ジョージ |
あの当時は
モティべーションが高かった、
すごい。 |
ノリスケ |
今そんな高かったら、
恋人としては困っちゃうよね。 |
つねさん |
困っちゃいまちゅ〜。ほんとに。 |
ノリスケ |
いんでない? 枯れたぐらいでね。 |
ジョージ |
でも、この前、もう極度に
モティべーションが下がっちゃったんで。 |
ノリスケ |
お仕事のトラブルかなんかで? |
ジョージ |
うん、お仕事がね、
けっこう大変だったの。 |
つねさん |
そのときそばにいれなくて、ごめんね。 |
ジョージ |
じぇんじぇんだいじょうぶ。 |
ノリスケ |
ふーん(冷)。 |
ジョージ |
あんね、なんかね、
いろーんなひずみが
一挙にやってくる時期って、ない? |
ノリスケ |
あるよ。 |
つねさん |
ある‥‥。 |
ノリスケ |
で、何をどう考えても、
うまくいかないんだよ。 |
ジョージ |
そう! |
ノリスケ |
で、そのとき体調も悪くなって、
考えても暗くって、眠れなくなったりして。 |
ジョージ |
そう。で、どんどん悪くなってくんだよね。 |
ノリスケ |
で、そうすると周りの目も気になったりとか、
自分が評価されてない気になったり、
いろんな悪いことを考えてばっかりいる
期間っていうのがあって。 |
ジョージ |
あった‥‥。 |
ノリスケ |
そこに入ったときには、
あ、入っちゃった、
と思うしかないのかしら。
抜けるまで歩くしかないと思って。 |
ジョージ |
やることなすことね、ぜんぶダメでね。 |
ノリスケ |
あるある。 |
ジョージ |
で、しかもそういうときに限って、
お客さんからね、なんかね、
期待通りじゃなかったとかね、
いろんなこと言われるの。 |
ノリスケ |
ああああ! |
ジョージ |
悲しいでしょ?
そう。それで、なんかね、
心の救いが欲しいんだけどね、
そのときに限ってね‥‥。 |
ノリスケ |
つねさんがいないんでしょ? |
ジョージ |
そうなの。つねさんがね、いないの。
う゛〜〜〜ん、とかって思って。
なんかね、死んでしまいたい、
とかまで思うんだけどね。 |
つねさん |
やめて‥‥。 |
ノリスケ |
でも、止める人もいないんだ。 |
ジョージ |
そう、止める人もいないの。
止める人がいないときには
死んじゃいけないと思うから、
一生懸命踏みとどまったんだけど。 |
ノリスケ |
そうか。あはははは。
あ、え? 止める人がいれば、
死んでもいいの?(笑)。 |
つねさん |
死なせません。 |
ジョージ |
でね、そのときにね、
なんかね、自分ひとりで
一生懸命頑張ってるのに、
なんでこんなにうまくいかないんだろう?
って思ったの。
そういうときない?
なんかね、
自分は一生懸命頑張ってるのに、
とかっていうの。 |
ノリスケ |
あるよ。 |
ジョージ |
でね、んーとね、それで、
なんか煮詰まってるときに、
期せずしていろんな人から、
一生懸命にならなくって
いいんじゃないの?
とかね、
大変ですね、とかって言われるのよ。
そうするとね、あ、僕って、
なんか大変そうに見えるのかなぁ?
って。 |
ノリスケ |
あ〜、そういうふうに見えてたんだ。 |
ジョージ |
そう。思って。
んでね、ちょっとね、ちょっと、
んー、反省したの。 |
ノリスケ |
膨れっ面して仕事してる人には、
声掛けらんないもんね。 |
ジョージ |
そう。そんで、なんかね、
悲壮感が漂ってたらしいのね。
ほら、立場上、
あんまり他の人に悩んでるとか
苦しいとか言えないじゃん。 |
ノリスケ |
経営者としてはね。 |
ジョージ |
そう。それで、
一緒にあるプロジェクトをやってた子に、
もうダメ、絶対、絶対これ以上
できないかもしれない!
って言ったんだよ。 |
ノリスケ |
部下に弱音まで吐いてしまった。 |
ジョージ |
そう。もうダメ、って。
ぜんぜんダメ、って言ったら、
その子に、僕もいますから、
ひとりで仕事してるんじゃないですから、
もう少し、
気を抜いてもらったほうが、
僕としてはやりやすいですよ、
って言われたの。 |
ノリスケ |
はぁ〜、ははぁ〜! |
ジョージ |
で、その子の、その一言をきっかけにして、
いろーんなウチの社員から、
あれしてあげましょうか? とか、
これしたほうがいいですか? とかって
言ってくれるようになって。 |
ノリスケ |
へぇ。 |
ジョージ |
んでね、なんかね、
僕はひとりで
仕事してたんじゃないんだ、って、
改めてね、確認した。 |
ノリスケ |
ふーん、悪循環に陥ってたのね。 |
ジョージ |
うん、そのスパイラルがね、
いくところまでいって、
バネがパーン! と切れると、
違うとこにいったような感じがしてね。 |
ノリスケ |
なるほどね。 |
ジョージ |
けっこうね、救われたの。 |
ノリスケ |
膿を出しちゃわなきゃいけなかったのね、
うんと膿ませて。 |
ジョージ |
うーん、まだ膿残ってるかもしれないけどね。
だけど、なんかね、ああ、自分ってやっぱり、
自分のためにも生きてるけど、
人に生かされてるんだな、
とかっていうふうに思ったりしたよ? |
ノリスケ |
あら。 |
ジョージ |
昔そういうことを考えたことが
あったような気がしたんだけど、
なんか一生懸命仕事してる気に
なってばかりいると、
それを忘れちゃうっていうのがあるのかな?
って思ったりしたの。
んでね、けっこうね、人間関係とかね、
思い返したりしたのよ。
あのね、えっとね、ばぁやさん。 |
ノリスケ |
ばぁやさん? |
ジョージ |
僕、ばぁやさんがいたの。 |
ノリスケ |
あー、小っちゃいころ? |
ジョージ |
そう。 |
ノリスケ |
うんうん。 |
ジョージ |
ばぁやさんね、亡くなったのね、
去年の年末ぐらいに。
それでね‥‥
|