永田 |
これは、なんですか? |
糸井 |
印象としてはちょっと
『SASUKE』っぽい感じなんだけど、
じつは『SASUKE』というより
『風雲たけし城』みたいな番組でね。 |
|
永田 |
わかりづらそうだけど
わかりやすい例えですね。 |
糸井 |
だろう? オレは
わかりづらそうだけど
わかりやすい例えを出すのが得意なんだ。 |
西本 |
「わかりづらそう」のところで
あきらめちゃう人も多いですけどね。 |
永田 |
多い多い(笑)。
そこであきらめちゃうと
「なんかわかんなかったわ」
ということになるんだよね。 |
糸井 |
そこが困るところなんだよ。
わかりづらそうだけど
わかりやすいことを言ってるのに。 |
西本 |
もうちょっとガマンして聞け、と。 |
永田 |
こないだもね、
「自分は同年齢の人たちの中では
携帯電話のことを理解できている
ぎりぎりのところの人間なんだ」
っていうことを説明するときにね、
「水面から目だけが出ている状態だ」
って言うんだよ。 |
西本 |
ガマンしてその先を聞くとどうなりますか。 |
永田 |
つまりね、
「目は水面から出てるけど、
鼻の穴は水面の下にあるから、
基本的には溺れてるんだ」と。
「でも、目だけ出てるから、
なんとなく状況はつかめる」と。 |
西本 |
わははははは! |
永田 |
だから、こう、水面から見渡してて、
どうしてもわかんなくなったら
「たまに、ブァッと水を蹴って、
一瞬だけ鼻の穴を
水面の上に出すことによって
なんとか溺れるのを避ける」と。
「でも、すぐに鼻の穴は水面の下に戻るから
基本的には溺れつつあるんだ」と。 |
西本 |
わかりづらいけど、わかりやすい(笑)! |
糸井 |
わかりやすいだろう。
ていうか、そのまんまだよ。
比喩じゃなくて描写とすらいえる。 |
永田 |
「自分なんかはギリギリ溺れてないけど
オレの足もとには、すっかり溺れちゃった
同年齢の人たちが累々と沈んでるんだ」と。
これ、携帯電話の話なんだぜ? |
西本 |
わははははは。 |
糸井 |
しかもさ、ちゃんとわかりやすいように、
身振り手振りを交えてるんだよ?
「水面がこのへんにあるわけです」って。 |
永田 |
そうそう(笑)。
そんで、水を蹴って、ブァッって
息継ぎする小芝居とかするんだけどさ。 |
西本 |
あきらめちゃった人にとっては
その熱演は逆効果ですね。
「糸井さん、変わった人だったわ」
ってことになっちゃいますね。 |
永田 |
「熱心だったけど
よくわかんなかったわ」ってね。 |
西本 |
「『YouTube』のことを
『iTube』って言ってたわ」ってね。 |
糸井 |
完全に話が変わってるじゃないか。 |
永田 |
なんの話でしたっけね? |
西本 |
糸井さんが『DOORS2007』は
『SASUKE』というよりも
『風雲たけし城』に近いと。 |
糸井 |
ああ、そうだ、そうだ。
で、けっきょくなにが言いたいかというと、
この番組はつまんなかったぞと。 |
永田 |
うわぁ。 |
西本 |
こんだけ引っ張ってそれですか。 |
糸井 |
再放送だから言えることですよ。
観たけど、いまいちでした。 |
西本 |
ま、ぼくも観たんですけどね、
いまいちでしたよ。 |
永田 |
あら。じゃあ、観なくていいと。 |
西本 |
うん。観なくて大丈夫です。 |
糸井 |
観はじめると、観ちゃうからね。
そういうよさはあるんですよ。
なんかこう、20メートルくらい上から、
小さい穴に鉄球を入れようとするんだけど、
入るんだろうかどうなんだろうか、みたいな。 |
永田 |
あーーー、それ、観た観た。
あれでしょ?
○○○○が優勝するやつでしょ。 |
西本 |
そうそう。 |
永田 |
「なんか『筋肉バトル』っぽいかも?」
と思いながら観たら、いまいちで。 |
糸井 |
そう、それもあって、あえてここは、
「いまいちですよ」と言っておきたい。 |
永田 |
これを観て、
『筋肉バトル』もこんなもんだろう
と思われたらイヤですもんね。 |
糸井 |
もっというと、ここでの試行錯誤が
のちの『筋肉』に活かされるのを期待しつつ。 |
糸井 |
永田くんの奥さんが
無理矢理全部録画したりするやつですね。 |
永田 |
じつは、1回だけなんですけどね。
これを全部録画したのは。 |
|
糸井 |
あ、そうなのか。 |
永田 |
というか、1回で懲りたみたいですね。
おもしろくないというわけじゃなく、
さすがに10時間録画して
それをちょっとずつ観るというのは
そうとう気合いがないと。 |
糸井 |
そうだよね。 |
西本 |
で、今回の『吉宗』ですが
配役がちょっとおもしろいですよ。 |
永田 |
あ、またなんか見つけたの?
去年は「荻生徂徠‥‥五木ひろし」っていう
味なキャスティングを見つけてましたが、
今年はどうなんですか? |
西本 |
そう振られると言いづらいですね。
今回は、そういう重箱の隅ではなくて、
直球のおもしろさです。
吉宗を中村雅俊さんが演じるのに対して、
なんと、脇役の土屋主水之助を
松平健さんが演じるんです。 |
永田 |
ほう。 |
糸井 |
へえ。 |
西本 |
あれ? そんな反応? |
永田 |
え、どういうこと? |
西本 |
いや、だから、吉宗といえば、
ドラマ「暴れん坊将軍」でしょ?
その主演が松平健さんでしょ?
ところが、今回の『吉宗』では、
その松平健さんが脇役として登場するわけで。 |
永田 |
ああ、そう、うん。 |
西本 |
あれ? |
糸井 |
時代劇ではよくあることでしょう。
『新選組!』でも、かつては土方を演じた人が
土方のお兄さんをやってたじゃないですか。 |
西本 |
ま、そういわれればそうですけど、あれ?
男子部的には、こういう話はもっと‥‥。 |
永田 |
わかった、にしもっちゃん。
オレらが『暴れん坊将軍』に
思い入れがなさすぎるんだよ。
だから、その話はモギちゃんとするべきだ。 |
西本 |
あっ、そうか! |
糸井 |
そうだ、そうだ。
モギはチョンマゲの話なら
いくらでもつき合ってくれるぞ。 |
モギ |
ハクション。 |
永田 |
毎年恒例といえば、夕方には
『さんまのまんま』の特番がありますね。 |
西本 |
はいはい、夕方のうっとりタイムですね。 |
|
糸井 |
もう、あれだ。
そのへんの枕みたいなやり取りは、
去年のぶんをコピーして
貼りつけておけばいいんじゃないですかね? |
永田 |
え、リンクで飛ばすのではなく? |
糸井 |
もう、貼りつけてしまいなさい。 |
西本 |
きっとなんの違和感もなく収まるはずですよ。 |
永田 |
じゃあ、やってみますよ。
ええと、ここから数ラインはコピペです。 |
ふたり |
それでは、去年のやり取りをどうぞ! |
永田 |
例年、この夕方の時間は、
「さんまのまんま」の特番で
我々はうっとりすることになっています! |
西本 |
中途半端な時間にまたがってるから、
終わりが読めなくて
ずっと続くような気がしちゃうという。 |
永田 |
ずっとおもしろいから
安心してうとうとして、
起きるとゲストが変わっているという、
まさに、うっとりタイム! |
糸井 |
今年の目玉ゲストは誰ですかね。 |
永田 |
‥‥という感じですが。 |
糸井 |
え? あ、コピー部分、終わってたのか。 |
西本 |
まったく違和感がありませんよ。 |
永田 |
っていうか、問題ないか、それ。 |
糸井 |
もう、いっそ、去年のやつを
1日分、まるまる貼っつけても
大丈夫なんじゃないか? |
永田 |
さすがにそれは‥‥。 |
西本 |
ゲストの顔ぶれとか違っちゃいますし‥‥。 |
糸井 |
で、今年の目玉ゲストは誰ですかね。
これは今年の発言ね。 |
西本 |
ええと、井上真央、綾瀬はるか、
内藤大助夫妻、そして、
今田さんが若手芸人を連れてくるという
お決まりのやつがあります。 |
糸井 |
綾瀬はるかさんは
『谷川俊太郎質問箱』を誉めてくださったので
注目して観ていきたいと思います。 |
永田 |
今年解説文のなかに
名フレーズはないんですか。 |
西本 |
それがね、さっきから探してるんですけど、
あんまりおもしろいのがないんですよ。 |
永田 |
どれどれ‥‥ふむふむ‥‥
ああ、なんか、原稿のトーンが
去年とは変わっちゃってますね。 |
糸井 |
去年は読むだけで番組が想像できたもんな。 |
西本 |
ええ。いまだに覚えてますよ。
「藤原紀香さんの件はすみません。
ぼくが行くべきでした」と
今田耕司がコメント。 |
糸井 |
はははははは。やっぱ、おかしい。 |
永田 |
今田さんがダウンタウンの番組に遅刻したとき、
浜田さんから電話がかかってきて
「マンガみたいに受話器が飛び上がってみえた」
っていう話の解説もよかったなぁ。 |
糸井 |
まぁ、ほんとうは、
今田さんの話がおもしろいんだけど、
限られた解説文のスペースのなかで
そこを抜いてるのもえらいんだよね。 |
永田 |
それはそうと、今年の『さんまのまんま』は
目玉ゲスト! みたいな人がいないですね。 |
西本 |
そういえばそうですね。
例年だと、野茂選手とか、落合一家とか、
新庄選手なんかが、いましたもんね。 |
永田 |
そうそう。 |
糸井 |
それ、全部、野球選手じゃないか。 |
西本 |
あっ! ほんとだ! |
永田 |
うわ、そういうことだったのか! |
永田 |
「一弓(いっきゅう)」も
ばっちり映ってるわけですね。 |
西本 |
ええ。「一弓(いっきゅう)」も
ばっちり映ってると思われます。 |
永田 |
「一弓(いっきゅう)」というのは
イチロー選手の愛犬の名前です。 |
西本 |
鈴木一朗の「一」と、
弓子夫人の「弓」で、
「一弓(いっきゅう)」といいます。 |
糸井 |
いや、知ってますよ。
誰に言ってるんですか。 |
ふたり |
読者のみなさんにですよ。 |
糸井 |
ああ、そうかそうか(笑)。
ちなみに、田口選手のプライベートには
カメラは入らないんですか? |
西本 |
田口選手のプライベートには
残念ながら‥‥。 |
永田 |
田口選手の場合は、プライベートどころか
試合にもなかなかカメラが‥‥。 |
糸井 |
そんな田口選手との対談が、
もうちょっとしたらはじまる予定ですので、
どうぞ、お楽しみに! |
永田 |
お楽しみに! |
西本 |
これは、ほんと、おもしろいですよ! |
糸井 |
で、この日はもうね、
夕方に『さんまのまんま』を観て、
うっとりしながら寝ちゃってさ、
起きたら「ごはんだ!」ということでさ。 |
永田 |
「ごはんだ!」じゃないでしょ。 |
糸井 |
違った、違った、
起きたら「イチローだ!」ということでさ。 |
西本 |
うん。それがキレイかもしれませんね。 |
糸井 |
で、イチローを観ながら
「ごはんだ!」と。 |
永田 |
なにしろ、ごはんは食べなさいよ、と。 |
糸井 |
そういう、年寄りみたいなことを言って、
ゴールデンタイムは終わりにしましょうかね。 |
糸井 |
永田くんは、やってないくせに
ほんと、麻雀が好きですね。 |
永田 |
やっぱり、あのゲームって
おもしろいんですよ。 |
糸井 |
そんなにおもしろいのに
どうしてふだんはやってないんですか。 |
永田 |
‥‥‥‥たいへんだから。 |
糸井 |
ははははは。なるほどね。
それは、よくわかるわ。
麻雀ってさ、忙しく働いてる人ほど
おもしろいところがあるよね。 |
永田 |
ああ、そうですね。
忙しい4人が、なんとか時間をつくって、
「さぁ、やろう!」っていうのがいい。 |
糸井 |
朝までにこのくらいできるな、
という感じで計算しながらね。
モノポリーとかもそうなんだよね。
暇な人が、暇な人どうしで、
暇にまかせて際限なくやっても、
まあ、おもしろいんだけど‥‥。 |
永田 |
ビリビリっとは、しないですね。
「忙しいけど、今日だけは!」っていう
テンションで集まるのがいい。
そのくせ久しぶりで牌が手につかなくて、
アワアワしながらもなんとかテンパイして
「景気づけに本日の初リーチ!」
みたいなのが最高なんですよ。 |
糸井 |
一年に一度くらいは
おやりになったらどうですか? |
西本 |
糸井さんにとっての
『ガキの使い』のバス釣りのように。 |
糸井 |
そうそうそう。 |
永田 |
ああ、ああいう恒例があるといいですね。
正直なところを言うと、
年に2回でいいから朝までやりたいですね。 |
糸井 |
「年に2回」ね。いいところだね。 |
永田 |
年に2回だけ、じっくり。
ああ、いいなぁ。 |
西本 |
そういう気持ちを抱えながら、
『われめDEポン』を観ると。 |
永田 |
ああ、そうそう、そういうこと。
だからあれが延々と観られるんです。 |
西本 |
なるほどね。 |
糸井 |
モノポリーも、たまぁに
ものすごくやりたくなるんだよねー。 |