こらむ
【COLUMN】
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近代スポーツの歩みは
ドーピングとの戦いであるといわれています。
記憶に新しいところでは
アテネオリンピックのハンマー投げで
ハンガリーのアヌシュ選手が
ドーピング問題で金メダルを剥奪されました。
大きな大会では厳しいチェックが行われますが、
それをかいくぐる方法もつぎつぎに登場し、
いたちごっことなっているのが現状です。
一方で、ドーピングがなぜいけないのかと
言う人もいるようです。
少しでも速く、高く、強くなりたいのは、
人類の普遍的なテーマであり、
それを人が規制するのは
おかしいのではないかということです。
しかし、私はやはりドーピングを
野放しにするべきではないと思います。
なぜなら、ドーピングにより記録を出したとしても
それはその人の選手生命を縮めてしまうからです。
いまの記録が数字として及ばなくても、
あと1年練習すれば、その人は、
ドーピングに頼らずに記録を出すかもしれない。
ところがドーピングという行為は、
その選手が将来出すかもしれない
記録の可能性を奪ってしまう。
つまり、その選手の未来を奪ってしまうのです。
言い換えるなら、ドーピングというのは
その選手の未来の可能性を
信じない行為だということ。
それを忘れてはいけないと、私は思います。
‥‥以上、本日のこらむでした。 |
※建築様式などでは「カラム」と読む
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