ジョージ |
若い、話が成立しない男の子って、
人間関係が、おもてなしになってないと思う。
|
つねさん |
ほぉ。
|
ジョージ |
僕ら、いちおう、ね、
相手に喜んでもらえて
なんぼのもんなんだよね。
たぶんそういう男の子ってさ、
女の子を喜ばせるのは
ベッドの上って思ってるんだと思うんだ。
だけど、そういう男の子の
ベッドの上っていうのは、
ほんとにひとりよがりなんだと思うんだ。
|
ノリスケ |
そうだよねー。
|
つねさん |
わかる。あの、オナニーの延長線上っていう。
|
ジョージ |
そうするともう、その話を聞いただけで、
その子はエッチも下手だろうなと思う。
エッチが下手なくせして、
どうだ、良かっただろう?
っていうような男の子よ。ね。
で、これはね、おもてなしじゃないの。
押し付け。
|
ノリスケ |
AVばっかり観て、
AVのまねしちゃったりねー。
|
ジョージ |
それそれ。それそれ。で、ほんとは、
相手が喜ぶことをしてあげるのが、男の子。
|
つねさん |
いろんなこと、うん。
|
ジョージ |
それで、まず男の子が
女の子の喜ぶことをしてあげれば、
それのお返しに、
女の子は喜ぶことをしてくれる。
でも、そういうふうに男の子を
育てなかった女の子っていうのも
あるからな、とも
思ったりとかもするんだけどね。
|
ノリスケ |
ま、育てるしかないよな、これから。
|
ジョージ |
そうそう、育てなきゃ。
|
ノリスケ |
女の子は諦めずにね。
|
ジョージ |
そう。
|
ノリスケ |
だってさ、その男の子が
だんなになったりするんだよ?
|
ジョージ |
ありゃあ‥‥。
|
ノリスケ |
エッチがなくなったときに、
寂しいよ(笑)。
|
つねさん |
会社の話しかしなくなるよ。
|
ノリスケ |
うん。で、あなたは私の話を聞いてくれない、
って怒って、奥さん出てっちゃうんだよ?
|
つねさん |
そうだよね。
|
ジョージ |
会社の話も、する話があればいいよ?
|
ノリスケ |
疲れたー。愚痴しか言わない。
|
つねさん |
取引先のああだこうだ。
|
ノリスケ |
上司の愚痴、取引先の愚痴。
やだねぇー、一方的に言って、
ご飯食べて寝ちゃうよ。おならして(笑)。
|
つねさん |
で、エッチしようって言ったら、
疲れた〜。
|
ノリスケ |
出てくわね。
そういう人になっちゃうからね(笑)。
教育しないと。
|
ジョージ |
どうやって教育するの?
|
つねさん |
どうやってしましょう?
|
ノリスケ |
説教しても駄目か。
|
ジョージ |
うん、説教するとね‥‥。
|
つねさん |
意固地になる?
|
ジョージ |
男と同罪なんだよ。
だって、いま言ったような
男の行為っていうのは、
女性を説教してるわけよ。
どう説教してるかっていうと、
俺はこんなに立派だぜぃ、
俺と付き合わないと、おまえ、損だぜぃ!
って説教してるわけ。
で、説教してる相手に
説教しても仕方がないからね。
|
つねさん |
じゃ、なんか、キャッチボールをできる
会話を作るとか。
|
ジョージ |
ん〜‥‥。そーら困った。
|
ノリスケ |
困ったね。
|
ジョージ |
久しぶりに困ったよ。
|
ノリスケ |
そういう子は、どうしたらいいんだろう?
|
ジョージ |
困った。
|
つねさん |
それこそ、共通の話題を増やすとかは
駄目なの?
|
ノリスケ |
でも、そうするとさ、
下手に出ることにならない?
ちょっとはいいの?
相手が、話ができる人だったら、
それはオッケーだけど。
会話の糸口を見つけるために、
相手の趣味に飛び込んでいくような部分を
持つみたいなことは、いいと思うけど。
そうするとさ、男がさ、
そらみたことかみたいな、
図に乗っちゃうかも。
|
ジョージ |
どういうのがいいんだろう?
一緒にお散歩。
僕ら、思い浮かばないね。なんか。
|
ノリスケ |
そんなことで苦労してないもんね(笑)。
|
ジョージ |
ぜんぜん。ずーっと喋ってるもん。
|
ノリスケ |
喋るよね、なんかね(笑)。
|
つねさん |
なんか喋ってるよね。
|
ジョージ |
ずーっと喋ってるよ?
ほとんど意味のないことだけどね。
で、喋ることに困ると、
歌うたってるもん、ふたりで。
|
つねさん |
そう。替え歌うたってたり(笑)。
|
ノリスケ |
そう(笑)。
|
ジョージ |
もうね、つきあってね、
5年目ぐらいになるとね、
困りゃしないんだけどね、
相手が何を言うだろうなっていうのが
わかるんだよ、もう。
|
つねさん |
だいたい(笑)。
|
ジョージ |
そうするとね、言うこっちも、
あ、向こうは僕はこう言うだろうな
ってことがわかるわけじゃない?
期待がわかる、期待を裏切らないと
いけないって思うでしょう?
そうするとね、少々のことでは
期待が裏切れなくなって、
そうするとね、歌うたいはじめるの。
で、何が悔しいって、にもかかわらず、
ふたりで同時に
同じ歌をうたい始めたりすることがあって。
|
つねさん |
はっはっはっは! あるねぇ!
|
ジョージ |
そんときにはね、運命を感じるよね。
|
つねさん |
そうね。ハモるとき多いよね、いろんな。
|
ノリスケ |
いっせいにうたう歌が、
同じとこからなんだ(笑)。
|
ジョージ |
そう。
|
ノリスケ |
嫌な関係(笑)。
|
ジョージ |
そう、案外、意味のあることを
言わなきゃいけないって思うことが、
いちばんいけないのかもしれないよ?
|
ノリスケ |
意味のあること、言ってないですね、
ウチでは。
|
ジョージ |
でしょう?
だって、たとえば、恋愛っていうのを、
それこそ「セックス・アンド・ザ・シティー」
の彼女たちのように、
恋愛で完結する付き合いだと思っていて、
それでいいんであれば、自己アピールだよ。
自分を商品として
アピールすることは大切だから、
そういうふうな付き合いでも
いいんだろうけど、これを、たとえば、
夫婦生活にまで辿り着く、
夫婦生活の疑似体験だっていうふうに
思えばね、夫婦っていうのは
長丁場なわけであって、
たとえば、お父さんお母さんの会話って、
意味のないものでしょう?
要はぜんぜん。
|
ノリスケ |
よく喋ってるよねー。
|
ジョージ |
喋ってるよね、ぜんっぜん。
お母さん、あれは何なんだ? とか、
これは何なんだ? とか。
んで、それこそ、それこそ屁をたれては
笑い合い、みたいな世界に
ならなきゃいけないわけじゃん。
|
ノリスケ |
そうそうそうそう。
|
ジョージ |
そうすると、その予行演習を、
たとえば、付き合い始めの
1ヶ月ぐらいはお互いをアピールしあって、
あ、こんなもんだって思ったら、
そこからはもう、意味のないことの
語り合いなのかなぁ?
っていう感じがするね。
そうすると、なんか毎日会っても
おかしくない関係になれたりとかして。
|
ノリスケ |
結局、話のできない男は
駄目だって話だね(笑)。
|
つねさん |
変わんないやつは駄目(笑)。
|
ノリスケ |
気がつくのかなぁ?
彼らはいつか。
もう、それとも、そういう‥‥。
|
つねさん |
いや、気がつかないでしょう?
|
ノリスケ |
まあ、いいわ、
って女の子がくっついて。
|
ジョージ |
ああ、でも、会社の中でも
そういう感じがするな。
若い子が入ってきて、
彼らが必ず言うのって、
自分はこういうことができます、
こういう人間です、
こういうことをやりたいんです、
っていうのをものすごく言うの。
んで、じゃあこれをやってよ、
っていうと、
いや、それは期待したことじゃないです、
って言い始めるの。
|
つねさん |
平気で言えるの?
|
ジョージ |
おまえ、仕事選べる立場なのか?
って思うんだけど、それでもやっぱり、
こっちはちょっと下手に出てみようかな?
って思うから。
|
ノリスケ |
どう出るかな? って。
|
ジョージ |
どういうことがしたいの?
っていうと、
「いや、そこまでは」。
|
つねさん |
はははは。おい、違うでしょ、って。
|
ジョージ |
おまえ、駄目じゃん。
っていう感じがするから、
やっぱり、男女関係だけじゃなくって‥‥。
|
つねさん |
その、会社とか社会生活、
人間生活、社会生活‥‥。
|
ジョージ |
っていうのがあるのかもしんない。
でも、若い子でも、やっぱり、純粋で、
なんでもとりあえず自分のできることから
やってみよう、って子もいるしね。
だけどやっぱり、コミュニケーションが
下手だな、っていう感じはするね。
|
つねさん |
総じて。
|
ジョージ |
うーん。だって、たとえばね、
2丁目ってね、ゲイバーで、
まともなお喋りができるママって、
減ったじゃん。
|
つねさん |
ウン。
|
ジョージ |
若いママのお店に行くと、
話できないじゃない。
ってことは、オカマですら、
お喋りができなくなったってことは、
かなり重症よ?
この今の日本の状態は。
そう思いません?
|
つねさん |
思いますね。
|
ジョージ |
だって、愚につかない下らないお喋りを
一日中することが、
生まれ持ってのお仕事である私たちですら、
お喋りができないんだから。
なんでなんだろう?
‥‥テレビゲームばっかりしてるからよ。
|
ノリスケ |
テレビゲームだけのせいじゃないと思うな。
|
つねさん |
やっぱりコミュニケーションが
できないんだよ。
|
ジョージ |
できないね。できないと思うな。
|
つねさん |
あの、よく言われるのがさ、
ま、ママもそうだけどさ、
若い子って、2丁目とかで
若い子同士でつるんで子が多いのよ。
だから、礼儀を知らないとか、
なんか作法を知らないとか、なっちゃう。
で、どんどん分化されて。
|
ジョージ |
その場の空気が読めない子が多いよね。
|
つねさん |
うん。
|
ジョージ |
なんだかな、って思うね。 |