●音が詰まるときは
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ゆーないと |
問題にするくらいだから、
ちょっと意外なほうが正解だろうと
思いましたけどね。 |
りか |
当てる、って意味では、
今回は簡単だったね。
じゃ、これ(「十階」)は? |
ゆーないと |
「じゅっかい」。 |
りか |
ぶぶー。 |
ゆーないと |
えっ。ちがうんすか? |
りか |
これも「じっかい」。
もちろん「十回」も
「じっかい」だし、
「十進法」は「じっしんほう」。
陸上競技「デカスロン」こと
「十種競技」は
「じっしゅきょうぎ」です。 |
ゆーないと |
えー。じゃあ、
じゅ、じゅ、「十月」はっ?
これも「じっがつ」
だったりするんすか? |
りか |
ううん。それは「じゅうがつ」。
「十字架」も「じゅうじか」。
「二十代」も「にじゅうだい」。 |
ゆーないと |
えーちがうんすかー?
もう〜。めんどくさいかもー。 |
りか |
簡単よん。
おおざっぱにいって、
「十」の後に来ることばによって、
読みが「っ!」と詰まるとき、
それは「じゅっ」じゃなくて、
「じっ」になります。 |
ゆーないと |
ということは「十個」は「じっこ」で、
「十一個」「じゅういっこ」? |
りか |
そうそうー。 |
ゆーないと |
でもなんで?
それは、そのほうが言いやすいから? |
りか |
まず、「十」が中国から日本に
伝わってきたときにあてた仮名は、
「じふ」です。
それが一番音に近かったからね。
中国語は仮名表記が同じでも
高い音や低い音やいろいろあるから、
完全に日本語の仮名で書き表すことは
できないんですけど。 |
ゆーないと |
へー。そっか、
そういえば英語も、
発音記号って、
発音を補うためにあるんですよね。 |
りか |
で、下につく言葉によって
音が詰まるとき、つまり促音になるときは
「じっ」になるんだって。 |
ゆーないと |
確認しますけどー、
「十」を「じゅう」と書いても、
間違いではない? |
りか |
うん。
もうすでに日本語になってますし、
「十」を「じゅう」と書くのも読むのも、
間違いではないです。
「十回」とかを
「じゅっかい」って読む人は多いし、
そのうち「じっかい」より
「じゅっかい」と読むのが望ましい、
となるかもね。 |