つねさん |
自然史博物館。 |
ジョージ |
そう、自然史博物館。
いつもだったらば、
メトロポリタン美術館に行って、
屋上に上がってセントラルパークを
眺めるんですけれども、
その日はちょっとスケジュールが
いっぱいいっぱいだったんで、
ちょっと違うとこ行ってみようよって。
朝ごはん食べたお店から
歩いて行けるところに
自然史博物館があったんで、行ったの。 |
つねさん |
恐竜の骨が、でっかいのがある。 |
ノリスケ |
行ったことあるよ。 |
ジョージ |
あそこにね、プラネタリウムができたの。 |
つねさん |
それがまった、
すっごいんですあなた、みたいな。 |
ジョージ |
子どもだましじゃないんです。 |
ノリスケ |
ははは、宇宙に放り出されたみたいな感じ? |
つねさん |
うん、ほんとにね、
スター・トレックの世界だったよ。 |
ジョージ |
そう。それで、銀河宇宙を、
みんなで旅をする。 |
つねさん |
みんな、ひとりじゃないんだよ、みたいな。 |
ジョージ |
そうそうそう。 |
ノリスケ |
演出があるんだ。
アメリカ人は、それうまいよね! |
ジョージ |
でね、でね、それでね! |
つねさん |
聞いて、聞いて、聞いて! |
ジョージ |
いちばん最後にクレジット、
エンドロールがバーッて出てきたのね。 |
つねさん |
そしたらナレーションが‥‥。 |
ジョージ |
ナレーションがね、誰? どうぞ。 |
つねさん |
トム・ハンクスなんだよ。 |
ジョージ |
なんだよぉ〜? |
ノリスケ |
トム・ハンクスに外れなし。 |
ジョージ |
ほぉんと! |
ノリスケ |
糸井さんの名言。 |
ジョージ |
トム・ハンクスは、
自分の居場所を演出するのが、
ものすごく上手だと思った。 |
ノリスケ |
それ、今ね、レストランの話も
ホテルの話もべつに
羨ましくなかったんだけど、
それは羨ましい。行きたい! |
ジョージ |
でしょー? |
ノリスケ |
博物館、大好きなの。 |
ジョージ |
でね、子どもたちがね、
いっぱい来てるわけ。
小学生が遠足で。
プラネタリウムに入る前に、
大型のプラズマディスプレーが
いっぱいあるところ、待合室に入れられて。 |
つねさん |
あの、ディズニーランドとかでさ、
待ってるときにあるじゃん。
ああいう感じだよ。 |
ジョージ |
そこで宇宙に旅するクイズが出て。 |
つねさん |
Q&Aがあんの。あっれが面白かったよね。 |
ジョージ |
わかったよね、いくつかね。 |
つねさん |
うん、いくつかわかった。 |
ジョージ |
で、とくにあの、つねさんは、
スター・トレック・オタッキーだから、
ふつうぜったい日本人が知らない、
天文学用語の英語っていうのを知ってて。
これは何とかだよ、とかって言うの。 |
ノリスケ |
役に立つこともある(笑)。 |
ジョージ |
そうそうそう。
20分ぐらいそこで待たされるんだけど、
10分ぐらい経ち始めると、
みんながいっせいに、
これは何番! とか、これは何!
とかって言い始めるんだよね。 |
つねさん |
そうそうそう。 |
ジョージ |
そうするとね、もう、
年齢も国籍も性別も越えて、
気持ちが宇宙に行ってるの。 |
つねさん |
そう、そう。 |
ジョージ |
で、ドアがパーン! と開いて。 |
ノリスケ |
ってことは上映は、何回もあるのね? |
ジョージ |
そうそうそうそう。
入場券を買うときに、
プラネタリウムだけは
何時の回を見ますか?
っていうふうに予約をするの。 |
つねさん |
夕方がいっぱいだったんだよね。 |
ノリスケ |
じゃあ、朝が狙い目だね。 |
ジョージ |
で、子どもたちが一生懸命観てるの。 |
つねさん |
そう。でね、面白いのが、
外で待ってたQ&Aの内容が、
中に反映されてるの、ぜんぶ。
みんなほら、クイズは、
わかったりわかんなかったりするじゃん。
それがね、プラネタリウムを
観てたらわかるんだよね。 |
ノリスケ |
素晴しーい。 |
ジョージ |
あれはね、学習の進化した姿だね。 |
ノリスケ |
行きたーい、行きたーい。 |
ジョージ |
しかもその現場に、
トム・ハンクスがいるのよお。 |
ノリスケ |
すっばらしぃー。 |
つねさん |
すっごいよねぇー。 |
ジョージ |
ねー。 |
ノリスケ |
行きたぁーい。 |
つねさん |
あれはね、絶対観るべき。 |
ノリスケ |
エコノミーだけど、
行きたぁ〜い(笑)。 |
つねさん |
行って観るべき! |
ノリスケ |
日本では知られてないのかな? |
ジョージ |
チケット買ってるときに、
日本の女の子たちが後ろの方にいて、
いろいろ喋ってたの。
彼女たちは、プラネタリウムは
見なくていいよね、って。 |
つねさん |
もったいねぇ〜、って思っちゃったよ。 |
ジョージ |
僕は、ニューズウィークで、
今年ニューヨークに行ったらば、
絶対に見なきゃいけないのは、
その自然史博物館の
プラネタリウムって書いてあったから。 |
つねさん |
あ、それで。そっか。 |
ジョージ |
だから、こだわったんだよ、行こうって。 |
つねさん |
うん、なんか言ってたよね。 |
ジョージ |
だけど、初めて見るから、
強烈に彼女たちには
勧められないわけじゃん。 |
ノリスケ |
1回見てればね、
おせっかいおばさんになってね。 |
ジョージ |
うーん、そう。で、1回見たら、
絶対あんたたち見なさい!
一緒に見ましょう、って言うと思った。
ほんとに、良かったですー。
もったいない。
日本のガイドブックを見ると、
やっぱり自然史博物館って、
ほんとに付け足しなんだよね。 |
ノリスケ |
いや、面白いよ。僕は好き。 |
つねさん |
時間経つの早かったな。 |
ジョージ |
学問というか、勉強っていうのは
難しいことじゃなくって、面白いんだよって。
だからみんなも、
もっと勉強する気になろうよ、っていう
モティべーションのある博物館だから、
すごい楽しかった。
ニューズウィークの特集は、
ニューヨークに住んでる人たちの、
いろんなアンケートに対する
投票結果をまとめたやつだから、
やっぱり、ニューヨークのことは、
日本人に訊くよりも
ニューヨークに住んでる人に
訊くべきなんだよね。
で、そういう情報は
絶対にいろんなところにあるけど、
ガイドブックというかたちに
なってないだけであって。
だから、そういうアンテナは
やっぱり広げとかないと
損だなーっていうふうに思った。 |
ノリスケ |
そうよね。たとえばオーランドに行ったら、
フォートローダーデールまで
足を伸ばすと、NASAがあるとか、
もっと強く勧めればいいのにって思う。 |
ジョージ |
あ〜、NASAのスペースキャンプ。 |
ノリスケ |
あそこに、アイマックスシアターがあって、
そこもね、プログラムいっぱいあって。 |
つねさん |
へぇ。 |
ノリスケ |
あの、今ってアメリカは
アポロの時代みたいには
宇宙開発を突き進めていないわけだけど、
あの、ほんっとにいい時代に、
お金いっぱいかけて撮った
アイマックス映像が、
ものすごいスクリーンで観れて、
これもすごいのよ。 |
ジョージ |
あ〜〜〜。 |
つねさん |
あ、いいね。 |
ジョージ |
そういうのあるんだよね。 |
ノリスケ |
ほんとに放り出されたみたいになるの、
宇宙にポーンと。ああいうこと、
アメリカ人うまい。 |
ジョージ |
うまいね。 |
つねさん |
コンピューター技術が
すごく発達してるから、
ほんっとにね、さんでぃーで
観れる感じだよね、あれ。 |
ノリスケ |
さんでぃー?
すりーでぃーでしょ。 |
つねさん |
くすん。 |
ジョージ |
で、それ見終わって、
あー、良かったねー、っていいながら、
その日の目的のひとつが、
前にも言ったことある、
ラジオ・シティの
「クリスマス・スペクタキュラー」。
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