本読む馬鹿が、私は好きよ。

電車のなかで本を読んでいる人を見つけると、
何を読んでいるのか知りたくなります。
自分は読んでなかったけれど、
たくさんのファンのいる作家については、
「どういうふうにおもしろいの?」って聞いてみたい。
読みたい本が増えるのって、うれしいことだから。

どうぞ、この作家をよく読んでいる読者の皆さんは、
「ほぼ日」の読者に、そのおもしろさを伝えてください。

イタリアのいい男・チェーザレ。

ほぼにちわ〜〜。
キャサリン・捨木でございまっす。
「本読む馬鹿が、私は好きよ。」復活編は、
あわてることなく参るぞ!とおもっていたのですが、
日曜日に更新してから、
まってました!とばかりにメールを
どどどっといただきましたので、
まずは、こんなメールが来ていますというご紹介がてら、
一冊の本を、ほぼ日読者の皆さんから、
推されてみましょうぞ。


チェーザレ・ボルジア
あるいは優雅なる冷酷

塩野 七生 (著)
価格:¥514
文庫: 334 p ;
*出版社: 新潮社 ;
ISBN: 4101181020


ルネッサンス期に、
ローマ法法皇の庶子として生まれ、31歳で死んだ、
チェーザレ・ボルジアの波乱の生涯の物語。



もう、もう、塩野七生といえば
「チエーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」
でございましょう。
高校時代
「この世にこんなに
 かっこいい男がいたのか」
と、
惚れて、惚れまくりました。
とにかく登場人物が魅力的で、
塩野さんの表現も華麗でドラマティック。
しかもマキャヴェリやダビンチなど
ルネサンスのスターが
オールスターキャスティング!
読んでいて、映像までも楽しめてしまう
魅惑の1冊なのでございます。
(菜津子)




「チェーザレボルジアあるいは優雅なる冷酷」
本のタイトルが気に入って買った本はこれだけ。
今でも素敵な、凛とした題名かと思います。
チェーザレを全く知らずにいたので、
この本以降ルネッサンスの本を読み、
彼と彼の父がどういう見方をされているか知りましたが、
この中では塩野さんご自身が
チェーザレに魅力を感じながら
書いているのが伝わるせいか、
私もすっかり虜になり

周囲にこんなセクシーな男性はいないか探し回りました。
旦那にはしたくないけど・・・。
他の著作も全部読んでいますが、
彼女の背筋をピンと張って、
「ごめんあそばせ」って雰囲気が好きです。
(匿名)




あぁ!もぅ!
塩野さんの本は、
どれを読んでも外れた試しがないくらいに、
どれもこれもオススメです。
この人の書く文章は、
女流作家にありがちな
情動的で

ベタベタしたものが一切ない。
潔く、簡潔で、それでいて

述べる対象のもつ魅力を
余すことなく表現しきっている。

陳腐な言い方かもしれませんが、カッコイイ。
何とか一冊選ぶとすれば、
『チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷』を。
これを読んで、惚れました。チェーザレ・ボルジアに。
塩野さんに。
塩野さん自身も、
チェーザレに惚れているんではないかと思います。
美しい、甘い言葉で飾り立てているわけではないのに、
どこか耽美的な香りさえします。
これの次に
『コンスタンティノープルの陥落』
『ロードス島攻防記』
『レパントの海戦』
の三部作、
この流れ、いいんじゃないでしょうか〜っ。
(rei-ray)



チェーザレ・ボルジアといえば、
毒殺はするわ、女性を手込めにするわ、
父の力をかりて悪さし放題。
ということくらいしか知らなかったので、
彼の生涯をきちんと通して読んでみると、
「それだけじゃないんだ〜」としみじみした記憶が・・。

rei-rayさん、他の著作もご紹介くださいました。
現在のところ、他にも、
『イタリア遺聞』や、
『海の都の物語』
『わが友 マキアヴェッリ』
投稿いただいています。
また、数がまとまり次第順次
ご紹介していきますね〜〜。

それでは、塩野七生さんの著作を
お読みになったみなさま!
投稿をおまちもうしあげております

そして、塩野七生さんの次に
推薦したい作家の方がいらしたら、
そちらもリクエストくださいませ!!

このページへの激励や感想などは、 メールの表題に
「本読む馬鹿が、私は好きよ。」
と書いて
postman@1101.comに送ろう。

2003-04-08-TUE

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