ノリスケ |
脅迫? 死んだ猫? なにそれ!? |
ジョージ |
二股かけてたときに・・・。 |
ノリスケ |
今度は二股なんだ。
上手なブッキングじゃなくてね(笑)。 |
ジョージ |
いや、すっごい上手だったんだよ。
ものすごく上手だったんだけど、
ひとりが、
ちょっとストーカーぽくなっちゃったの。
地雷踏んだんだよ、自分でね。
埋めてもないのに。 |
つねさん |
いい男だったんでしょ? |
ジョージ |
いい〜〜〜、良かったの、可愛かったの。
ぜんぜん知らないんだよ、名前も知らない。
名前がわかっていれば、
そのあといろいろ対処のしようが
あったんだけど、
ちょこっと引っかけて・・・。 |
つねさん |
つきあいかけたときに…… |
ジョージ |
ぴゃっ! て捨てたの。
捨てたら、なんか、しばらくずーっと
電話が鳴りっぱなしにはなるわ、
ウチに夜遅く帰ってきたら、
僕のウチの前にタバコの吸い殻がね、
きれーに並んでるのよ。 |
ノリスケ |
おそろしい。 |
ジョージ |
わかる? 10本ぐらい、
きれーに並んでるの。 |
ノリスケ |
来ましたよ、って書いてあんのね。 |
ジョージ |
こーれはマズイなー、と思って。
そしたらある日、洗濯しましょうって、
洗濯機回んないんだよ。外置きのね。
んで、あれー? って思ったら、
コードが切れてたの。
んで、電気屋さん呼んで、
それを直してもらって。
で、それからね、2、3日してね、
また洗濯しましょ、って思って
バカッて開けたら、中にね、
猫さんが死んでてね、
脱水槽の中に入ってたのー。
これは、もー、
『危険な情事』が封切られる、
なんと2年前! |
ノリスケ |
さすが、時代の最先端を
行ってらっしゃいますね。 |
ジョージ |
うわっ! こーれは、
おっそろしいことになったぞ、って思ったの。
んで、思ったその週の日曜日、
くつろいでました、朝。
ね? で、シャワー浴びて、
ちょっとこれから、またナンパしに行くぞ、
って思ってボッとしてたら、
カンカンカンカンッ、ドア叩く音がして、
出たら、も一見して、ヤクザ、
ってわかるのが、バーッて前に立ってて、
「おまえホモやろ?」 |
ノリスケ |
それ、どうなったの? |
ジョージ |
父にお願いして、お父さんすいません、
こうこうこういう事件がありました、と。
ね? そしたらもう、
父はそういうの大好きなのよ。 |
つねさん |
アハハハハハ! |
ノリスケ |
俺が何とかしてやるっ!(笑) |
ジョージ |
父のなかでは、長い間ね、
ウチの息子が大人になったら、
まずいっしょにキャッチボールをする。
ね? これ、できません。
キャッチボールなんかできません。
次に、酒を飲みに行く。で、これも、
私はお酒、飲みますけども、
父が飲むようなとこでは、飲みません。ね? |
つねさん |
おねえちゃんがいるようなところね。 |
ジョージ |
で、父には、
僕がもしうっかり子供ができたり、
美人局にあったら、自分が助けに行くぞ、
っていうプログラムがあったわけよ。
それがやっと、やってきたんだよ! |
ノリスケ |
かろうじて(笑)。
なんか、ずれてるけど。 |
ジョージ |
ヨシッつって。自分の友だち、
弁護士まで連れてきて、
弁護士挟んで警察まで呼んで、
取っ組み合いの大ゲンカまでして。 |
つねさん |
たしか脅されたんじゃなかった?
50万だか100万よこせ! って。 |
ノリスケ |
はーん、相手が雇ったのね。
まさか払わないわよね? |
ジョージ |
「いま手元にないです」って言ったら、
普通カードで下ろせって言うべ?
「来週の月曜日まで待ってやる」
って言うから、すぐ父に電話したわけよ。
そんで、月曜に来たときは、
ウチのお父さんと弁護士さんがいて、
迎え撃ったの。そしたら殴り合いよ!
僕、生まれて初めて110に電話かけたんだよ。
「すいません、えっと、あのー、あのー」
「落着いて下さい、どうかしたんですか?」
「私の家で、ヤクザとウチの父が
大ゲンカをしてます」って。 |
つねさん |
ワッハッハッハ! ダディ、やるなー。 |
ジョージ |
んで、電話に出た警察の人は
「そのヤクザっていうのは、
武器を持っていますか?」
「持っていません」
「じゃあ、行ってあげましょう」。 |
つねさん |
じゃあ、って(笑)。 |
ノリスケ |
その相手は? 姿を現さないの? |
つねさん |
ちょっと楽しかった? |
ジョージ |
いや。 |
ノリスケ |
今となっては、もう。 |
ジョージ |
でも、いや〜。
だから、そんときに、あー、あんまり、
罪のないウソをつくのはいいけども、
人を傷つけるウソはダメなんだなって、
遅ればせながらわたくし、思いましたのよ。 |
ノリスケ |
反省したわけですね(笑)。 |
ジョージ |
反省しましたの。
でも、人が傷ついたかどうかってっていうのは、
後になってみないとわからない、
というのがあるので。 |
つねさん |
その後いっぱい傷つけた・・・かも!?
わかんない(笑)。 |
ジョージ |
いっぱい傷つけたんだろうとは
思うんですけども、
実害は、まだ出てませんっ。
でも、怖かったよ。
あの時は、ほんっとに怖かったよ。
ほんっとに怖かったの。
引っ越したもん。いられないんだもん。 |
ノリスケ |
何があったにせよ、 誰が悪いにせよ、
迷惑だからね。 |
ジョージ |
それでね、ウチのお袋がね、
挨拶に行ったわけよ、そこに。
急な引っ越しでしょ?
「申し訳ありません、
色々とご迷惑をかけたようです」
って言ったら、そこの大家さんのおばさんが、
すんごい良い人で、相手を傷つけまいと、
ウチのお袋を傷つけまいと
色んなことを言うの。なぐさめるの。
それが、たとえば、
「ジョージさんはね、
ほんとにいい友だちに恵まれていて、
女っ気ひとつなかったんですよ〜。
しかも、あの、体のお〜きな方で、
ニコニコした方が、何人も何人も出入りして。
んで、みなさんね、ものすごく丁寧で
優しい方でした」って。
おぉい、おまえ、そんなこと言うなぁ〜
って思うんだけど(笑)。 |
ノリスケ |
いいねぇ〜。 |
つねさん |
っていうか、大家って見てたのね、ぜんぶ? |
ジョージ |
母屋が真ん前だもんね。 |
ベス |
入り口が開いてたもんねぇ。 |
つねさん |
ああ、でも、そういうのあるよね。
ウチも男が来てたときに、
家賃を大家に持ってったら、
「弟さんですか?」って言われて。 |
ノリスケ |
似たような人だったんだ(笑)。 |
つねさん |
そうそうそう。ヒゲ生やして、
ガッチリしてたんで。
俺より年上だったんだけど(笑)。
「いとこです」って言ったら、
「あ〜、だから似てるんですね」
って言われたことあったよな。 |
ジョージ |
だって、短髪でガッシリしてて
小太りでヒゲ生えてたら、
みんなおんなじに見えるよ。 |
つねさん |
確かにね〜。 |
ジョージ |
しかもチェックのシャツかなんか
着てるんだから、みんな。 |
つねさん |
そんな感じっ。 |
ジョージ |
でも、怖かった。老けたもん。
あの後しばらく、遊ぶ気力も起きないんだよ。
で、人を信じらんなくなって。
それってさ、ぜんぶ自分がついたウソの
しっぺ返しのくせして、
他人がウソつきだって思うようになるんだよ。 |
つねさん |
人のせいにするの? |
ジョージ |
そう。すっごい惨めになってね。
で、こんなことしてちゃいけないっ!
って、引っ越しを機に、
きらびやかな生活に戻っていったの……。 |
つねさん |
それ、忘れたんじゃん! |
ジョージ |
ベッド買い替えてね。
10畳ぐらいの部屋に、ダブルがドーン! |
つねさん |
反省してないのね。 |
ジョージ |
だってベッドが社交場だもん! |
つねさん |
へ〜。ま、いっけどね、別にね(笑)。
|
(このテーマは終了。また次回〜!)