ノリスケ |
場違いなフェロモンってどういうの? |
ジョージ |
フェロモン、たとえば、たとえばね、
ウチのこの主人がですよ、
主人なのか奥さんなのかわかんないけども。 |
つねさん |
ハハッ。 |
ジョージ |
たとえば、僕が、遅く帰ってきたとしましょう。 |
ノリスケ |
はい。疲れて。 |
ジョージ |
ね? そしたら、なんか寝室がほの暗くなってて、
枕元にロウソクがひとつ立っていて? |
ノリスケ |
アロマ・キャンドル(笑)。 |
ジョージ |
もう、その時点で、
あ〜、ウチのダーリンは、
黒魔術にはまってんのかしら?
って思っちゃうけど。 |
つねさん |
ワハハハハハハハ! |
ノリスケ |
ドンツクドンツクドンツク(笑)。生贄。 |
ジョージ |
それで、あれ? どうしたんだろう?
って思って、布団をパッてめくって、
あのー、これ読んでるかた、
ケツ割れってわかりませんよね?
いいです、あの、
ホモにとってのネグリジェみたいな、
最終兵器があるんですけど。 |
ノリスケ |
アッハッハッハッハ! |
ジョージ |
くわしくは、くわしくはワハハ本舗の
ホームページかなんか見て下さいっ。
(註:ここにありました)
で、それ、それひとつで寝っ転がってたら、
これは、色気? フェロモン? |
つねさん |
違うよ。 |
ジョージ |
滑稽でしょ? |
つねさん |
滑稽だよね。 |
ノリスケ |
滑稽だ。 |
ジョージ |
でしょう? |
つねさん |
もちろん、やってませんよ、そういうの(笑)。 |
ジョージ |
そう、やってはいない。
やってたら、もう今ここに
2人はいないと思うんだが。
でも、これをね、男と女の関係で、
女ってやっちゃうんじゃないかしら? って、
すごく心配で仕方がないんだよね。 |
ノリスケ |
そういう現場、存じ上げませんが。
ひょっとしてやってらっしゃるんじゃ
ないでしょうか? |
つねさん |
そんな感じするよ。 |
ジョージ |
ねぇ? でしょう? |
ノリスケ |
うん。そんな気が、ちょっとするね。 |
ジョージ |
あの、フェロモンを
ベッド・ルームで発散するのは、
商売女がすればいいわけであって。 |
ノリスケ |
ビジネスとしてね。 |
ジョージ |
それ以外はね、
滑稽でしかないんだろうと思うんだ。
滑稽とフェロモンは、紙一重! |
ノリスケ |
難しいー! |
ジョージ |
難しいですー。 |
つねさん |
それが、滑稽と思えるときもあるし、
たとえば新婚だったりとかすれば、
逆に理由が… |
ノリスケ |
そこに、物語がついてくると、
「こいつ、かわいいぜ!」になるんだよ。 |
ジョージ |
いま、いいこと言ったよね。そもそも、
新婚の一時期は、
新婚という出来事そのものが滑稽ですから、
何をやっても構わないんですっ。 |
つねさん |
あっ、すごいね、それはね。一刀両断。 |
ノリスケ |
そうですね。バカ、ですからね、
その時期はね(笑)。 |
ジョージ |
じゃあ、ウチ、いまだにバカなの、みたいな感じ? |
つねさん |
ワッハッハッハッハ! |
ノリスケ |
何年目?(笑) |
つねさん |
もう3年目。 |
ノリスケ |
仲睦まじく、羨ましゅうございます。 |
つねさん |
いいえ〜。 |
ジョージ |
だから、フェロモンを、
効果的に発散しようと思ったら、
普通の人はフェロモンを出さないような場所で、
自分の存在感をアピールするのが
一番だと思うんですよね。 |
ノリスケ |
つまり、蛇口を開きっぱなしに
するということ? |
ジョージ |
要はほんと、存在感だと思うんだよ。 |
ノリスケ |
うん。 |
ジョージ |
フェロモンは色気そのものではないの。
色気も含まれてるけども、
ある場所、ある時において、
自分をものすごく効果的にアピールする、
存在感なの。
その中に、色気も一部として含まれているの。 |
ノリスケ |
うん、うん。 |
ジョージ |
たとえば、どうだろう?
普通の女がいちばん無防備になる瞬間に、
いちばん凛々しく恰好良かったら、
それはフェロモンですね。 |
つねさん |
あ〜。 |
ノリスケ |
もうちょっと具体的に言って。 |
ジョージ |
僕ね、この前ね、この前、久しぶりに、
下世話なバイキングっていうところに
行ってまいりましたのよ。 |
つねさん |
あ〜っ。 |
ノリスケ |
珍しゅうございます。 |
つねさん |
行きましたね。 |
ジョージ |
あのね、某シティーホテルチェーン系。
あの、P社と申しましょうか、Pホテル。
@新宿。 |
ノリスケ |
ふむ。 |
ジョージ |
何食べるか、2人で話し合って決まんなくて。
んで、ふらふら歩いてたら、
カニ食べ放題、とかって。
呑み込まれるようにそのお店に
入っていったわけです。 |
ノリスケ |
お〜。 |
ジョージ |
すごいです。バイキングの会場の女たち。
あれはね、フェロモン・ゼロ。 |
ノリスケ |
恐ろしい。 |
つねさん |
マイナスだよ、あれ。 |
ジョージ |
マイナスだよね。 |
ノリスケ |
出す必要、ない、んじゃないの? |
つねさん |
いや、けどね。 |
ジョージ |
プリンスホテルのバイキングで、
フェロモン出す必要はないんだが、
でも、それは、たとえば立食パーティだと思って。
いっしょうけんめい仕事してたら、
会社の上司かなんかから、
外資系のコンサルタント会社の
レセプションがあって、
立食なんだけど来ない?
って誘われる機会が来るかもしれないでしょ? |
ノリスケ |
そうだ、それはバイキング、
いわゆるバイキングだ。 |
ジョージ |
でしょう? そんときに、
もしかしたらストック・オプション付き、
年収8,500万っていう男が
ウヨウヨいるかもしれないのー。 |
ノリスケ |
ハハハ。そこでフェロモン出さないでどうする? |
ジョージ |
でしょう? |
ノリスケ |
バイキングの習慣で、フェロモン遮断。
もったえのうございますよ〜。 |
ジョージ |
そう〜。カニ食べ放題。 |
ノリスケ |
に、やられてしまった。 |
ジョージ |
そんな食べ放題じゃダメ!
男食べ放題じゃないとダメなのーっ!! って、
思いません? |
ノリスケ |
思いますっ。
つまり、カニ食べ放題の場においても、
フェロモンを出せる女はいる。 |
ジョージ |
うん、かといって、毛ガニの足持って、
頬擦りして、あ〜ん、って言っちゃいけないわけよ。
それは色気であって、滑稽なの。 |
つねさん |
ホーニーとは違うのね。 |
ジョージ |
うん、ホーニーはだめ。
発情はだめなんだよ。
さあ、では、どうしなきゃいけないかしら?
|
(つづきます。)