ジョージ |
ファブ・ファイブの5人は、
まずよってたかって
ノンケの男の子の洋服をけなすのね。
面白かったのは、そのときの
あの子の嫌そうな顔! |
ノリスケ |
表情がなくなってくんだよね。
なに言われなきゃいけないんだ、
確かに応募したけど、
そこまで言わなくてもいいじゃないか、
みたいな。 |
ジョージ |
で、ファッション担当の「カーソン」と
一緒に洋服買いに行くんだけど、
いくつか袖を通したときには、
まだ表情が固いんだよ。
似合わないとか、
こんなの恥ずかしいとか、
まるでオカマに見える、
とかっていうふうに
抵抗を示していたのに、
どんどんどんどん高まってきて、
やっぱり、格好良く見えて、
あ、これがセクシーなんだ、
っていうふうに思い始めると、
やっぱり自信がついてくるんだよね。 |
ノリスケ |
わかりやすく褒めてたよね。
映画スターみたいよ、とかね。
そんなベタな、みたいな(笑)。 |
ジョージ |
あれはね、あのー、どゆんかな、
日本の変身番組って、
ひとつのお仕着せしか着せないじゃない? |
つねさん |
そうそう。 |
ノリスケ |
1コしか見せないんだよね。 |
つねさん |
そうそうそう。だから、
着たきりスズメみたいな感じだよね。 |
ジョージ |
あの番組はね、次から次へと着せるの。 |
ノリスケ |
あの、30回ぐらい着替えたよね(笑)。
容赦なく着替えさせる。
当たり前だけど、
着てみなくちゃわからないし、
意外な個性が引き出せるかもしれないもの。
1コだけ提案して
「ぜったいこれ!」なんて
ほんとは無理な話よ。
日本の変身番組って、そこがダメよね。
迷ったっていいのよ。 |
ジョージ |
そう。で、しかも、その着せ方が面白くて、
たとえばビーチ・リゾートに
行くときにはこれ、
仕事に行くときはこれで、
彼女とデートに行くときはこれで、
一緒にレストランに行くときはこれ、
部屋着はこれ、っていうふうに着せてくと、
それこそ、その、着替える回数が
多くなればなるほど、
その子ったら、ニコニコしてくるの。 |
ノリスケ |
してきた、してきた。つまり
「そういう服装をいつもしている自分」
の姿を、想像できるように
なってくるんだよね。 |
ジョージ |
でね、‥‥急に、色っぽくなったのよ。 |
ノリスケ |
なった。あれは驚いた。
表情がね、変わるよね。 |
ジョージ |
ね? で、とっても素敵なのが、
彼に洋服を選んであげるだけじゃなくて、
内緒で彼女にも洋服を選んであげるの。
とっておきのデートのためにね。 |
ノリスケ |
そうそうそうそう。 |
ジョージ |
んで、んと、もろもろの作業が終わって、
彼女が家にやってきたときに、
ドア開けて、彼女を見て、
いちばん最初に彼は、
「あ、素敵な洋服」って褒めたの!! |
つねさん |
褒めてた、褒めてた! |
ノリスケ |
褒めた!
彼女、すごく驚いて、
嬉しそうだったよね。 |
ジョージ |
あれは絶対にね、
彼は今までにしたことがなかった。 |
ノリスケ |
女の子の服を褒めるなんて。 |
つねさん |
そういう意識がなかったから。 |
ジョージ |
着替えてるときに自分がずっと
褒めてもらったことでわかったんだと思う。 |
つねさん |
それが気持ち良かったから。 |
ジョージ |
格好いいって言われるのって、
ああ、気持ちいいんだ、
人から褒めてもらうのって、
気持ちいいんだってわかったから
褒めたんだろうね。
で、しかも、褒め方が、まず見て、
ああ、きれいだ、って言って、
で、抱き合ってキスをしたときに、
素敵な生地だね、って言ったんだよ!
あ〜、オカマになったぞぉ〜、って感じ。 |
つねさん |
そうなんだ! あははははは! |
ノリスケ |
あははははははは! |
つねさん |
ひぇー! |
ジョージ |
で、彼女は、その洋服、
いくつか着せてもらった中で、
あの洋服を選んだいちばんの理由は、
彼女っていうのが、モデルさんなんだよね。
けっこうあの、ナイス・バディで。 |
ノリスケ |
美人でね。たぶん、アングロサクソンと
アフリカン・アメリカンのハーフなんだよね。 |
ジョージ |
そう。ほとんど素肌にジャケットを羽織る、
みたいな感じの洋服を選んだの。 |
ノリスケ |
そう。 |
ジョージ |
ほんで、選んだときに、
あ、このジャケット、素肌に羽織って、
すごく気持ちがいい、
っていうふうに言ったでしょ? |
つねさん |
うん。 |
ジョージ |
で、それを彼は同じように認めたんだよね。 |
ノリスケ |
素材がいいね、ってね。 |
ジョージ |
あー、素敵な素材だ、って。
あーれはね、すごい素敵。 |
ノリスケ |
教育の成果あったじゃない。 |
ジョージ |
うん、教育の成果があったし、
やっぱし、相手をおもてなしして、
自分の価値を上げるというか。 |
ノリスケ |
ファブ・ファイブのいいところは、
そういう得点ポイントは
ぜったいに自分でやらせるんだよね。
彼らは黒子に徹してて。
まずそれが洋服でしょ?
で、その次に‥‥。 |
ジョージ |
ん、どの順番で話そうかな、
洋服‥‥インテリア。 |
ノリスケ |
うん。インテリアの「ソーン」。 |
ジョージ |
インテリアはね、うん、まあ、
日本のリフォームの達人みたいな
感じなのかなぁー、
っていう雰囲気ではあったの。
まあ、インテリアを変えてもね、
その人の生活の仕方とか、
ほんとに変わるんだろうか?
って思うと、
洋服を選んでるあの嬉しさ感には
達してないよね。 |
ノリスケ |
うん、そうね。うん。 |
ジョージ |
コーディネートしてもらっただけだから、
自己参加があんまりなくって。
ただ、びっくりしたのは、
彼曰く、ゲイのアパートに
来たみたいな感じの
おしゃれな部屋に自分の部屋がなって、
彼女のためにお料理作ったとき。 |
ノリスケ |
うん。 |
ジョージ |
汚れた床を掃除したんだよ。 |
つねさん |
そうそうそう、いちおうね。 |
ノリスケ |
雑なんだけどね(笑)。 |
ジョージ |
彼は、もう掃除するのが
嫌いでしかたがなかったんだよ。
なのにいちおう床をホウキで掃いて。
で、その集めたゴミを
キッチリ取ればいいのに、
棚の下の隙間にベーッと
入れちゃったんだけど。 |
ノリスケ |
それでも、進歩よ! |
ジョージ |
逆にノンケっぽくって素敵だったわ〜、
みたいな感じ(笑)? |
つねさん |
じゃ、俺、ノンケかな?(笑)
お掃除きらーい。
ま、それは置いといて。 |
ジョージ |
‥‥もう、あなたという人は(笑)。 |
つねさん |
すいません。 |
ジョージ |
だから、インテリアはね、
まあいいわ、って感じ。
面白かったのが、グルーミングよ。
それはね‥‥
|