ジョージ |
で、いちばん最初にね、
ノリさんがこの番組見て
「疲れた」って言ったのは‥‥。 |
ノリスケ |
すっごく疲れたのよ。
何分番組だっけ? |
つねさん |
1時間。 |
ノリスケ |
なのに、もう、たっぷり! |
ジョージ |
お腹いっぱいだよね。 |
つねさん |
いっぱいだね(笑)。 |
ノリスケ |
もうね、喋る喋る。
5人が勝手にガンガン
いろんなことしてるのを、
カメラがただひたすら追うの。
そのテンポの早さ、
密度の濃さたるや、
こんなこと毎週してるわけ?
って、びっくりしちゃった。
そりゃ人気出るわよ。過剰だもの。 |
ジョージ |
ファブ・ファイブの過剰なまでの自己愛と、
その、自己愛の延長線上に、
このノンケの可哀想な男の子を、
一人前にしてあげましょう!
っていう、心意気がね。
ヒギンス教授が5人いるようなものよ。 |
ノリスケ |
『マイ・フェア・レディー』。 |
つねさん |
迷惑だわ(笑)。 |
ノリスケ |
いいのよ、応募してるんだから。
そしてね、この5人がね、
いちいち相談なんかしないんだよね。 |
つねさん |
そうそうそうそう。 |
ノリスケ |
ざっと見て、こうだって決めたら、
せいの! ワーッ!
って散るんだよね。狭い部屋で(笑)。 |
つねさん |
うん。 |
ジョージ |
それで、すぐさま洋服や
家具を探しに行く、みたいな。 |
ノリスケ |
そう。ばらばらに動くの。
それぞれがひとりずつ
アドバイスするんだけど、
あんまり相談しないのに、
ちゃんとチームワークがとれてる。 |
ジョージ |
このね、メンツの揃え方に感心をした。
んと、ファッションはわかるよ。 |
ノリスケ |
ファッションはわかる。
これは、想像通りだった。 |
ジョージ |
ね。
ノンケとオカマのファッション観の
違いっていうのを、まざまざと見たわ。
ノンケの男の子の家に、
ズケズケ入って行くんだ、この5人が! |
つねさん |
そう。 |
ジョージ |
ベッド・ルームといいクローゼットといい、
ズケズケ入っていって、
洋服をひとつひとつ見るじゃない? |
ノリスケ |
点検するのね、まずね、家中をね。 |
つねさん |
うん、最初に検査して。うん。 |
ジョージ |
んで、彼らが、鬼の首を取ったように、
「いやっ、だからノンケは最低〜!」
っていうのは、素材感であったり‥‥。 |
ノリスケ |
ポリエステル入ってるんじゃないの?
って(笑)。 |
ジョージ |
そうそうそう。それとかね、
キッチリし過ぎてる、とか、
どっかの雑誌に載っていたまま、
ということに、激しく反応してた。 |
ノリスケ |
あと、半端な偽物ね。 |
ジョージ |
そう、半端な偽物。
そういうの、すっごい言うじゃない? |
つねさん |
嫌がるよね。 |
ジョージ |
彼が本人連れてって
一緒にお買い物に行って、
洋服買ってきて帰って、
こんなの買ってきたわよ、っていうのを、
「これ、素敵でしょう!?」ってやると、
みんながバーッて寄ってきて、
まずそれを触るのよ。 |
ノリスケ |
ノンケの男は、ふつう「見る」だけよね。
でも「素材感を確かめるように触る」の。 |
ジョージ |
「わぁ、すっごい質感!」とか、
「上質!」とかっていうの、
言うじゃない? |
つねさん |
言ってた、言ってた。うん。 |
ジョージ |
で、あれはね、やっぱり、
女の感覚に近いよね。 |
つねさん |
あ〜。 |
ジョージ |
女性ってやっぱり、
素材感とか言うじゃない?
本物指向とか。
で、男はとりあえず
格好さえさまになっていて、
今の流行のものを着てるように
見えればそれでいいって思うんだろうね。
んで、そういう子と付き合ってる女の子が、
いちばん嫌なのは、
自分たちがこだわっている
素材感であるとか本物指向であるとかを、
男の子たちが理解してくれないことなの。
それこそ、買い物に行ってね、
んー、よく思うんですけど、
男の子と女の子が、
デパートとかブランドのお店にね、
洋服を買いに行っている。
で、女の子の買い物に
男の子が付き合っているときに、
女の子が、商品に体を乗り出すようにして、
見ているのよ。 |
つねさん |
うん。 |
ジョージ |
で、見るだけでなくて、
触っていいですよ、って言われたら、
必ず触るんだよね。 |
ノリスケ |
うん、うん。 |
ジョージ |
で、それを、男の子は、
2歩ぐらい下がって、なに触ってるんだ、
見て良ければ、買やいいじゃん、
って顔して見てる、あの無関心さ?
で、あれはね、
たぶん許せないんだと思うんだ、
女の子的にね。 |
ノリスケ |
女の子からしたらねぇ。 |
ジョージ |
そんで、そんな無関心な男が、
まあ「彼」の間は一緒に
買い物に行くかもしんないけど、
「亭主」になったとたんに、行かないのよ。 |
ノリスケ |
行かないんだろうね。 |
つねさん |
勝手に行け、みたいな。 |
ジョージ |
女友だち同士で行くか、
娘が大きくなったら娘と一緒に行って、
母子2人して、キャー、これ素敵ぃ、
触って? うわぁ、すごい! ぽわぽわぁ、
とか、すべすべぇ、とか、つるつるぅ、
とかって言いながら、
ま、買うか買わないかは別として、
時間を潰すの。 |
つねさん |
で、父ちゃん不在、と。 |
ノリスケ |
家にいたりする。
パチンコ行ったりする。 |
ジョージ |
寝てる。
だから、オカマのように、
そのとき、まるでオカマのように、
彼女と一緒に、あ! 素敵な質感!
って言わなくていいから、ちょっと触って、
あ、でも、いいね、これって、って。
袖通してみればいいじゃない、の一言? |
ノリスケ |
「まるでオカマのように」(笑)。
で、着替えの間は、
堂々と待っててください。
困った顔しないでね。
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