イタリアの都市をめぐる読書。
ほぼにちわ。キャサリン・捨木です。
なにか、塩野さんの本は読まれましたか?
(読んだ感想なども、メールでくださいね〜〜。)
「塩野七生を推す」も次回で最終回です。
そこで、あらかじめ、次の作家さんを、
このページのいちばん最後で発表いたしますね。
こちらも、同時募集でございます。
今日は、イタリアの都市をめぐる読書の旅に
でましょう。
まずは、
ヴェネツィア・フィレンツェ・ローマを舞台にした、
やや甘めな殺人事件物。
マルコというヴェネツィアが、
各都市で殺人事件に遭遇しつつ、
ラブもあり。というややスウィートな作品。
でも、そこは塩野さんの著作、
ラブ・ロマンスといえども、ナメてはいけませんよ。
緋色の
ヴェネツィア
聖(サン)マルコ
殺人事件
価格:¥600
文庫:
出版社: 朝日新聞
SBN: 4022640081
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銀色の
フィレンツェ
メディチ家
殺人事件
価格:¥600
文庫:
出版社: 朝日新聞
ISBN: 4022640251 |
黄金の
ローマ
法王庁
殺人事件
価格:¥600
文庫
出版社: 朝日新聞社
ISBN: 4022640553 |
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「緋色のヴェネツィア」
「銀色のフィレンツェ」
「黄金のローマ」を推薦します。
主人公の二人は創作ですが
他の登場人物はほぼ実在した人たちで
主人公に旅をさせて
ルネサンス衰退期の都市を描いています。
殺人事件を題材にして、
その時代の都市の歴史が塩野さんの手により
忠実に表現されていて読んでいて楽しかったです。
(みるく)
「緋色のヴェネツィア」です。
物語としてホントに最高!
時代ものミステリー、
恋愛もの、でもあるので、
歴史系はちょっとなー・・・
という方でも充分いけます。
読んで以来、ヴェネツィアという言葉を見ただけで
この本、マルコを思い出します。
「銀色のフィレンツェ」
「黄金のローマ」もかなり良いですが、
「緋色〜」が一番かなぁ。
いつかはイタリアから船旅でトルコのイスタンブルに
行きたいと思うようになったのもこの本です。
金角湾に入るのはモチロン晴れた日の夕方でなくっちゃ!
(IS)
お気に入りは
「緋色のヴェネツィア」
「銀色のフィレンツェ」
「黄金のローマ」の三部作です。
本当にこの時代の3都市は魅力的で、
読み終わったとき夢にまで見てしまって、
「あー何であの時代の
イタリアに
生まれなかったんだろう」
(元来夢見がちな方ですが)と想いました・・。
物語はちょっと悲しいところもありますが、
しみじみ素敵なお話です。
(りか。)
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このうちの、「緋色のヴェネツィア」は、
宝塚で、「ヴェネチアの紋章」というタイトルで
上演されたこともあるそうです。
作品の順番は、
「緋色のヴェネツィア」
「銀色のフィレンツェ」
「黄金のローマ」
です。
順番通りに読むにこしたことはありませんが、
どこからはじめても楽しめると思いますよ。
私は、フィレンツェ→ローマ→ヴェネツィアと
一気によんでしまいました。
次は、ヴェネツィアに焦点をあてた作品。
塩野七生
ルネサンス著作集〈4〉
― 海の都の物語―
ヴェネツィア共和国の
一千年〈上〉
塩野七生ルネサンス著作集
価格:¥1,900
単行本:
出版社: 新潮社
ISBN: 4106465043 |
塩野七生
ルネサンス著作集〈5〉
― 海の都の物語―
ヴェネツィア共和国の
一千年〈下〉
塩野七生
ルネサンス著作集
価格:¥2,000
単行本: 453 p
出版社: 新潮社
ISBN: 4106465051 |
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「ローマ人の物語」と、
ある意味で対照をなすかなあと思うのが
「海の都の物語」です。
ヴェネツィア一千年の歴史。
資源どころか、土地もなかったヴェネツィア
(ベニスですね)が、
いかにして地中海に君臨しえたのか?
長いですが面白いです。
ビジネス書としても読まれたようですが、
司馬遼太郎モノを
お好きな方なら、
ハマります。
(sky)
すっかりはまって今刊行されている
塩野七生さんの本を全部読み尽くしました。
中でも一番のお気に入りは「海の都の物語」。
どうして海の上に都市を作らねばならなかったのか,
から始まって共和国の最後まで丹念に追われています。
「ローマ人〜」のヴェネツィア版という感じです。
単に観光都市と思っていたのですが
すっかり
ヴェネツィアに対する
見方が変わりました。
ヴェネツィアに行くときは
絶対海からいくぞと心に決めています。
(匿名)
あえて1作品選ぶならば、
『海の都の物語』です。
氏の作品は「ビジネスに役立つ!」とか、
「混迷の現代日本を読み解く!」とかいう、
いかにも実用本位なコピーが付けられたりしてますが、
中身はそんなにガツガツしたものではなく、
アソビゴコロもいっぱいです。
教養を身につけるためとか、
そういうことを離れて
単純に読み物として面白いです。
歴史が好きなら楽しみ倍増。
何といっても、
氏の描く男たちのかっこよさといったら!
(別に美男子ばかり登場するわけじゃないです)
ただ、すこしばかり古風な言い回しとか、
句読点でつないで長く続く文体とか、
昔の時事ネタのジョークとか、
若い人にはなじみにくいかも知れませんけれど。
(Zeppelin)
色々ありますが「海の都の物語」だと思います。
それに最初は著者が女性だと思わず買ってました。
どう読んでも女性の目線ではないので。
で、「海の都の物語」を読んで行きましたヴェネチア。
それもちゃんと夜明けに船で入りました。
電車の方がはるかに安上がりで簡単だったけど。
でもあんなに小さな国が何であんなに長く生き残れたか。
今の日本も
学ぶべきとこが
ありそうな気がします。
(ぽんた)
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こちらは、いちばんメールの数が多かった作品です。
著作集にはいっている作品なので、
大きな本屋さんに行くか、注文になってしまうようですが、
是非。
読んだ後、どうしてもヴェネツィアに行きたい!
となりそうです。
それでは、次の「推す」著者の投稿も、
塩野さんを「推す」投稿も同時におまちしてま〜す。
次回は、塩野さんの最終回と、
川上弘美さんの著作のご紹介をしま〜す。
アドレスは、yomu@1101.comです。 |