ジョージ |
表参道のルイ・ヴィトン、
あんな変てこりんなところに…
限定商品が出たんだよね。
だからみんな並んだの。 |
ノリスケ |
こういう小っちゃいね、
モノグラムだと思ったけど。 |
ジョージ |
限定って、何個限定か、知ってる? |
ノリスケ |
知らない。さんびゃく……くらい? |
ジョージ |
2千個。 |
ノリスケ |
ぎゃー。限定じゃないじゃないの。 |
ジョージ |
2千って、限定じゃないんだよね、もう。 |
ノリスケ |
2千って、普通…(笑)。 |
つねさん |
そうよねー。 |
ジョージ |
だって、だってね、
エルメスの、バーキンって、
1年間に100個できるかできないかなんだよね。 |
つねさん |
あー。 |
ジョージ |
っていうことは、それの、
20年分の個数が出て、
それでも限定って言い張るんだよ? |
つねさん |
んー、それはすごいね。 |
ジョージ |
で、それを買うために、
3日がかりで並んだ子たちがいるんだよ。 |
ノリスケ |
並んでましたね。 |
ジョージ |
んで、3日前から並んでます、
っていう子って、男の子で。 |
つねさん |
彼女のためかな? |
ジョージ |
んー、彼女なんだろうかー? |
ノリスケ |
本人が欲しいんじゃないの?それ。 |
ジョージ |
いや、買った瞬間に転売するのかな?って、思うよ。 |
つねさん |
あー、ネットオークションで売るとか? |
ジョージ |
そう。そんな感じの子だったもん。
完売です、って、
6万5千円限定2千個が完売。
おかしいわよ! |
つねさん |
あれ、かける2でしょ? |
ジョージ |
そう、2種類あったから。4千だよ。 |
ノリスケ |
うぉー! |
ジョージ |
4千だよ。ビジネスだよー、
すごいと思いませーん?
あの、ものすごい高級なメゾン、
グラン・メゾンでしょう?
エルメスにしてもルイ・ヴィトンにしても。
そういうところは、扱っている全ての物が
限定品であるはずであって、
あえてそういうところが
2千個限定品を出す、っていう、
根性が嫌いだな。
って思いました! |
ノリスケ |
なるほどね。 |
ジョージ |
ま、でもいいの。
たぶん、これからも買い続けると思いますけどっ。 |
ノリスケ |
ワハハハハ。なんなのよ!
決別したんじゃないの? |
つねさん |
頑張って下さーい… |
ノリスケ |
何だかんだ(笑)。 |
ジョージ |
ていうのもね、今度ね、
オール・レザーのメンズのラインが出るのね。 |
ノリスケ |
へー。 |
つねさん |
ヴィトンの? |
ジョージ |
そう、ソフト・レザー。
ナパ・レザーを初めて使って。 |
ノリスケ |
へー。え? タイガじゃなくて? |
ジョージ |
タイガってね、あれって昔、
完全受注生産で、
ノマドっていうラインがあったのね。 |
ノリスケ |
遊牧民だ。 |
ジョージ |
そう。あの、遊牧民が自分の全財産を入れて、
砂漠を旅行できるようにっていう。 |
ノリスケ |
ロマンチックだねー。 |
ジョージ |
そう、ヌメ皮のラインがあったの。 |
つねさん |
へー。 |
ジョージ |
で、その、ヌメ皮のカバンの、
ヌメ皮だから黄色でしょう?
それを開いて1番映える色、
男性だから緑だ、っていって、
砂漠の黄色に、シベリアの緑の色を合わせて作ろうと。 |
ノリスケ |
なるほど、だから「タイガ」。 |
ジョージ |
裏側を。で、それが、とてもよろしかったんで。 |
ノリスケ |
それを、ぐにょんとひっくり返したのが…。 |
ジョージ |
ぐにょんとひっくり返しただけなんだよ。 |
ノリスケ |
ちょっと素敵な話ね。 |
ジョージ |
見せてあげるよ、ノマド、今度うちに来たら。 |
つねさん |
あ、ほんとに? 持ってるの? |
ジョージ |
ノマドはたぶんね、
4種類ぐらいアイテムがあったけど、
それぞれ200個ぐらいずつしか
作らなかったんじゃないかと思うんだー。 |
つねさん |
じゃ、200個のうちの1個があんのね? |
ジョージ |
……3個ある。 |
ノリスケ |
フフフフフ。すごい確率。 |
ジョージ |
ハ〜、もうひとつ買うと全種類揃ったんだけど、
ちょっと手が出なかったのね。 |
つねさん |
ちなみに下世話な話聞いていい? いくら? |
ジョージ |
4個まとめ買いすると、
たぶん、んー、メルセデスが買えたと思います。 |
ノリスケ |
(無言で手を空にはりつけて)
今、パントマイムで壁を表現してます(笑)。 |
つねさん |
僕も(笑)。
|
(僕も。つづきます)