ジョージ |
オカマというか、男の立場として、
こいつを味方につけておきたいな、
っていう女はいるよね。
それと、こいつだけは敵に回したくないな、
っていう女もいるしね。 |
ノリスケ |
それは、同じ種類? |
ジョージ |
ほとんど似ているけれど、
たまに違うことがある。
味方に引きずり込みたくないけれど、
敵にしたくない。 |
ノリスケ |
あー、そういうことか。 |
つねさん |
別に、刺激もしたくない、変な部分を。 |
ノリスケ |
一緒に仕事したい女は、ぜったいに
敵に回したくない女ではあるけれども、
敵に回したくない女は、かならずしも
一緒に仕事したい女なわけではないっていう。 |
つねさん |
必ずしも。 |
ノリスケ |
うん。 |
ジョージ |
うん、そうね。たとえこいつが敵になっても、
こいつが敵なんだったら
仕方がないなと思う女もいるしね。 |
ノリスケ |
うん。 |
ジョージ |
戦いがいのある女もいるしね。
敵に回したくない女は、
往々にして卑怯なことが多いね。 |
つねさん |
ああ。正々堂々じゃないのね? |
ジョージ |
んー、あの、考えられないような武器を
取りだしてくる女がいる。
あるときにそれが「女」であったり、
あるときにそれが「弱さ」であったり……
毒ばっかり吐いてるような女。 |
ノリスケ |
毒吐いて、あとでひどい目に遭うのに。 |
ジョージ |
自分が吐いた毒で、
空気がどんどんなくなってって窒息するの。
毒吐きっぱなし。吸うものがなくなるの。 |
ノリスケ |
そうでしょ? そうでしょ?
自分の毒にやられるっていう。 |
ジョージ |
ほんっとに……そういうの、
毒ま○こよね。 |
ノリスケ |
毒ま○こ……(笑)。 |
ジョージ |
……ごめんなさーい。
オカマのこんな……毒ま○こだなんて。
毒、って書いて、ブスって読むのよ。
だから、ブスま○こよ。
……イヤッ、ブスま○こはイヤ〜。 |
ノリスケ |
……(困)。 |
ジョージ |
なんかね。ね〜。ね〜〜〜。 |
つねさん |
それこそさ、ブスっていうのもあれだよね、
美人といっしょで、なんか、
いい意味と悪い意味とって、ない? |
ノリスケ |
ブスって言葉はね、それ、言えないよ。
いい意味でなんて、使えない言葉だよ(戒)。 |
ジョージ |
僕は使えないな、ブスは使えないな。 |
ノリスケ |
使えない。女の子に対しては、絶対。 |
ジョージ |
使うとするとね、使うとすると、
お前は“今日は”ブスだ、ていう言い方をする。 |
ノリスケ |
あー、それはあるね。 |
ジョージ |
お前はブスだとは言わない。
たしかに、イイ女なんだけど、
ブスなときってあるのよ〜。 |
ノリスケ |
あるよね。 |
ジョージ |
で、ブスっていうのはね、それこそ、
ビッチっていうのがイヤな女じゃなくって、
その、おてんばで、なんか、
ちょっといじめっ子の、強い女っていう、
イイ女の部分を抱えているのとおんなじように、
いい意味でのブスっていうのはね、
本調子じゃなくって、元気がなくって
今日は変よ、疲れてるよ、
っていう意味でブスは使うよね。 |
ノリスケ |
そういう意味で…… |
つねさん |
だから、そう、OKなんだろうなーって。
それでも、なかなか使えないけどね。 |
ノリスケ |
こんなあたくしたちですら。 |
ジョージ |
すーごい一生懸命仕事してて、徹夜が続いて
目の下にクマ作って、
しかもスッピンに近いような顔で、
髪の毛束ねてザンバラ頭でダーッてやってくる
女には、絶対ブスて言えないもん。 |
つねさん |
あ、それはブスじゃないもんね。 |
ジョージ |
うん。どしたん? 鬼みたい、とかって、
たまに言うけど(笑)。 |
つねさん |
ハッハッハッハ! |
ノリスケ |
ばけものっ(笑)。 |
ジョージ |
そう、ばけものっ! とかって(笑)。 |
つねさん |
そうか、そっちか。 |
ジョージ |
でも、けっこう僕、言うもん。
ウチの子には、ばけものーっ!!
……も、すっごいんだよ、
書類山のように抱えて、髪の毛振り乱して、
端から端までデァーッ、
ちょーっとちょっとー、とかって言いながら
走り回ってるのをつかまえて、
「バーケモノーッ!!」って言うと、向こうが、
「バカモノーッ!!」って、通り過ぎていくの。
あ、嬉しい、もっと言って! もっと言って!(笑)…… |
ノリスケ |
アハハハハハハ。 |
つねさん |
いいね〜、なんかね〜、そういうの(笑)。 |
ノリスケ |
アハハハハハハハ……いい会社。 |
ジョージ |
……ねー。でも、僕らってあれだよね、
悪口言葉、本来の悪口言葉を、
いい意味で使うよね。 |
つねさん |
うん。 |
ジョージ |
なんでなんだろ?
照れ臭いから? |
つねさん |
照れ臭いから? |
ジョージ |
うん。
だって、僕らって、
女に対する憧れもあるのがあって、
あー、女って羨ましいな〜、いいな〜、
って思うじゃん? だってー、ねー?
女の子一人だけで、なんか、
空気が和んだりとかするわけでしょう? |
ノリスケ |
うん。 |
ジョージ |
そういうの見ると、すーごく羨ましくって。 |
ノリスケ |
そういう存在にはなれないからね。 |
ジョージ |
特にイイ女っていうのは、
羨ましくて仕方がないから、
コンチクショウッ! っていう思いを込めて、
「ビッチ」って思うよね。
ビッチな子っていうのはね、
自分の守備範囲をよく知っていて、
守備範囲の中で120%の実力を
発揮する子たち? で、守備範囲から、
ちょっと離れたところで
オテンバをしていくっていうね。
ほっんと、羨ましいわっ。
|
(このテーマはこれにておしまい。