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第6話を観て |
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永田 |
お疲れさまでした! |
西本 |
第6話を観おわりました! |
糸井 |
今回は、おもしろかったねぇ。 |
永田 |
結論、早い(笑)。 |
西本 |
また来週! |
永田 |
いいから。 |
糸井 |
なんでしょうねぇ、
やっぱり、お話が、おもしろかったですね。
おもしろかったですよね? |
永田 |
おもしろかったですよ。
動いてきましたよ、お話が。 |
西本 |
このコンテンツのパターンからいうと、
こういうときは意外にしゃべりにくいんですよね。 |
永田 |
そうね。
よかったよかったっつっても
しょうがないからね。 |
糸井 |
そういう意味では困りましたね、
しっかりたのしみましたからね。
イノシシや将軍といった突っ込みどころも
今回はなかったですしね。 |
西本 |
カマキリとか、どうですかね? |
糸井 |
いや、カマキリはよくできてたでしょう。 |
永田 |
つかぬことをうかがいますが、
あの蜘蛛とカマキリは
どうやって撮るんですかね。 |
糸井 |
まず、蜘蛛に巣をつくらせて
そこにカマキリを置くんじゃないですか。 |
永田 |
え、まず蜘蛛に巣をつくらせて、
そこにカマキリを置くんですか。 |
糸井 |
ええ、まず蜘蛛に巣をつくらせて、
そこにカマキリを置くんです。 |
永田 |
まず蜘蛛に巣をつくらせて
カマキリを置くとおっしゃいますがね。 |
糸井 |
ええ、まず蜘蛛に巣をつくらせて
そこにカマキリを置くんです。 |
永田 |
そう簡単に蜘蛛は巣をつくってくれますか? |
糸井 |
つくってくれますよ。
蜘蛛を囲っちゃえばいいんですよ。
逃げないように。 |
永田 |
囲っちゃえばいいんですか。 |
糸井 |
囲っちゃえばいいんです。 |
永田 |
そんでカマキリを置くんですか。 |
糸井 |
そんでカマキリを置くんです。 |
西本 |
またこの落語的やり取りか‥‥。 |
永田 |
百歩譲って蜘蛛を囲っちゃって
巣をつくらせてカマキリを置いたとして。 |
糸井 |
百歩譲らなくても
蜘蛛は巣をつくるしカマキリも置けますよ。 |
永田 |
じゃあ、百歩譲って、
百歩譲らなくても
蜘蛛は巣をつくるしカマキリも置けるとして。 |
糸井 |
一進一退の攻防とはこのことですね。 |
西本 |
ちょっとトイレ行ってきます。 |
永田 |
蜘蛛がカマキリの上に
カサカサ進んでいくのを撮るのは
たいへんじゃないですか? |
糸井 |
蜘蛛がカマキリの上に
カサカサ進んでいくのを撮るのは
たいへんじゃないですよ。 |
永田 |
え、蜘蛛がカマキリの上に
カサカサ進んでいくのを撮るのは
たいへんじゃないんですか? |
糸井 |
ええ、蜘蛛がカマキリの上に
カサカサ進んでいくのを撮るのは
たいへんじゃないんですよ。 |
西本 |
かといってほんとに
トイレに行くわけにもいかないしなぁ‥‥。 |
永田 |
どうやって蜘蛛をカマキリの上に
カサカサ行かせるんですか。 |
糸井 |
蜘蛛の腹を減らせておけばいいんです。 |
永田 |
蜘蛛の腹を減らせておく! |
糸井 |
ええ、蜘蛛の腹を減らせておく。 |
西本 |
もう、いいでしょう、このへんで。 |
永田 |
どうやって蜘蛛の腹を減らすんですか。 |
糸井 |
蜘蛛を囲っちゃえばいいんです。 |
永田 |
蜘蛛を囲っちゃえばいいんですか。 |
糸井 |
ええ、蜘蛛を囲っちゃえばいいんです。 |
西本 |
もーーーー頭に来たっ! |
永田 |
ごめん、ごめん。 |
糸井 |
ごめん、ごめん。 |
永田 |
ていうか、あれってCGじゃないよね? |
西本 |
違うでしょう。 |
永田 |
じゃあ、まずは蜘蛛とカマキリを
どっかで捕まえてくるの? |
糸井 |
動物プロダクション的なところでしょう。 |
永田 |
動物プロダクション的なところは
そんなものまで扱ってますか。 |
糸井 |
扱ってますよ。電話すれば一発ですよ。
「ちょっと蜘蛛を撮りたいんですが、
おたく、昆虫は扱ってますか?」と。 |
西本 |
「うちはなんでもやってますよ!
どんな蜘蛛にしましょうか!」 |
糸井 |
「蜘蛛は腹を減らせたやつで。
あと、カマキリは死んでていい」 |
西本 |
「へい、腹ペコの蜘蛛と
死んだカマキリですね!
よろこんで!」 |
糸井 |
と、いうわけですよ。 |
永田 |
恐るべし、動物プロダクション。 |
糸井 |
そういえば蜘蛛の撮影といえばね‥‥
‥‥蜘蛛の話、引っ張りすぎ? |
永田 |
いや、長いムダ話に
いまさら怒る人もいないでしょう。 |
西本 |
そういうコンテンツです。 |
糸井 |
それもそうか。
かつて、ジャングルの奥地を
冒険するような番組の撮影でね、
タランチュラが現地のガイドの背中に落ちてきて
たいへんなことになるという場面があったと。 |
永田 |
ほうほう。 |
糸井 |
そのとき、現地のガイドが
背中のタランチュラを
大あわてで払い落としたところ、
ディレクターがこう怒鳴ったんだ。
「タランチュラを叩くんじゃない!
‥‥返すんだから」 |
ふたり |
わはははははは。 |
糸井 |
ついでに言うと、
現地のガイドが底なし沼に落ちるという
場面の撮影もあってね。
そのとき、何が苦労したかというと、
「底なし沼」というものを
現地のガイドに説明するのがたいへんだったと。 |
西本 |
わははははははは。 |
永田 |
「底なし沼」という概念を(笑)。 |
糸井 |
「沼なんだけど、ほんとの沼じゃなくて、
深いというよりも、底そのものがなくて、
落ちるんじゃなくてゆっくりはまるんだ」
みたいなことでさ。 |
西本 |
いい話ですねぇ。 |
永田 |
うん。こっちの話のほうが好き。 |
糸井 |
そう考えると、人間というのは、
蜘蛛やカマキリよりもずっと扱いにくいですよ。
腹が減っても、心というものがありますからね。
あっ! 思えば今回は、心の話でしょ!
大介には、信念、つまり心がないんですよ。
動物的な策謀ばかりをめぐらせているから、
心で動く鉄平とぶつかるわけですよ!
どうですか、この見事な、脱線からの復帰! |
西本 |
強引。 |
永田 |
強引。 |
糸井 |
‥‥しかたない。
蜘蛛のところからやり直そう。 |
永田 |
いえいえ、蜘蛛はもうけっこう! |
西本 |
見事な復帰でした! |
糸井 |
ドラマの話に移りましょうかね、いい加減に。
今回は、おもしろかったわけですけど、
どこからいきましょうかね、
やっぱ、大勢人が集まってくる
最後のシーンですかね。
永田くん、じわっと来ました? |
永田 |
じわっと来ましたね。 |
糸井 |
ぼくも来ましたよ。
はじめて『デスペラード』に
感情移入しちゃったかもしれません。 |
永田 |
『ならず者』ですね。 |
糸井 |
いえ、『デスペラード』です。 |
永田 |
ぼくは逆に、あの曲がないほうが、
もっとグッときてたかもしれません。
なんていうか、ちょっと曲に気をとられました。 |
糸井 |
デスペラないほうがよかったと。 |
永田 |
ええ、デスペラないほうが、もっといけました。 |
糸井 |
泣けない男、にしもっちゃんはどうでしたか? |
西本 |
例によって泣いてません。
ま、それはデスペったとか、
デスペラなかったとかいう問題ではなく、
ああいう場面でぼくはどうしても
恥ずかしくなっちゃうんです。 |
永田 |
デスペったからではなく。 |
西本 |
デスペろうとデスペるまいと。 |
糸井 |
デスペるとデスペラざるとに関わらず。 |
永田 |
将をデスペラんと欲すれば、まず馬をデスペよ。 |
糸井 |
キジも鳴かずばデスペるまいに。 |
永田 |
見ざる言わざるデスペラざる。 |
西本 |
あんた、『ならず者』派じゃなかったのか。 |
永田 |
痛いところをつかれました。 |
糸井 |
ま、あの場面は、にしもっちゃんが
ちょっと恥ずかしくなる気持ちもわかります。
言ってみれば、ものすごくベタですからね。 |
永田 |
そうですね。 |
西本 |
ええ、だから、感動する人がいるのもわかります。
たまたま、ぼくは性分として
ちょっと恥ずかしくなるというだけで。 |
糸井 |
名もなき人が集まって
巨大な力に向かっていくという
一揆的な展開ですよね。
本宮ひろし的な爽快感。 |
永田 |
昭和的なベタ。 |
西本 |
ですね。 |
糸井 |
これまでがこう、
ぎゅうぎゅう押さえられていた感じでしたから、
落差がありましたよね。
その前に、作業員を救うために
専務が飛び込んだりね。
こう、理屈にかなっていない応え方で
有無をいわせず振り切るという「鉄平の物語」が
ようやく立ち上がった感がありますね。 |
西本 |
そうですね、これまでは、
構造がどうしても理屈対理屈でしたから。 |
永田 |
そうそう。
理屈対理屈だと、鉄平が不利というか、
「わがまま言ってるだけ」
みたいになっちゃうんだよね。 |
糸井 |
観ている側も理屈で考えざるをえないから、
つらくなっちゃうんですよね。 |
西本 |
だから、先週までの展開というのは、
「鉄平待ち」の状態で。 |
糸井 |
そこをようやく振り切ってくれましたよね。 |
永田 |
専務が海に飛び込む「理屈じゃなさ」は、
『新選組!』の「芹沢鴨、爆発」を思い出しました。 |
糸井 |
あーー、なるほどね。 |
西本 |
炎の前で座り込む近藤勇ですね。 |
糸井 |
理屈じゃない部分で
主人公の大きさを見せるということだよね。
その飛躍をみんな待ってたわけで。
‥‥ただ、どうだろう、あの飛び込む場面、
野暮だとは思うんですが、
ぼくはひとつだけ残念なことがあって。 |
永田 |
細かいことを言う気だ。 |
西本 |
細かいことを言う気ですね。 |
糸井 |
靴は脱いだほうがいいんじゃないかと! |
ふたり |
わははははははは。 |
糸井 |
自殺する人でも靴は脱ぐわけだよ。 |
永田 |
どういうたとえですか。 |
糸井 |
あれは、何?
脱ぐとみっともなくなるんですかね? |
西本 |
やっぱり絵的な問題ですかねぇ。 |
永田 |
もしも靴を脱いだとすると‥‥。 |
糸井 |
ぽわんぽわんぽわーん‥‥
(スラックスに靴下で海中を泳ぐ鉄平を想像中) |
西本 |
ぽわんぽわんぽわーん‥‥
(スラックスに靴下で海中を泳ぐ鉄平を想像中) |
永田 |
ぽわんぽわんぽわーん‥‥
(スラックスに靴下で海中を泳ぐ鉄平を想像中) |
糸井 |
ああ! |
西本 |
これはかっこわるい! |
永田 |
ダメだ、これは! |
糸井 |
ということは、映像的には、
脱がなくて大正解なんだな。 |
西本 |
靴下で泳ぐのはかっこわるすぎます。
泳いでたら、ちょっとずれてきそうです。 |
永田 |
なんて微妙なかっこわるさ。 |
糸井 |
でも、ほんとは脱ぐべきだよな。 |
西本 |
いや、ほんとのこと言ったらね、
一部のファンには怒られるかもしれませんが、
「パンいち」ですよ。パンツ一丁が正解ですよ。 |
永田 |
「専務! 危険です、専務!」と
社員に羽交い締めされながらも、
どんどんスーツを脱ぐ鉄平! |
西本 |
「鉄よりは‥‥」
(シャツを脱ぐ)
「安全‥‥」
(ベルトをカチャカチャはずす)
「だよっ!」
(ズボンを脱ぐ)
ドッボーン! |
ふたり |
わはははははは。 |
西本 |
というわけにもいきませんから、
やっぱり、靴ははいてて正解です。 |
糸井 |
あと、細かいついでに言うとさぁ、
社員はもっと専務をいたわれよ!
火を焚け、火を! |
永田 |
作業員が息を吹き返したあとも
見事に全員が専務を置き去りにしてましたね。 |
西本 |
ぼくが惜しいなと思ったのは飛び込む前、
専務が波止場に到着するところ。
あそこでこそ、ドリフトを決めてほしかったですね。 |
糸井 |
「ドリフト専務」(笑)。 |
永田 |
「ドリフト専務」(笑)。 |
西本 |
以前の伏線があっただけに、残念です。 |
糸井 |
どうでもいいですけど、
細かいつっこみが多すぎませんか。 |
永田 |
糸井さんが言い出したんじゃないですか! |
糸井 |
いや、どうも、ほら、
今回はおもしろかったもんだから、
安心してつっこめちゃうんだよね。
じゃあ、逆に、細かいところをほめていいですか? |
ふたり |
どうぞ、どうぞ。 |
糸井 |
傷。 |
西本 |
ああ、欣也さんの。 |
永田 |
絆創膏からかさぶたへ。 |
糸井 |
最初は包帯だったわけだからね。
それから順番を考えていくと
4段階くらいあるよ。 |
永田 |
刻んでますね。 |
糸井 |
刻んでます。 |
西本 |
ああいうのは大切ですね。 |
糸井 |
時間軸を追って細かく治癒させた、
その人の仕事をほめたいですね。 |
西本 |
元旦から突貫工事開始の3月まで、
時間の経過と傷をチェックしていた
スタッフがいるわけですね。 |
糸井 |
そうですそうです。
そのあたりはぜひ「小ほめ」しておきたいですね。
専門的なことはよくわかりませんが、
メイクというか、このドラマの「顔」の演出は
全体にすごくレベルが高いと思うんです。
あの、西田さんが亡くなる直前の
鼻の穴の黒い感じとかね。
今回でいうと、酔っぱらった銀平の目の下のくま。 |
西本 |
ああ、あれはすごい。 |
永田 |
顔も含めて、銀平の酔っぱらいぶりは、
「小ほめ」どころか「大ほめ」ですよ。 |
糸井 |
よかったですねー!
「酔いどれ課長」! |
永田 |
「酔いどれ課長」(笑)。 |
西本 |
「ドリフト専務」と「酔いどれ課長」(笑)。 |
糸井 |
いや、じつに見事な酔っぱらいっぷりでした。 |
西本 |
ワインからバーボンまで
いろんな酒を飲んで、
3段階くらい酔っぱらってましたね。 |
永田 |
うん、欣也さんのかさぶたなみに刻んでました。
タバコの持ち方なんかも変わっちゃったりして。 |
西本 |
あの、酔っぱらい特有の
目の焦点が合ったり合わなかったりの演技は
泥酔した経験がないと
ちょっとできないですよ。 |
永田 |
と、泥酔した経験が
しょっちゅうある人が言ってます。 |
西本 |
じつは、男子部で酒が飲めるのはぼくだけです。 |
糸井 |
ウーロン茶、ひとつ! |
永田 |
ジンジャーエール、おかわり! |
西本 |
まず、「ウコンの力」! |
永田 |
ていうかさ、言わせてもらうけどさ、
酔っぱらい特有の
目の焦点が合ったり合わなかったりの演技は、
酔っぱらいよりも、酔っぱらいを観察せざるをえない
ウーロン茶側の人間のほうが得意なんじゃないか? |
糸井 |
それはいえる。 |
西本 |
あいたたたたた。 |
永田 |
でも、ほんと、今回は
山本さんで引っ張られましたね。 |
糸井 |
酔っぱらい以外の部分でもね。
大介側でも鉄平側でもない立場から
冷静に試合解説をしてくれていたりね。
どっちの何がアキレス腱だとか、
どうなるとどっちが勝つとか。 |
永田 |
武田鉄矢さんも解説役として効いてましたね。
そのへんでテンポやメリハリが出るから、
観る側としては入りやすかった。 |
西本 |
あの、頭取室のソファのシーンはよかったですね。
葉巻の欣也さんと細いタバコの山本さんが
ソファーに分かれて座って、
真ん中に行司役で武田鉄矢が仕切るという。 |
永田 |
思えばややこしい話なんですけど、
ああやって「勝ち負け」で説明して
ゲームっぽくしてるから、
鉄平の「突貫工事で乗り切る」っていう選択が
根性じゃなくて手腕に見えるんですよね。 |
糸井 |
会社としての大きな選択が、
誰かが「うん」とか「よし」とか言うことで
どんどん決まっていくことも同じですね。
見せ方を間違うと軽くなっちゃうんだろうけど、
今回は全部、きちんと仕事に見えたもの。
じつは、現代の会社の運命が決まるのも
ほんとのほんとのところは、
あんな感じかもしれないなって思えるくらいに。 |
永田 |
とくに大介の決断は、
今回に限らずきちんと描かれてますよね。
「決心した瞬間」の描写に時間をかけてる。 |
西本 |
今回でいうと、蜘蛛とカマキリの
フラッシュバックのところですね。 |
永田 |
そうそうそう。 |
糸井 |
長かったよねー、あそこ。
ちょっと怖いくらいだったもんな。 |
西本 |
柳葉さんが「‥‥なにか?」って言うあたりの
ちょっとおびえた感じがスリリングでした。 |
永田 |
映画っぽい、緊張感ある効果音もついてたね。
「‥‥ブゥワッ!」っていう。 |
糸井 |
動物プロダクションに
全面協力してもらったかいがありましたね。 |
永田 |
腹ペコの蜘蛛を囲って。 |
糸井 |
巣をつくらせてカマキリを置いて。 |
西本 |
その話はもういいです。 |
糸井 |
まあ、ともかく、大介の決断には
いちいち説得力がありますよ。
そして決断が描写されればされるほど、
浮き彫りになってくるのは、
けっきょくは「私怨」なんだなということで。 |
ふたり |
そうそうそうそう。 |
糸井 |
じわじわと大介の人間性の部分が
「悪役」として染みてきましたね。
もう「3P以外は悪くない」とは
言ってられないんじゃないですか? |
西本 |
そうですね、
銀行家の息子として言わせてもらうと
今回の「じつは20億は貸さないんだよ」っていうのは
明らかにウソですからね。それは悪いです。 |
永田 |
ぼくは先週から3P以外も悪いと思ってますよ。
病院に探りを入れて、
大川さんがどれくらいもつのかを
調べてたじゃないですか。
人の寿命をデータ扱いしたのは悪いですよ。 |
糸井 |
なるほど、なるほど。
つまり、「3P<命」であると。 |
永田 |
そりゃそうでしょう。 |
西本 |
人の命は3Pよりも重い! |
永田 |
いや、そりゃそうだろ。 |
糸井 |
人の命は3Pよりも重い! |
永田 |
なんでくり返すんですか。 |
糸井 |
まあ、ともかく、
「3P以外は悪くない」の時代は終わりましたね。 |
西本 |
ええ、終わりました。 |
永田 |
というか、大介の根っこが私怨であるなら、
ほんとに悪いのは、じいさんなんじゃないですか? |
糸井 |
ああ、そうだね。 |
永田 |
だって、最後のセリフを聞きましたか。 |
西本 |
「公家の女の肌は白くてマシュマロのようだ」と。 |
糸井 |
そぉんなこと言われたら、怒るよなぁ。 |
永田 |
怒るに決まってますよ。
私怨もやむなし。 |
西本 |
じいさんのマシュマロ的なことが元凶ですか。 |
糸井 |
ということはつまり、
「3P<命<マシュマロ」? |
永田 |
なにがなんだか。 |
西本 |
なにがなんだか。 |
糸井 |
人の命は3Pよりも重いが、
マシュマロよりは軽い? |
永田 |
なにがなんだか。 |
西本 |
なにがなんだか。 |
糸井 |
じいさんといえば今回、久々に
肖像画が映りましたが‥‥
やっぱりあの肖像画は
変えたほうがいいんじゃないですかね。 |
永田 |
そこはもう、いいじゃないですか。 |
糸井 |
うん。いったんはそう思ったんだけどね、
人間の深みが描かれるにしたがって、
やっぱり気になってくるよね。 |
永田 |
でもほら、前も言いましたけど、
鉄平に似せなきゃいけないわけだから
むつかしいんですよ、きっと。 |
糸井 |
あっ、そうか。
いま気づいたけど、鉄平だけじゃなく、
大介にも似せなきゃいけないんだね。 |
西本 |
そうですね。同じ血が入ってるから。 |
糸井 |
いわば兄弟ですから。 |
西本 |
つまり、北大路欣也さんと木村拓哉さんに
似た絵を描くっていうことですね。
そう考えるとたいへんかもしれない。 |
永田 |
あっ、違う、もっとたいへんだ!
だって、稲森いずみさんにも
似せなきゃいけないですよ! |
糸井 |
ああ、そうだ。
というか、そう決めていいんですか? |
西本 |
まぁ、ぶっちゃけ、そうでしょう。 |
糸井 |
ということは、
「北大路欣也&木村拓哉&稲森いずみ」
という肖像画にしなきゃいけないのか。 |
永田 |
だから、あの肖像画に不満がある人は、
自分に問いかけてみるべきですよ。
「あの3人に似せた絵をかけるのか?」と。 |
糸井 |
じゃあ、この雑談が終わったら、
ぼくが、Wiiでつくってみようかな? |
永田 |
あ、それいい(笑)! |
西本 |
3人の要素をあわせもった
じいさんのMiiを。
(※Mii=Wiiの似顔絵機能でつくられるキャラクター) |
糸井 |
ベースはやっぱり木村くんで‥‥
髪型と眉毛で欣也さんかな。
うーん、稲森要素がむつかしいな‥‥。 |
永田 |
完成したら、送ってくださいね。
写真撮って掲載しますから。 |
糸井 |
うーん‥‥稲森要素‥‥。 |
西本 |
糸井さんが思案するあいだに、
ひとつ、くだらない報告をしていいですか。 |
永田 |
どうぞ、どうぞ。 |
西本 |
観ていて気づいたんですが、
大同銀行の幹部のリストの中に、ぼくがいました!
つまり、「ニシモトタケシ」がいました! |
永田 |
あはははははは! |
糸井 |
くだらないなぁ(笑)。 |
永田 |
え? 漢字もいっしょ? |
西本 |
いや、それが残念ながら、ひと文字違う。
「西本武司」じゃなくて「西本武」でした。
ちなみに、生え抜き派でしたよ! |
永田 |
そこで喜ぶ意味がわかんない。 |
糸井 |
おもしろいから、
ちょっと巻き戻して観てみようよ。 |
西本 |
ああ、観てください、観てください。 |
|
(巻き戻し中) |
永田 |
あ、このへんだ。 |
糸井 |
どれどれ? |
西本 |
このあとリストがアップになります。
ほら、ここ! |
|
「常務取締役 西本孝 日銀」 |
永田 |
「西本孝」じゃん! |
西本 |
あれ? |
糸井 |
「ニシモトタケシ」じゃなくて
「ニシモトタカシ」だ! |
西本 |
おや? |
永田 |
しかも、生え抜きじゃないぞ。
はっきり「日銀」と書いてある。 |
西本 |
‥‥ほんとだ。つまり、人違い? |
永田 |
人違いっていうか、なんていうか。 |
糸井 |
あんまりくだらなくて、びっくりしますね。 |
永田 |
一瞬、盛り上がった自分がバカみたいだ。 |
西本 |
日銀派ですいません。 |
永田 |
そういう問題じゃなくてさ。 |
糸井 |
くだらないことついでに触れておくと、
今回も長谷川京子さんは透けてなかったですね。 |
西本 |
ええ、今回はニットとニットの重ね着でした。
カシミア・オン・カシミアです。 |
永田 |
素材が明かされてるわけじゃないんだけどね。 |
西本 |
たしかに今週も透けてませんでしたが、
ずばり、来週に注目です! |
糸井 |
あ、そうか。予告編だと白っぽかったですね。 |
西本 |
ええ、予告編を観るかぎり、
どうやら久々の白いブラウスです。
ともに溜飲を下げましょう。
以上、生え抜き派からのお知らせでした。 |
永田 |
西本は日銀派だってば。 |
糸井 |
いつもながら、予告編がおもしろかったね。
たいへんなことが起こってましたよ? |
永田 |
起こってましたねぇ。 |
糸井 |
爆発してましたね。
爆発っていうことは、爆発ですよ。
たいへんですよ。 |
西本 |
たいへんといえば、とうとう来週は、
「てっちゃん」でお馴染みの稲森さんが
本格的にお話にからんでくるみたいですよ。 |
永田 |
ややこしくなりそうですねぇ。
ていうか、その横軸、必要なのかな。
もういいじゃんっていう気持ちに
なりませんでした? |
糸井 |
その三角関係はもういいよっていうこと? |
永田 |
ええ。せっかくドラマが動き出したんだから、
もう、そっちはいいんじゃない? みたいな。
あと、すごくバカみたいな言い方でいうと、
長谷川京子さんで問題ないじゃん、とか。 |
糸井 |
それじゃ、たんなる長谷川ファンじゃないですか。 |
永田 |
だって、長谷川さんは何も悪くないですよ。 |
糸井 |
何も悪くないのに夫が揺らぐからこそ、
ドラマなんじゃないですか。 |
永田 |
あ、そうか。いや、でもなぁ。 |
西本 |
長谷川さんがもっとダメな奥さんならわかるけど、
っていうことなんですか? |
永田 |
そうそうそう。 |
糸井 |
たとえば、長谷川さんが
いつも燃えるゴミと燃えないゴミを
いっしょくたにして出してしまうような奥さんなら。 |
永田 |
「んもぅ、ちゃんと分別しろよ!」って
毎週思わされるような人だったら、
鉄平がふらふらしちゃっても
しょうがないかなって思えるけど。 |
糸井 |
ちなみにいまぼくがなぜ
ゴミの分別を例に挙げたかというと、
たまたま観た番組に吹石一恵さんが出ていて、
「こないだまで生ゴミは
燃えないゴミだと思ってたんですよ」って
くったくなく話してたからなんですよ。 |
永田 |
へええ。 |
西本 |
ということは、美馬家では、
燃えないゴミの中に生ゴミが入っていると。 |
糸井 |
そうなりますよね。
そして、そういうふうにゴミの分別ができないと
夫が浮気するかもしれないぞ、と。 |
永田 |
なんだか話が変わってませんか。 |
糸井 |
つまり、永田くんが言いたいのは、
鉄平が、愛のない結婚をしていて
「やっぱり昔の女が気になるんだ」
という延長に稲森さんがいれば、
まだ納得できるということですね。 |
永田 |
そうですそうです。
いまの鉄平は十分に愛ある結婚生活じゃないですか。 |
糸井 |
いや、あなたは愛を信じすぎですよ。 |
永田 |
え、ぼくは愛を信じすぎですか。 |
糸井 |
ええ、あなたは愛を信じすぎです。 |
永田 |
ぼくが愛を信じすぎだというんですか。 |
糸井 |
あなたが愛を信じすぎだというんです。 |
西本 |
話をさっさと進めてください! |
糸井 |
そんなに杓子定規に
愛を計っちゃあ、いけませんよ。
愛というのはね、
長さを目方で量るようなものなんですよ。
あっ、いいねぇ、これ! |
永田 |
自分でほめた。 |
西本 |
自分でほめた。 |
糸井 |
永田くん、西本くん、いいかい?
愛というのはね、
長さを目方で量るようなものなんですよ。 |
西本 |
2回言うと思った。 |
永田 |
2回言うと思った。 |
糸井 |
だからね、理由を求めちゃダメ。 |
永田 |
でも、いまの状態で
鉄平が稲森さんのほうへ傾くと、
鉄平の株が下がっちゃいませんか。 |
糸井 |
そういうものなのです。
そういうことがあれば、
それはもう、そういう、縁なのです。 |
永田 |
そんな好々爺な発言されても。 |
糸井 |
ほっほっほっ、
よきかな。よきかな。 |
西本 |
いや、ちっともよくないんですよ、来週は。
夫婦も危機だし、大爆発なんです。 |
糸井 |
そうだった! じゃあ、また来週! |
永田 |
あ、糸井さん、Miiつくるの、
忘れないでくださいね。 |
西本 |
木村拓哉さんの老後をベースに
北大路欣也さんと
稲森いずみさんの要素を入れたMiiですよ。 |
糸井 |
むむむ、まぁ、任せておきたまえ!
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