ジョージ |
これ、やっぱり、
対人関係とかに向かってくと嫌だけどね。
まあ、個人の範疇で済んでるぶんには。
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つねさん |
人に迷惑をかけなくって(笑)。
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ノリスケ |
恋人だけじゃなくって、お友だちとか、
そういう中でも、作りたがったり。
だから会社にいくと派閥になるよね、
執着が。
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つねさん |
ああ、友だちでも派閥あるよねぇ。
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ノリスケ |
あるある。
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ジョージ |
あと、あの、自分の仕事に執着する人。
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つねさん |
はぁ。
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ジョージ |
で、自分が今までしてきた結果とか、
職歴に執着する人?
これはね〜、イヤ!
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ノリスケ |
できることはもう、いいじゃないね。
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ジョージ |
そう。
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ノリスケ |
できないことを
できるようになることが、
お仕事ってものよ。
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ジョージ |
そうそうそうそう。
それで、それを自慢する人。
いいじゃん、それは
「できた」って話でしょ? って。
そんなことよりも、あなた、
これからどういうこと
しようとしてるの?
って、思うんだけどね。
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ノリスケ |
自分への反省も込めてね、思うよね(笑)。
思う思う、ほんっとに。
まあ、ラクしたいからね。
これやっとけば、
確実にポイントはかせげるし、
お給料に見合ったことを
会社に対してできるっていうことが、
どんどん楽にできるようになるから、
楽なんだけど、それじゃあ、駄目なわけね。
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ジョージ |
でも、あれでしょ?
ノリさんなんかは、
すごく自分の仕事に対して
愛着を持ってるんでしょ?
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ノリスケ |
愛着あるのよ、うん。
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ジョージ |
ね。
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ノリスケ |
ただ、いちばん愛着のある部分だけで
ご飯は食べらんないので、やっぱり。
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つねさん |
うん、ウチの仕事もあれだね、
執着してたら終わんないんで、
どっかで手放さなくちゃ
いけないっていうことがあるよ。
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ジョージ |
うん、そう、アニメとかの人たちが、
あの、公開日間際になっても、
ある1パートが完成しないからって、
順延したりするのって
仕事に対する執着だろうね。
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つねさん |
単に人材不足とかもあるかもよ。
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ジョージ |
たとえば、今の日本の政治家の世界で
政治という世界に
愛着をもってるんであれば、
もうとっくの昔に引退してるであろう
人たちが‥‥。
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つねさん |
あ〜、我が物顔で。
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ジョージ |
自分のこの議席と名誉というものに
執着しているがあまりに
引退できない姿とかね。
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つねさん |
なんか、そうね、
見極め間違うってやつ?
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ジョージ |
部下に対する愛着とかってある?
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ノリスケ |
ある。部下はいないんですけど、
あの、チームなんで、
年下の後輩はいっぱいいるんで、
愛着あります。
でも、逆に、上下がないんで、
執着はしないで済んでるのね。
ほら、「ウチの部的にはさあ」
とかじゃないから。
ジョージさんは経営者じゃないの。
どうなの?
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ジョージ |
会社に対する愛着はあるけど、
執着はないね。
会社、ん〜、なんか、
僕の思い通りにならない部分もあったり、
僕が嫌な部分もあったりとかするけれど、
じゃあそれを力ずくで
僕の好きなようにしたり、
僕の思い通りにしたり
してしまったとして、
果たしてそういう会社にも、
今とおんなじような愛着心を
もてるかっていうと、
そうじゃないとわかってるから、
ほったらかしにしたり見過ごしたりする
部分はけっこうあるかな。
うん、どんどんどんどん
僕の会社ではなくなっていくような
感じはするんだけど‥‥。
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ノリスケ |
大きくなっていくとね。
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ジョージ |
そう。それはそれでいいかなって、
思ったりしてさ。
なんか、子どもがひとり、
おとなになって巣立ってくみたいな感じ。
そうすると楽させてくれるってことが
わかってるんだけどね。
だけど、なかなかそうはできないのよ!
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つねさん |
それはべつに、うん、でもじゅうぶん、
なんか、距離感保ってるじゃん、
そのへんに関しては。
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ジョージ |
うん、で、部下もけっこう
よくわかってるからね。
これはやっぱり、
上手な上司の使い方っていうのにも
なるのかもしれないんだけど、
ウチの若い子たちっていうのは、
平気で、こう言うの。
「こういうふうにしたいと思うんですけど、
たぶん上司としては嫌だと思うんですけど、
しばらく目をつぶって下さい」って。
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つねさん |
言ってくれるんだ。
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ノリスケ |
偉い。
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ジョージ |
うん。
「そうすると、絶対会社のために
なりますから。損はさせないから
私たちに任せて下さい」
って、言うからね。そうすると、
僕は彼らがこれからしようとしてる、
その仕事に対しては、
愛着はもてないかもしれないけれども、
そういうことを敢えてしてくれている
彼らに対して愛着を持っているから。
で、やっぱり、人間が注ぐべき、
愛情の対象物っていうのは、
物よりも人であるべきだろうしね。
で、会社が扱っている商品よりも、
会社を構成している
社員という組織であったり、
会社そのものであったりとかに対して、
愛情を注ぎたいわけだから。
だから、この商品を信じて下さいとか、
この仕事を信じて下さいって言われると、
僕はけっこう意固地になっちゃうけど、
私を信じて下さい、って言われたら、
あー、信じなきゃいけないんだぁーって
思っちゃう。
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つねさん |
信じてあげよう、とか。
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ジョージ |
そうそうそう。まあ、まあ、
4つにひとつぐらいは、
ああ、バカだった、
って思うことあるけどね。
でも、それはそれで良しよ。
でも今、やっぱり、ね?
日本をうれいても
仕方がないのかもしれないんだけど‥‥。
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ノリスケ |
どうしたの?
急に大きな話になって(笑)。
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ジョージ |
でも、ねっ?
なんなんだろう?
はぁ〜。
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ノリスケ |
日本をうれうって、
さっき、おおたうにちゃんに
若い男の子、どう?
って訊いたら、若い男の子、
会話ができないって言ってた。
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つねさん |
そうなの?(笑)
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ノリスケ |
彼女がいう最近の男の子ってことは、
20代ぐらいだと思うんだけど、
会話が成り立たないんだって。
会話が成り立たない理由っていうのがね、
男の子は男の子で、
自分が喋りたいことしか喋らないんだって。
それがかっこいいと思ってるらしい。
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つねさん |
自己完結するんだ。
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ジョージ |
女の子が、たとえば、
「この前、こんなふうな映画を観たの、
すごく面白かったわ」っていったら、
普通だったらば、
「どう面白かったの?」
って、訊くでしょ!?
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ノリスケ |
それを糸口にするよね。
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つねさん |
うん、それで会話を膨らましてって。
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ノリスケ |
あの映画といえば、とかね。
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ジョージ |
今の男の子たちっていうのは、
「あ、そう。僕はね、こういう映画を見た。
すっごい面白かったよ」って。
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つねさん |
そっちにいっちゃうんだ。
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ジョージ |
いっちゃうんだ。で、そうすると、
いちばん最初に話題ふった女の子は、
「あ、そうなの?」
で終わっちゃうんだよね。
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つねさん |
うんうん。
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ジョージ |
で、そうなの? って終わったうえに、
ちょっとサービスでニコッと笑うと、
男の子のほうが、たとえば、それが
アクション映画だとしよう、
ずーっとその話を
10分も20分もするんだって。
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ノリスケ |
しょうがねーなー(笑)。
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ジョージ |
で、熱く語れば語るほど、
自分ってものすごく情熱のある男で
女の子にモテるだろ〜! と思って、
熱く語るんだって。これ、大きな間違いね。
人間関係の前提がわかってない。
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つねさん |
オタクぽいってこと?
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ノリスケ |
でもさ、彼らはさ、
知識があって、そこを出したいって
気持ちがあるから、
そうなっちゃうんであって。
このばあいは、大したことないんだと思う。
せいぜい雑誌の読みかじりでしょ?
自分の考えたことを聞いて欲しいっていう
アピールじゃないと思う。 |