ノリスケ |
そうすると、
今、その国で当たり前な感じなのかね、
その女の子たちのムード。 |
ジョージ |
うん、当たり前だと思う。
あの、マスコミの取材がやってきて、
男の編集長と女性ライターが来たんだよね。
で、この女性もね、にこにこさんだよ。
ものすごく好奇心が強いのね。
日本からやってきた人が、
どんなことを喋るんだろう? って。
んで、なんか一方的に喋るの嫌いじゃない?
ほがらかさん的には、和気あいあいと、
お話し合いをしたいわけじゃない?
とくに女性のライターが
目の前にいるわけだから。 |
ノリスケ |
その中から使えるところを使えばいいと
思うよね。 |
ジョージ |
んでね、いろいろ話をふったんだ。
すると、ライターの子、
一生懸命乗ってくれるのね。
ところがね、その男の編集長的には、
なんでそんな質問するんだ?
みたいな感じで、
途中で通訳もしなくなるんだよ。 |
つねさん |
ありゃりゃ。 |
ジョージ |
わ、編集長、じゃまくさー、とか思って。
だからライターの彼女も、夜誘ったのね。 |
ノリスケ |
はははははは。すぐ飛んできた? |
ジョージ |
来たよぉ!
でね、みんなでこういう話になったの。
彼女たち、認めて欲しいんだと言うのね。
だけどね、じゃあ彼女たちに、
どう認めて欲しいの? って訊いても、
あんまり答えがないんだよね。
「私はこうしたい」
という願望はあるんだよ。
だけど、そうすることによって、
どう評価されるのかっていうことは、
考えてないんだよ。
「したい」ばっかりなんだよ。
で、じゃ、あなたは誰のために
そうしたいのか?
って訊いても、答えられないのね。
したいしたいじゃ、
会社の中では仕事もできないし、
そうすることによって、
あなたは誰の役に立って、
誰からなくてはならない存在に
なろうとしてるのか考えたことある?
っていうと、
みんな一生懸命考えようとするんだよね。
これは女の人だけでなくて、
どんな立場の人でも働くときに
誰にどういうふうに評価されるために
働こうと思うのかっていうのは
考えないとね。 |
ノリスケ |
そのこと乗り越えると、
そのライターさんだったら、
編集長の評価ではなくてね、
読んでくれる読者のことを
もっと考えるようになって
さらにいい記事が書けるかもしれないし。 |
ジョージ |
うん、そうなんだろうね。 |
つねさん |
あー。 |
ノリスケ |
その会社の女の子たちがグループで、
これはお客さまのためにならないわ、
この上司じゃダメ!
って思ったときに、
小っちゃいながらも
会社を作るかもしれないよね。 |
ジョージ |
うん、うん。
それはそれでいいことだと思う。
だけど、たとえば、
自分のしたいことをさせてくれないから
辞めるんですっていうのは、
どう考えても負け犬の言うことだよね。 |
ノリスケ |
そうだよね(笑)。 |
つねさん |
で、逆にそういう人に限って、
それだけのものがあるかっていったら、
なかったりするわけでしょ? |
ジョージ |
そう。 |
ノリスケ |
僕ね、みんな、そんなにね、
たぶん大したもんじゃないと思うんだよ、
自分を含めて、ほんとは。
そんなに人と変わるもんじゃないと
思うんだよね。 |
ジョージ |
そう思うよ。だって、
ほんっとに人間って頑丈だよね。 |
ノリスケ |
頑丈よー(笑)。 |
ジョージ |
変わんないもん。
壊れないしね。
すんごい頑丈だと思う。 |
つねさん |
うん。 |
ジョージ |
だから環境が変わって変わるもんじゃない、
とも思うよね。 |
ノリスケ |
うん。 |
つねさん |
ここにいなくて
あっち行ってもいっしょだって? |
ジョージ |
うん、そうそうそうそう。
だから、問題を起こす人は、
たぶんべつの環境でも
同じ問題を同じようにして起こすのかな。
だとしたら、やっぱりね、
人から期待されない人間ぐらい
悲しいものはないし、
人から期待されている限りは、
その期待に応えなきゃいけないし、
応えるだけじゃなくって、
上回らないと一人前として
認めてもらえないだろうなっていうふうに
思うよね。
そんなことをちょっとね、
考えた日々でございますのよ。 |
ノリスケ |
今日は、真面目な話になったわ(笑)。 |
ジョージ |
ね〜。
でも最近、おなご、どう? 周りの。 |
ノリスケ |
素晴らしいおなごもいるよ。 |
ジョージ |
「も」(笑)。 |
ノリスケ |
素晴らしくないおなごもいるよ(笑)。
それはもう一定量、
そういうことになってるのかなと
思うくらい(笑)。 |
ジョージ |
ん、素晴らしい男もいるが、
ハシにも棒にもかからぬ男もいるのと
いっしょだよね。 |
ノリスケ |
僕の周りは幸い、
そうとう意識の高い人たちだと
思うんだけど、
それでもいろんな人がいるよ。 |
ジョージ |
新入社員とか入ってきた?
中途採用の人が多いんだっけ? |
ノリスケ |
そうね。 |
ジョージ |
じゃあ、あれだ、社会的にある程度
こなれた人たちばっかりなんだね。
ウチの会社もあんまり新卒採らないけど、
でも若い子って、なんか最近
変わってきたなと思うよね。 |
つねさん |
ああ、そう? どういうふうに? |
ジョージ |
ウチの子は、あんまりそういうのないけど、
平気で辞めるからね。 |
ノリスケ |
あー、周り見てると思う!
ほがらかさんでそう思うの。 |
ジョージ |
あ、ほがらかさんは辞める子多い。
根性なしだから。 |
つねさん |
辞めるよね、ほんっとに。
平気で1年以上
仕事してなかったりする子もいるんだよ。 |
ノリスケ |
そう、なんでできるの?
仕事をしていない状態ってことは
世の中と関わりがないってことよね?
ま、そんなお金、
どうやったってないけどー。 |
ジョージ |
じょうずに寄生するからでしょ? |
つねさん |
あ、そっか。 |
ノリスケ |
でもそれは僕も、仕事がないとき、
そうさせてもらった時期があるから
否定できないんだけど。 |
ジョージ |
ほがらかさんの中にはね、
女以上に女っていうと
女性にしかられるのかな。
女の子の脆弱な部分ばっかりを
凝縮したような人がいるよね。 |
ノリスケ |
うーん。 |
ジョージ |
私のことわかって欲しい、わかって欲しい、
誰もわかってくれない、
こんな自分じゃないはずだ、
なんでこんな自分になったんだろう、
周りが悪いからだ、じゃあ辞めてしまえ!
っていうの、多いのよ。 |
ノリスケ |
そっか、そっか、そう言われると
そういう部分が自分の中にあって、
いつも向き合ってるからわかるね(笑)。
踏みとどまってはいるけれど、
そういうふうに、もう、なっちゃえ!
っていうふうになったら、楽だろうなぁ、
って、思う自分が、いるんだもの。 |
ジョージ |
そうだね、ほがらか的な自分との対話って、
必ずそれがあるからね。 |
ノリスケ |
自分の中にそういう人がいる。
僕ね、ホームレスになる自分まで
想像する(笑)。 |
ジョージ |
そう。それで、自己問答するじゃない?
そのときに、社会的な自分の部分が
踏みとどまってくれれば、
まだまだ頑張れるんだろうけど。 |
ノリスケ |
でもね、もちろん、
すごくちゃんとしている子もいるのよ。
僕の友だちが、こんど恋人ができたって、
嬉しそうに話してくれたんだけど、
友だちは34かな? 恋人が1歳下。
周りの友だちに訊くと、
「そんな子はほんとにゲイで珍しいね」
って、仲間うちで、
言ってもらえてるらしいのね。
普通の組織、それもどちらかというと
男社会の中で、
リーダーシップをとって
やってる子なんだって。
でも、友だちが言うには、彼、多分に、
たいへんノンケっぽいらしくって、
好きな食べ物は牛丼とラーメン、
趣味はパチンコみたいなとこがある
子らしいんだけどね(笑)。 |
ジョージ |
いるんだよね。 |
ノリスケ |
たまにはうんと美味しいものを
オシャレして贅沢して
食べに行こうよって言うと、
キョトンとされちゃうみたいなことを
言ってたけど(笑)。
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