陰」というタイの曲のカバーをやったんですが、
最初はこの曲をタイの人に
歌ってほしいなと思っていたんです。
でも、日本でタイ人の歌手を
見つけるのってなかなか難しくて、
知り合いを通じていろいろと探していくなかで、
木村和博さん(タムくんのマネージャー)と
知り合ったんです。
そこで、タムくんのマンガとDVDをいただいて。 |
ほぼ日 |
そこではじめてタムくんのことを? |
星野 |
タムくんの存在自体は知ってたんですけど、
きちんと作品を見たりしたことはなかったんです。
でも、DVDを見終わったあとは、すぐに
「プロモーションビデオを作ってもらったら
面白いだろうなあ」っていう、予感というか、
勘みたいなモノを感じたんです。 |
ほぼ日 |
ちなみに、そのときご覧になった作品は
なんだったんですか? |
星野 |
『hesheit』です。
『hesheit』のマンガとDVDをもらって見ました。
たぶん、当時はまだ、それぐらいしか
出ていなかったと思うんですよ。
マンガのほうもすごかったですね。
『hesheit』の最後に入っている「部屋」を
電車の中で読んでいたんですけど、
もう興奮して(笑)。
「これ、みんなに見せたいんだけど、
どうしよう、どうしよう」
ってなっちゃって。
電車の中でウロウロしながら、
「もう、そこのサラリーマンの人、見てよこれ」
って言いたいのをすごい堪えましたもん(笑)。
なんだか、突き動かされるものがありますよね。
「部屋」(『hesheit』より)
で、『everybodyeverything』もすぐ買って読んで、
後に出た『タムくんとイープン』も
本当にすばらしくて!
ものすごくアホな言い方ですけれども
「もう、この人は殿堂入り!」みたいな。
「この人のやることは全部OK!」っていう感じ。
といっても、盲目的な感覚ではなくて、
「この人は絶対にいいものを作ってくれる」
という勘が働く感じ。何かの作品に触れて、
そういうことを確信する瞬間が
ときどきあるんですけれども
タムくんの場合はまさにそれでしたね。 |
ほぼ日 |
うん、うん。
ありますよね、そういうこと。 |
星野 |
『タムくんとイープン』が出る
ちょっと前なんですけれども、
木村さんを紹介してくれた方に
「タムくんが福岡でピアノを弾く
イベントをやるから、参加しませんか?」
と誘っていただいたんです。
もちろん、「やりますやります!」と(笑)。
タムくんはピアノの弾き語りで
僕がギターの弾き語りで、一緒にやったんですよ。
その時にはじめてタムくんに会って、
いろんな話をしたんです。
そんな流れから、プロモーションビデオの件を
タムくんにちょっと提案してみたんですね。
それで、まずは録音したばっかりの
「インストバンド」を聴いてもらったんです。
気に入らなかったらあきらめよう、
頼むのをやめようと思ってました。
そうしたらタムくんが
「やりたい」って言ってくれて。
「じゃぁ、お願いします!」と、
とんとん拍子で話が進んだんです。
ですから、昔からタムくんのファンだったというよりは、
急激に好きになって、
お願いしたという感じだったんですね。 |
ほぼ日 |
あぁ、そうだったんですね。 |
星野 |
人の出会いの流れがすごくうまくいって。
その流れにのって
実現できたような感じだったんですよ。 |