ジョージ |
不景気はさ、多分このままずっと
不景気なんだよ。ね。 |
ノリスケ |
そうなのか。 |
ジョージ |
不景気というか、もう富は無尽蔵には
再生産されないわけでしょ?
そうすると今まではどこかにあるものを
誰かが最初に見つけて取って来てたわけだよ。
お手すり営業が上手な人が
仕事をいっぱい取って来れたっていうのは
どっかに新たにある仕事を
最初に行ってあることないこと言って
もらって来てたわけでしょ? |
ノリスケ |
うん。 |
ジョージ |
で、アメリカっていうのは
無理無理のお手すり営業をして
国の富を増やして来たところであって、
それが開拓者精神っていう
かっこいい名前の下に正当化されてたんだけど、
だけどもう新しいものはどこにもないんだよね。 |
ノリスケ |
うんうん。 |
ジョージ |
そうするとこれから自分の収入や
売り上げを増やすっていうことは、
誰かの収入や売り上げを
自分のところに横取りしないといけないわけさ。 |
つねさん |
うん。 |
ジョージ |
で、横取りしようとして
今度戦争が起きるわけでしょ?
横取りしなきゃいけないんだけど、
横取りしたって言われるのは嫌じゃん。 |
ノリスケ |
嫌だねえ。 |
ジョージ |
唯一の方法は、
あなたはこんなにも素晴らしいから
私の持ってる売り上げの中の
余った分をあなたに分けて
差し上げましょうか、
って言ってもらうのが一番いいんだよね。 |
ノリスケ |
うん。 |
ジョージ |
で、そういうふうな収入の増やし方とか
売り上げの増やし方をしようと思ったら、
他の人から愛されて好かれて、
尊敬されないと絶対ダメ〜。 |
ノリスケ |
そうだね。ある意味簡単なんだよ。
がんばった結果をさ、
みんなから愛されたり
みんながついて来てくれるものにする。
一番基本的なところに
立ち返ればそうなるよね。 |
ジョージ |
そう。2丁目の恋愛システムって
正にリサイクルだよね。 |
ノリスケ |
リサイクル(笑)。
何でこんなになってるんだろうね。 |
ジョージ |
2丁目の恋愛分量って
絶対変わらないんだよ。 |
ノリスケ |
そうだね、一定量ですよね。 |
つねさん |
一定量だよね。 |
ジョージ |
だけど、
みんなが幸せなんだよね、いつも。 |
ノリスケ |
そうね。 |
つねさん |
ある程度。 |
ジョージ |
不幸せな顔をしてる人でさえ幸せなんだよ。 |
ノリスケ |
うん。不幸好き、というジャンルもあるしね。 |
ジョージ |
そう。彼はずっと片思いをしている
幸せがあったり、
あるいは今まで嫌々付き合ってた男から
解放されたという幸せが
あったりするわけでしょ? |
つねさん |
うん。 |
ジョージ |
で、誰かのお古を譲り受けた彼も、
今までずっと憧れていたけれども、 |
つねさん |
とうとう自分の手元に、 |
ジョージ |
自分のものになれなかったものが、 |
つねさん |
手に入っちゃった! |
ジョージ |
あんなにモテている彼を振ってまで
僕のところに来たという幸せがあるわけよ。 |
ノリスケ |
あるよね。 |
ジョージ |
これってこれからの世界の幸せは
そうじゃないかって思うんだよねえ(笑)。 |
ノリスケ |
そこでね、お古は嫌だとか言ってたらねえ。 |
ジョージ |
そう。 |
ノリスケ |
一定量の幸せのなかで、
幸せになることはできないよねえ。 |
つねさん |
成り立たないもんねえ。 |
ジョージ |
そう。男の世界でね、
営業会議とかで話聞いてると、
たまにそういうすっごいことあるんだよ。 |
つねさん |
あ、そうなの? |
ジョージ |
例えば、誰かが取って来た仕事を
手いっぱいだから
おまえに任せるって言ったら、
何でお前が取って来た仕事を
俺がもらわないといけないんだって言うんだよ。 |
ノリスケ |
え? |
ジョージ |
お前間違ってるぞって。
そんなんの、やるって言う前に
くださいって言いに行かないと
ダメでしょって思うんだけど、
いや、お手つき顧客は嫌だとか言ってんだよ。
辞めてしまえー! とかって思うよね。 |
ノリスケ |
ラッキーじゃないの。もらえたら。 |
ジョージ |
ラッキー、だよね。 |
つねさん |
だって努力はしなくて。 |
ノリスケ |
最初スタートラインが違うんだったら、
よっしゃー! だよね。
しかも、やつよりうまくやってやる、
っていうモチベーションにもなるのにね。 |
ジョージ |
そう。 |
ノリスケ |
あの人に
恥をかかせるわけにはいかないから
がんばるぞっていうのもあるのに。 |
ジョージ |
そうそう。そういうのをさ、
僕が取って来るでしょ。
いただきーとかって取って来ると
「ポリシーがない」とかって言うんだよ。
ちょっと待って、ポリシーっていうのは
自分の持てる才能を最大限に使って
その才能以上の売り上げと利益を上げなくては
いけないという方針しか
ないんじゃないですかと。
ビジネスの社会では。 |
つねさん |
うん。 |
ジョージ |
で、そのためにはありとあらゆる障害や
建前を取っ払うというのが
管理職の仕事でしょって言うんだけど、
分かんないんだよ。 |
つねさん |
ふーん。 |
ジョージ |
で、そういう人たちが今の日本をね、
どんどんどんどん不景気にしている。
本当の不景気にしているね。
代表的なのが政治家じゃん? |
つねさん |
なるほどね。 |
ジョージ |
あんたたちはさあ、派閥とかさ、
誰が何言ったとか、
誰が自分の給料をどういうふうにしたとかね、
そういうことを言うために
雇われてるんじゃないでしょと。
日本の国を世界で一番尊敬されるような
国にして、そこに住んでいる国民が
世界で一番幸せなようになるために
あんたたちは雇われたんじゃないの、
って思うんだけどね。
そうなんないんだよ。
だからどんどん不景気になるんだよ。
国会が永田町じゃなくて
2丁目にあってごらんなさいよっ! |
ノリスケ |
あはははは。 |
つねさん |
で、2丁目の人たちがやってたら‥‥。 |
ジョージ |
もうすごいと思うよ。
派閥じゃなくて、誰が誰と寝たから
どうなったとかって。 |
つねさん |
がははは。 |
ノリスケ |
何か楽しい。ゴシップも。
みんなが政治に関心を持つようになるね。 |
つねさん |
そうね。 |
ジョージ |
知らなかったの?
××党の誰それさんって、
もう今○党の誰それさんとできたみたいよって。
うそぉっ!! みたいな。 |
ノリスケ |
タイプじゃないじゃないのって(笑)。
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