永田 |
お疲れさまでしたー。 |
西本 |
お疲れさまでした! |
糸井 |
今週も無事見終わりました。 |
永田 |
今日はまた、
ぎりぎりまで集まりませんでしたね。 |
糸井 |
はらはらしました。まあ、先週の
「京都と大阪と六本木ヒルズから
3人が交通手段を駆使して集合する」
というのとは、
ちょっとおもむきが違いますけど。 |
西本 |
ちなみに糸井さんは今日はどこから? |
糸井 |
ぼくはテレビ局の会合に出席してまして、
そのあと、打ち上げのような感じで
食事が用意されていたんですが、
最後の、おかゆとデザートを食べないまま、
「すいません、ちょっと用事がありまして‥‥」 |
永田 |
「用事」(笑)。 |
糸井 |
そしたら、なんと、テレビ局の女性が、
「ドラマがあるんですよね!」と。 |
西本 |
知られてる! |
糸井 |
で、10時前に来てみると、
またしても誰もいない。
ええと、永田さんはどこに? |
永田 |
ぼくは、夕食を食い逃していたもので、
近所でご飯を食べてました。
カレー屋の2階の香港料理屋で
ラオスチャーハンを食べました。
で、戻ってきたのがじつに9時55分。 |
糸井 |
危ないことしますねえ。 |
永田 |
ええ、我ながら大胆でした。
ところが、ぼくが着いた時点でまだそろわない。 |
糸井 |
2分前になっても
「西本がいない!」っていう状態でしたからね。 |
永田 |
いや、今日はほんとダメだと思いました。 |
西本 |
すいません。ご心配をおかけしました。
ぼくは夜8時過ぎたところで
すごく疲れていたことに気づき、
ドラマを見る体力とテープおこしをする体力を
温存しようということで、
事務所の和室で寝てました! |
永田 |
灯台もと暗しとはこのことでしたね。 |
糸井 |
ぼくがたまたま発見したんですよね。
和室の前に靴があったもんですから。
じつは、今日、偶然ですけど、
にしもっちゃんとぼくは同じ靴を履いてるんです。
で、和室の前を見たら、その靴がある。
「あっ! オレの靴がある!
オレが和室で寝てるぞ!」
と思ったんですが。 |
永田 |
落語じゃないんだから。
与太郎みたいなこと言わないでください。 |
糸井 |
ぼくは冷静にそこで状況を判断しまして。
これは西本が寝てるんではないか、と! |
西本 |
いや〜、起こしてもらってよかったです。
あやうく寝過ごすところでした。 |
永田 |
でも、「ちょっと寝とくか」って
気持ちわかりますよ。
ぼくもそういう感じで
チャーハンを詰め込んでましたから。
だって、毎週木曜日は体力勝負ですからね。 |
糸井 |
毎週毎週、綱渡りの作業ですからねー。 |
永田 |
まず、10時から11時までドラマを見て。
11時から、鼎談がはじまって‥‥。 |
西本 |
けっきょく終わるのはどうしても深夜12時。
そこから僕がテープ起こしに入って‥‥。 |
永田 |
西本さんが会話をテキストに起こしているあいだ、
ぼくは急いで自宅に帰ります。 |
糸井 |
ぼくはそこで翌日の「今日のダーリン」を書いたり
原稿のチェックをしたりします。 |
西本 |
ぼくが永田さんにバトンを渡すのが、
深夜の2時とか3時。 |
永田 |
そこからぼくが自宅で編集をはじめて、
できあがるころには夜明けです。 |
糸井 |
それをぼくが起きてすぐにチェック、と。 |
3人 |
お疲れさまです! |
永田 |
まあ、そんなこんなで、
今日もがんばっていきましょう。 |
糸井 |
そうですね。 |
西本 |
そうですね。 |
永田 |
ええと‥‥。 |
糸井 |
‥‥‥‥。 |
西本 |
‥‥‥‥。 |
永田 |
今日はみなさん、
なかなか本題に入りませんね。 |
西本 |
余談ばかりを話してますね。 |
糸井 |
『余談者たち』。 |
永田 |
それは『冒険者たち』と
かけているんですか? |
糸井 |
そう解釈していただいてかまいません。 |
永田 |
‥‥では、ドラマの話を。 |
糸井 |
もうこの対談も9回目になりましたから、
だいたい傾向がつかめてきましたよね。 |
西本 |
こういう、なかなかみんな
話したがらないときっていうのは‥‥。 |
糸井 |
ドラマの内容が
あんまり、よくなかったときですよねー。 |
永田 |
まあ、とにかく、はじめましょう。 |
糸井 |
じゃ、永田さんから行きましょうよ。 |
西本 |
賛成、賛成! |
永田 |
オレかよ〜。 |
ふたり |
お願いします。 |
永田 |
じゃ、いきます。
とぉにかく、今日はテンポが悪かったです。
ひいては、番組全体の雰囲気が‥‥。 |
西本 |
重かったですねえ。 |
糸井 |
暗かったですねえ。 |
永田 |
あの、いままでの『離婚弁護士』って、
テンポは死守してきたと思うんです。
ちょっとまどろっこしいところが
部分的にあったとしても、
必ずどこかでスピーディーに
進むところがあって、
少なくとも、1時間のなかで
シフトチェンジがあったと思うんです。 |
西本 |
ええ。テンポは重視するドラマでした。 |
永田 |
が、今日はローギアのまま。 |
糸井 |
高速道路をローギアで走ってましたね。
そのローギアっぷりが端的に表れているのは、
最後のカルテを探すところですね。
探すだけで10分もかけちゃダメですよね。
だってあれは、「必ず見つかる」っていう
前提で話が進むわけですから。 |
永田 |
「必ず見つかる」? |
糸井 |
あそこでカルテが
「出てこないかも?」とは
誰も感じないわけですよ。
感じないというか、
その展開があっちゃいけないでしょ? |
永田 |
あ、なるほど。
「先が読める、読めない」の話じゃなくて。 |
糸井 |
うん。カルテは出てくる以外ないんだよ。
だとしたら、たんに探してるというだけで
あんなに時間を取ってほしくないなあ。 |
西本 |
あの、「時間の長さ」で言うと、
裁判所の前で待っているところとかも
長かったなあ〜。 |
永田 |
ああ、あの、寿司屋の映像と裁判所の映像が
ゆっくり何度もオーバーラップしていくところ。 |
西本 |
ある種、コントのようでしたね。
「お寿司のつくり方かよ」みたいな。 |
糸井 |
あの寿司屋の男は、なんというか、
ときどき、「こいつは悪い人かもしれないぞ?」
というふうな映され方をしてましたよね?
あれはわざとなんですよね。 |
永田 |
わざとなんでしょうね。
実際、それで先が読めなくなってましたから、
効果的だったとは思いますが。 |
糸井 |
けど、あそこまで信用がおけない感じだと、
感情移入できなさすぎるんだよな。
「あ、いい人だったか」と最後にわかっても
ちっとも挽回できない。 |
永田 |
なるほど。 |
西本 |
ぼくは見ている途中で
「‥‥もしや、この男が、
失踪したと言われる
ダンナさんを殺したのではないのか?」
と推理したくらいですからねえ。 |
永田 |
おいおい、そんな冷静な感じじゃなかっただろ!
あんた、開始5分で
「ははぁん、こいつがコロしたんですわ!」
って宣言しまくってたじゃないか。
こう、首を絞めるしぐさまでしながら。 |
糸井 |
しかも、男が板前だとわかってからは、
「あ、こいつが刺したんですわ!」って、
包丁で刺すしぐさに変えてたからな。 |
西本 |
いや、すっかりだまされました。
犯人だと思ったのになあ。 |
永田 |
ていうか、犯人なんて‥‥。 |
糸井 |
‥‥いませんでしたからね。 |
西本 |
そう、けっきょく、その、
なにも起こってないというか‥‥。 |
永田 |
うん。 |
糸井 |
困ったね。 |
西本 |
‥‥‥‥。 |
糸井 |
とにかく、暗すぎるよ、あの夫婦は。
ふたりでいるときにずっと暗いんだもん。
幸せになってほしいと思えない。 |
西本 |
あと、あのお寿司屋さんの店自体も
どうにかしたほうがいいですよ。
雰囲気、暗すぎですよ。 |
永田 |
あの店、はやってなかったねえ。 |
糸井 |
だいたい、夫婦でわざわざ
寿司屋で見つめ合ってどうするんだ。
家でやればいいじゃないか!
子どもが待ってるだろう!
時間的に子どもは腹ぺこだぞ! |
西本 |
そもそも、っていうところでいうと、
子どもが6歳になるまで
戸籍がないっていうのが‥‥。 |
永田 |
あ、それ、いきなり引っかかりましたよねえ。
まだ、「子どもが生まれるから離婚を」
とかならわかるんだけど。 |
糸井 |
いや、それを言うなら、失踪したダンナは
奥さんの携帯電話の番号をなぜ知っていたのか。 |
ふたり |
そこですわ! |
糸井 |
だって、6年前だろ、失踪したの? |
永田 |
いや、9年前なんですよ。
まず「何も手につかなかった3年間」があるから。 |
西本 |
携帯電話、あったのか? |
永田 |
自宅の電話にかかってくるなら
ぜんぜん問題ないんですけどね。 |
西本 |
まあ、いやらしい話をすると、
スポンサーが携帯電話会社ですから‥‥。 |
糸井 |
困ったね‥‥。 |
西本 |
あと、探しまくったあげく、
「大井町」っていうキーワードが
最後に唐突に出てくる。 |
ふたり |
そこですわ! |
西本 |
「それを先に言え!」って
3人でいっせいに突っ込みましたからね。 |
糸井 |
困ったね‥‥。 |
永田 |
せめて最後にダンナさんが現れて
離婚に決着をつけてほしかったなあ。 |
ふたり |
そこですわ! |
永田 |
なにもないことについてのフォローすら
なにもないっていう状態でしたからね。
あれ、奥さんはけっきょく
割り切れたんだろうか? |
糸井 |
困ったね‥‥。 |
永田 |
あの、よかったところ、行きましょう。 |
糸井 |
今日は陣内さんですよ。
なにしろ顔がよかった!
はじまりからもう、
いろ〜んな顔してましたよね。 |
永田 |
あ、たしかに。けっこう笑っちゃいました。 |
糸井 |
あれは、「芸」を感じたなあ。
表情がやっぱりすごいよ。
あれはトータルワークアウトで
筋肉を鍛えているからですかね? |
西本 |
ええ、そうですね。
そういえばトータルワークアウトの
大阪戎橋店ができることになりまして、
6月12日に難波で特別説明会を行います。
もし興味があるかたは、
件名を「説明会」と書いて
postman@1101.comまでお知らせください。 |
永田 |
それ先週も言ったじゃん! |
西本 |
ええ。今週もいちおうね。
で、ぼくの個人的な見どころはですね、
笑福亭松之介師匠が出てた所ですね。 |
永田 |
ああ、ちらっとだけですけど、
いい味出してましたねえ。
隠居したお医者さんの役。 |
西本 |
知らない方にお伝えしておきますと。
あの人が明石家さんまさんの師匠です。 |
永田 |
そういうちょっとした話でいうとぼくは、
津川さんたちがずっとかかわっていた、
7人兄弟の遺産相続の話が
すごく好きでしたね。 |
糸井 |
あなた、あの兄弟が出てくるたびに
けらけら笑ってましたね。 |
永田 |
ええ。あの話だけで、
ぜひ一話つくってほしいです。
意外に、コメディータッチだけで、
一話ぶんまるまる突っ切るというのは
なかったですから。 |
糸井 |
そういや、ビルは壊れてなかったですね? |
永田 |
なんですか? |
西本 |
なんですか? |
糸井 |
いや、先週の最後に、
ビルがバーンと壊れたじゃないですか? |
永田 |
え? |
西本 |
え? |
糸井 |
だから、間宮が歯を投げて、
それがビルに当たってドカーンと‥‥。 |
ふたり |
そんな話、ありましたっけ? |
糸井 |
‥‥これは失礼しました。 |
西本 |
でも、次回はおもしろそうですよ。
岡田眞澄と鈴木紗理奈のセクハラ対決!
これ、キャスティングとしては最高ですよ。 |
永田 |
キャスティングだけだと、
どっちが悪いやつなのか
本当にわかんないよね! |
糸井 |
わかんないわかんない(笑)。 |
西本 |
どっちが悪いのか
本当にわかんないふたりが
セクハラをテーマに争う! |
糸井 |
しかも、来週は、
ぼくらのシチュエーションも特殊ですよ。 |
西本 |
そうでした、そうでした。
来週、ぼくらはなんと北海道です!
『離婚弁護士』を見るために
わざわざ北海道に3人集合です! |
糸井 |
もう、執念ですよね! |
永田 |
‥‥いいのかなあ。 |