本読む馬鹿が、私は好きよ。

電車のなかで本を読んでいる人を見つけると、
何を読んでいるのか知りたくなります。
自分は読んでなかったけれど、
たくさんのファンのいる作家については、
「どういうふうにおもしろいの?」って聞いてみたい。
読みたい本が増えるのって、うれしいことだから。

どうぞ、この作家をよく読んでいる読者の皆さんは、
「ほぼ日」の読者に、そのおもしろさを伝えてください。

塩野著作の導入に、エッセイ集

ほぼにちわ。キャサリン・捨木です。
またこのページの原稿を書くのに、
amazon.comをみていて、
あっというまに一万円ほど、本を購入していて、
ビックリしました。
インターネットショッピングは魔物ですね。

さてさて。
前回「チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷」を
ご紹介しましたら、みかこさんから、
こんなプティ・情報をいただきました。



川原 泉という寡作漫画家の
『バビロンまで何マイル?』という
白泉社漫画文庫を読んで下さい。
チェザーレ公爵(デューカ)の話が
てんこもりです






バビロンまで何マイル?
白泉社文庫
川原泉
価格:¥524
出版社: 白泉社
ISBN: 4592883187



はい、「笑うミカエル」や、「ブレーメン2 4」、
お笑い、哲学、歴史などなど、
しみじみおかしいマンガをたくさん書いてる方。
ほかのマンガもおすすめですよ〜〜。

では、今日は、二つのエッセイをご紹介しますね。
まずは、


イタリアからの手紙
新潮文庫
価格:¥400
出版社: 新潮社
ISBN: 4101181098

イタリア遺聞
新潮文庫
価格:¥438
出版社: 新潮社
ISBN: 410118108X




推します推します。
『イタリア遺聞』 を。
分かりやすいタイトルですね。

コーヒーのこととか、おいしい葡萄酒のこととか
おいしいエピソードから、
奴隷から皇后になった女の
すさまじいエピソードまで、
吸い込まれるような
おもしろさです。


歴史とか地理、人間の生活に興味がある人には
たまらんでしょうな。
(キキ)


『イタリア遺聞』などの
エッセイが好きです。
視点が独特なのです。
それから、あっさりしすぎているくらい
無駄のない文体も。
作家それぞれの女性らしい文章、
男性らしい文章も好きなんですが。
塩野さんの中性的な文体には憧れます。
塩野さんのエッセイを読まれて好感をもたれた方には、
澁澤幸子さんのエッセイもおすすめします。
こちらは塩野さんより、やわらかい文体です。
(匿名)


前回もそうですけれども、
文体に関するコメントをたくさんいただきますね〜。
とてもビッとしてる印象があります。
澁澤幸子さんのエッセイですが、調べてみました。

落日のボスフォラス
イスタンブールからバスに乗って
イスタンブールから船に乗って
ハーレムの女たち
寵妃ロクセラーナ
イスタンブールから船に乗って
渋沢竜彦の少年世界
イスタンブール、時はゆるやかに
なにかを始めたいあなたへ
イスタンブール歴史散歩
イスタンブール、時はゆるやかに

ご興味あるかたはどうぞ!
そして、二冊まとめてオススメしてくれたのは、
こちら。



「イタリアからの手紙」と「イタリア異聞」

「海の都の物語」もいいし、
「ロードス島攻防記」なんかも面白い!
でも、はじめて読むんだったら、
まずは「イタリアからの手紙」
「イタリア異聞」の
2編のエッセイ集はどうでしょう?
短いから、お茶をしながら読んだり、
イタリアに行く飛行機内に持ち込んだら、
もうそれだけで、熟練旅行者の気分になれちゃう。
どちらも20年以上前の作品だけれど、
話題が二千年もの時代相手だったり
等身大のイタリア人だったりするから、
少し位、古くても平気です。
逆に味が出るってもんです。
軽くて深い、弾けるような塩野さんの
語り口が堪能できます。

エスプリのきいた、
っていうのは、
きっと
こういう事なんだろうな、
と思わせる、エッセイです

(匿名のかた)




そして、はじめてよんだのが
「イタリアからの手紙」という方。



きっかけは5年前従姉妹が住んでいる
ローマに初めて遊びに行ってから。
帰国後、イタリアに関するものが読みたくて
タイトルに惹かれて
初めて手にしたのが
『イタリアからの手紙』。
力強く、広い視野から物事を捉えた文章はちょっと
「強面で愛想のないインテリの人」
と付き合うようで、
でもそういう人は、大概
知れば知るほど気になる
もので、 エッセイを中心に何冊か読みました。
(うつぎ)



長編に手を出す前の、
導入として、この2冊の軽めの
エッセイをまずよんでみるのは、
塩野道としては、よいのかもしれないですね。

今よみたいから、
わたしも、ちょっと本屋に走ってこようかな。

では、今日はこのへんで!

投稿まだまだお待ちしてますよ。
思ったよりも「ローマ人からの手紙」がすくないですねえ。
そして、「海の都の物語」と、
「緋色のヴェネツィア」
「銀色のフィレンツェ」
「黄金のローマ」
のイタリア都市3部作が
人気です。

みなさまのお知恵拝借。
もしも、ここでオススメの本を
読んでみた感想なんかがあれば、
それもきかせてくださいね〜。

宛先は、yomu@1101.com

このページへの激励や感想などは、 メールの表題に
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と書いて
postman@1101.comに送ろう。

2003-04-14-SUN

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