ジョージ |
地雷の例をだすとね、
たとえば、自分では絶対ハゲてるって
思ってないハゲのオヤジがいるんだよね。
で、そのオヤジは出っ歯で、デブで、
足が臭くって、鼻毛が出てるの。
で、その残り全ての部分は、
どんなに言われても構わないんだよ。
社長、鼻毛見えてますよ、って言われたら、
そうだろう? ってブチッとかって、
嬉しそうにやるんだよね。
で、やり続けて調子に乗って、
ハゲ! って言った瞬間に、
取引が切られちゃう。
で、そういうのがわかんない女もいるんだよ。 |
つねさん |
あ〜。 |
ノリスケ |
親しさを履き違えるんだよね〜。 |
ジョージ |
あのね、それもやっぱりね、
観察が少ないからなの。 |
つねさん |
あ〜。 |
ジョージ |
だって、ハゲてるんだけど、
髪の毛を短く刈り込んで、
いつもシャンプー洗いざらしの髪の毛の人は、
ハゲって言われても気にしないんだよ。
で、ハゲてるのに、髪の毛伸ばして、
ポマードでテカテカになってる人は、
自分はハゲてないと思ってるんだもん。 |
つねさん |
言われたくないし、みたいな。 |
ジョージ |
そう。 |
つねさん |
隠すのね。 |
ジョージ |
で、そういうのがわかんない。
だから、自由奔放にいじめっ子魂を
大切にしながら、男気のあるイイ女だよって
いわれ続けるためには、どうゆうのかな?
人並み以上の、観察眼を持って…… |
ノリスケ |
そうだね〜。 |
つねさん |
あと、思いやり、って言ったら、
あれかも知れないけど。 |
ノリスケ |
思いやりと思い切りだよ。 |
ジョージ |
ああ、いいねー、思いやりと思い切り。 |
つねさん |
やっぱりさ、あの、そういう判断できる、
クレバーさ? |
ジョージ |
んー、あとやっぱ、経験だろうね。
その、イイ女秘書がいるところの
社長っていうのはね、
ああ、この人は、その、性別だとか年齢だとか、
という社会的な色んなことにこだわらず、
こいつを育ててやろうと思う人間には、
全権を与えて自由にやらせて、
のびのびと人を育てることが
できる人なんだな、って思うよ。 |
ノリスケ |
うん。その自由さも、わかってる自由さでね。
ただ野放図なわけじゃないはずよ。 |
ジョージ |
で、その人ひとりを見ることによって、
その会社全体が、のびのびしてるのかな?
っていうのは思うからね。 |
つねさん |
ああ、そうだね。 |
ジョージ |
で、そういうとこの社長に限って、
自分の部下である秘書から、
「バカじゃないの? 黙っといて下さい」
とかって平気で言われるんだよね。 |
つねさん |
(笑)自分とこの? |
ジョージ |
そう。ま、ウチもそう。
で、言われると、
すっごい嬉しそうな顔をするのね。
もう、僕が怖いのは、
女房とこの人だけですから、
とかって平気で言えちゃうの。 |
つねさん |
それも信頼関係だよね。 |
ノリスケ |
思い当たるフシがある。 |
ジョージ |
こういうふうにあんまり言うと、
短絡的に聞かれると誤解を生むのかも
知れないけれど、
イイ女の陰にはイイ男あり、なんだよね。
あと、男と女って、磨きあって育っていくから。
情けなくなるのが、
女は女の道を行けばいいから、
男の力も何にも借りないで
自分だけでいっしょうけんめい頑張りますよ、
っていう女がいるの。
これはもう、息苦しいだけでもって、
見てて不快なの。
んで、自分が苦手なところを男に平気で投げて、
男の人に育ててもらおうって思ってる女の子って
いうのは、ほんとは男に育ててもらわなくても
育つんだろうけども、
自分一人で育つ100倍のスピードで
育つんだよね。だから、どゆんかな?
イイ女になろうと思ったら、
どんなに情けない男でもいいから、
自分の上司を、こいつをイイ男にしてやろう、
って思う気持ちも必要かな? って思うよ。 |
つねさん |
ああ。 |
ノリスケ |
んんー(しみじみ)。 |
ジョージ |
男一人育て上げて女一人前、みたいな。 |
ノリスケ |
カッコイイねー(笑)。
普通の女の子で言ったら、彼を? |
つねさん |
でも、彼じゃなくって、
どっちかといったら仕事の方が。 |
ノリスケ |
上司? そっか。 |
つねさん |
上司か同僚とか、部下とかね。
だから、どうしようもない上司を育てても
仕方がないでしょう?
見込みがあるのを見つけて。 |
ジョージ |
そう。楽しいと思うなー。
僕が女だったら、するね。 |
ノリスケ |
そういう女になりたいね。 |
ジョージ |
んでー、しばらく付き合ってダメだったら、
すぐ捨てるの。
ダメ、あの男、ダメ。
で、その、男を捨てた時が
会社を捨てる時なのよ。 |
ノリスケ |
そっか。カッコイイ! |
つねさん |
うーん、男イコール会社。 |
ノリスケ |
映画的ねえ。 |
ジョージ |
あのさ、イイ女の捨てぜりふっていうのを、
いっぱい考えるといいよね。 |
ノリスケ |
キャー。 |
ジョージ |
たとえば、女がさ、会社辞めるときに、
「この会社最低です、
私の能力伸ばしてくれないから、
私のやりたいことやらせてくれないから」
っていう女がいっぱいいるの!! |
つねさん |
へ〜。勘違い? |
ジョージ |
でね、ウチの会社でもね、
「辞めたいんです」
「なんで?」
「私の能力伸ばしてくれないから」
っていう女には、
「辞めなさい、あなたのそんな能力、
ウチは必要としてないから辞めて下さい」
って言うのね。
で、どうせ辞めるんだったら、
こう言うの。
「この会社には私が育てていいと思うような
男性の社員が1人もいないから
辞めさせていただきます、
私の働きがいがございません」
って言ったら、僕はもう、もう、
他の男クビにしてもいいから、その女残すね。
「ちょっと待って。誰が育てがいがなかった?」
って、聞くもん。それはもう、
女っちゃ、そういうもんだよ。 |
ノリスケ |
おおおおお。 |
ジョージ |
あのね、離婚するのもおんなじでさ、
「ウチの亭主は私のやりたいこと
わかってくれなかった、
やらせてくれなかった」
って別れたらバカでしょう?
そんなん、バカでしょう? それを、
「私はあの人のことをいっしょうけんめい
イイ男にしてやろうと思ったのに、
あのていたらく。
期待通りの男じゃないから私が捨てます、
やめてしまいます」
って言ったら、
あー! イイ女だなーと思うよ。
その瞬間に、亭主がバカだもん。 |
つねさん |
そうだよね。 |
ノリスケ |
The Simpsons見てたら、
女の子が男の子をふるときのセリフが
まさしくそうだったよ。
私が思ってた男じゃ、あなたないわね、って、
さよなら、ってパーンと切るのよね、
普通の女の子が(笑)! |
ジョージ |
それがイイ女だと思うよ。
その、私の実力の発揮のしどころっていうのが、
自分のために実力の発揮じゃなくって、
自分の上司のために実力の発揮のしどころが
なかったって、いうのがホントだよね。 |
ノリスケ |
うん。 |
つねさん |
そういう人に限って、履き違えてるもんね。
自分の力とか。 |
ジョージ |
ほんと。じゃあ、その仕事がダメだったら、
この仕事やりますか?
やらせたら、それもできない。
じゃ、これにしますか? みんなできない。
できないんじゃない、って言ったら…… |
つねさん |
じゃ使えないじゃん。 |
ジョージ |
そう。 |
つねさん |
私したいの、こんなんじゃないんです、って? |
ジョージ |
そうそうそう。じゃ、何がしたいの?
ん〜、って、したいことがないんだったら、
バイバーイって。 |
ノリスケ |
けっこういた? |
ジョージ |
いたね。でも、そういうオカマも多いからね。 |
ノリスケ |
オカマもそうだけど、男も多いしね。 |
ジョージ |
最近ね、どんどんどんどんね、男もオカマもね、
その、女の悪い部分に近づいていくのよね……。
女の中にあるって言っちゃいけないかな。
責任を取るのは自分じゃないっていうことなんだけど。
その、転嫁する先もないのに、
責任っていったい何なの? っていう。
なんで責任取らなきゃいけないんですか?
って言われたら、どうしようかって思うもん。
|
(つづきます)