アロハ |
ほぼにちわ!
土曜恒例、「ヨメナ女。」でーす。
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オガー |
梅雨ですねー。
日本全国、大雨のところもあれば
ぜんぜん降らないところもあって。
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りか |
そういえば、「空梅雨」を
「そらつゆ」って
読んだ人がいたなあ。
梅雨なのに、
空が見える、ってことだと
思ってたんだって。
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アロハ |
へー!
‥‥あの、念のため聞くけど、
「からつゆ」ですよね?
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オガー |
自信なかったんかい!
あれ、ゆーないとちゃんは?
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ゆーないと |
(ずるっ‥‥ずるっ‥‥。)
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りか |
あ、ゆーなちゃん遅刻だよー。
わわー!! そ、それは!
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ゆーないと |
見てのとおり、笹っすよ。
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アロハ |
それでちょいちょいとやって、
上野動物園のパンダを
立たせようとか‥‥?
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ゆーないと |
立つ動物はもういいっすよ!
そうじゃなくてー、
もうすぐアレ、
7月7日っしょ?
七夕っしょーー!?
うぉぉぉーーーっっ!!
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オガー |
気合い入りすぎ。
笹背負って吠えて、
なんか不思議な動物になってるよ。
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りか |
まあ、ゆーなちゃんの七夕好きには
年季が入ってるからねえ。
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オガー |
けっこう毎年気合い入れてるよね。
‥‥そういえば、
「七夕(たなばた)」
ってのも、
知らなきゃ読めないヨメナ語だね。
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アロハ |
そーですねー。
何が語源なんでしょうね。
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オガー |
はいはーい!
それについては前に仕事で
調べたことがあるんだー。
うほん。七夕はもともと
中国から来た習慣で、
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ゆーないと |
♪さぁさぁのぉはぁ、
さ〜〜らさら〜〜〜〜〜♪
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オガー |
ちょ、話を聞いてくれ!
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ゆーないと |
♪のぉきぃばぁにぃ、
ゆ〜れ〜る〜〜♪
‥‥‥‥の、「のきば」ってなに?
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アロハ |
「のきば」?
「まきば(牧場)」みたいな
感じじゃない?
緑が多い的な。
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オガー |
い、いやあの、
「のきば」は「軒端」、
家の軒のところのことですよ。
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アロハ |
あ、そうなんだー。
さすがね。
もっと七夕のこと、教えて!
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オガー |
軒端はあんまり七夕と関係ないよ!
まあいいわ。
じゃ、簡単に‥‥。
まずヨメナ語からね。
これ読んでみて。
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ゆーないと |
「牽牛」は「ぎゅうひ」‥‥?
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りか |
それは明らかに違うやろ。
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アロハ |
その下は「ひこぼし」。
で、「しょくじょぼし」かな?
つぎは「おりひめ」だよね。
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オガー |
じつは、上ふたつはどちらも
「ひこぼし
(牽牛星・彦星)」、
下ふたつはどちらも
「おりひめ
(織女星・織姫)」
と読むのが慣習なの。
「牽牛星」を「けんぎゅうせい」。
「織女星」を「しょくじょぼし」
みたいに読んでも、
間違いとは言えないけど。
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りか |
「織女星と彦星
(おりひめとひこぼし)」
みたいな表記の仕方を
よく見かけますね。
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アロハ |
織姫は、
織物する人なんですよね?
彦星は何者?
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りか |
よくある絵では牛つれてますよね。
「牽牛(けんぎゅう)」
という名前だし、牛関係だね。
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オガー |
うん。牛を牽く(ひく)、
つまり牛を使うのが彼の仕事、
んで、機織(はたおり)が
織姫の仕事なんだけど、
このふたり、
なんで離れ離れになったか、
知ってる?
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アロハ |
なんだったっけ。
誰かに仲を引き裂かれた、
切ない恋物語だったような‥‥。
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オガー |
それがさ、
このふたり、ラブラブすぎて、
機織や牛牽きの仕事をサボって、
神様に怒られたんだよ。
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ゆーないと |
えー!
つまり、中国の伝説に残る
バカップル!?
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オガー |
こ、これこれ。
めったなこと
言うもんじゃありません。
まあ、ぶっちゃけそうなんだけどさ。
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アロハ |
で、天の川をはさんで
離れている星ふたつが
年に一度だけ会う、っていう話が
中国から日本に来たんですね。
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りか |
ええと、織姫がこと座のヴェガ、
彦星がわし座のアルタイル、です。
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オガー |
それがね、実は日本にはもともと、
「棚機女
(たなばたつめ)」
っていう、
やっぱり布を織る
「機(はた)」のための
行事がもともとあって、
それと一緒になったんだって。
んで、その日を
「七夕(しちせき)」っていう
中国の節句の日にして
日本では「たなばた」と
呼ぶようになった、と。
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アロハ |
節句ってなんだったっけ。
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りか |
雛祭りの桃の節句とか、
こどもの日の端午の節句とか。
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ゆーないと |
雛祭りが3月3日、
こどもの日が5月5日、
んで、七夕が7月7日っすか。
なるへそ。
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アロハ |
あ! じゃあまた、旧暦なんだ?
日本の今の7月7日は
梅雨ドンピシャだから、
そりゃあ毎年、
星が見えないわけだよ〜〜。
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りか |
旧暦だったら、
8月の末頃なのにねえ。
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ゆーないと |
ふーむ。 そうだ!
もういっこ聞いていいっすか?
「七夕」の歌に出てくる、
「五色の短冊
(ごしきのたんざく)」
って、何色ー?
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オガー |
おお。
よくぞ聞いてくれました。
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アロハ |
え、ピンクとか、自分の好きな色
5コってことじゃないの?
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オガー |
ま、好きにしてもいいと思うけどね。
この「五色」は、
中国の陰陽道
(おんようどう)の
考え方で、
すべてのもとになる5つの要素、
「木火土金水」を表す「青赤黄白黒」
だそうな。
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アロハ |
「黒」も入るの?
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オガー |
えっと、
笹に短冊を付けるっていうのは
身代わりにして川に流して
汚れ(けがれ)を
祓う(はらう)
ってことで。
そこにお願いの短冊を
吊るすようになってからは、
「黒」は「紫」で代用されるように
なりました、だって。
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アロハ |
意味があるんだなあ。
じゃ、歌にもある
「金銀砂子
(きんぎんすなご)」
は?
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りか |
金粉銀粉をちらした紙、
金紙銀紙のことみたい。
笹の飾りかな。
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アロハ |
うーーん!
七夕にめちゃ詳しくなった気が
しますう。
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ゆーないと |
なんか、いっぺんに聞きすぎて、
バカップルしか
覚えられないかも‥‥。
乙女としてロマンチックが
奪われた気分がしてきたっすよ!
ええ、どうしてくれるんすか!!
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オガー |
まあまあ。
遠距離恋愛の
恋人たちと思えば。
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ゆーないと |
あ、そうすね!
遠恋番長っすねー!
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アロハ |
そういえば、七夕って何食べるの?
端午の節句のちまき、
みたいなのはないの?
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ゆーないと |
笹じゃん?
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オガー |
パンダか。
天の川に見立てて、
そうめんを食べる、っていうのを
聞いたことはあるけど。
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りか |
んもう、
ロマンチックじゃなーい!
この前みんなで
バリ島に行ったとき、
システム管理担当のべいちゃんが、
「あれが天の川かなあ‥‥」
とか言って
夜空を見ていた姿のほうが
ずっと乙女チックだったわよ!
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オガー |
そういえば糸井darlingも、
ずっと星を見ていたわねえ。
ここは、男子の方が乙女かも!
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アロハ |
さあ、短冊に願いごとを
書きましょう。
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オガー |
あ、ゆーなちゃんとアロハっちのは
書いておいたから。
「ヨメナ語が読めますように」って。
うひひ。
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ゆーないと |
ええー! 乙女の祈りがー!
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アロハ |
りかさんはなんて書いたんですか?
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りか |
えへ☆ ひみつ☆
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オガー |
また かわいぶったこと
書いたんでしょう。
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りか |
聞きたい? きゃ☆
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オガー&アロハ
ゆーないと |
いえ、けっこう。
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りか |
‥‥。
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