つねさん |
僕は、修羅場って、ないね。
だいたい円満解決だし。
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ジョージ |
そうなの?
別れ話って、言い出しづらいよね〜。
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ノリスケ |
うん。言い出しづらい。
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つねさん |
はぁ〜。言えない。ね。難しいよね。
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ジョージ |
言えない‥‥。
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つねさん |
俺、ひどいこと言ったことあるもん。
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ジョージ |
え、どういうの?
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つねさん |
キスすると吐きそうになる、って。
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ノリスケ |
‥‥‥‥。
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つねさん |
いや、ほんとに吐きそうになったんだよ!
これがまた。
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ジョージ |
あんたねえ‥‥ちょっと‥‥もう少し、
もう少し、そこらへんさあ‥‥。
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ノリスケ |
デリカシーがね(笑)。
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ジョージ |
なにが「言い出せない」よ?!
それってさ、今までのお付き合いを、
帳消しにして、台なしにする話でしょう?
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つねさん |
だって、そのぐらいに言わないと、
別れてくれないと思ったんだもん。
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ノリスケ |
言えてるんじゃないのよ!
ま、逆に言うと、
そのぐらい惚れられてたっていう
自慢かしらね。
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ジョージ |
自慢してたんだ。
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ノリスケ |
ねーっ。
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ジョージ |
いくつぐらいのとき?
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ノリスケ |
そう、それが聞きたい。
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つねさん |
いや、ちょっと‥‥。
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ジョージ |
ねぇ、いくつ?
当然、若いときよね?
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ノリスケ |
僕は18だったからね、
そのひどいことしたとき。
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ジョージ |
僕は23、4だったんだから。
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つねさん |
(小声で)‥‥31?
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ノリスケ |
やだ、ひっどーい!
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つねさん |
でもその人と復縁しました。
そのあと、また。
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ノリスケ |
えぇっ? なんで?(笑)
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ジョージ |
復縁したときは、吐き気はしなかったの?
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つねさん |
いや、もうキスしてない。
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ノリスケ |
え? なのに復縁? あぁ?
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ジョージ |
キスもなくって、どうやって復縁できるの?
わかんないぃ〜。
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ノリスケ |
そうだよね。
生理的に嫌いってことでしょ?
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つねさん |
嫌いじゃなくって、嫌になって。
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ノリスケ |
嫌いと嫌と、同じじゃん(笑)。
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つねさん |
いや、でも、違うんだよ。
嫌いじゃない、その人のこと、
嫌いじゃないんだけど、
なんか、ほんとに嫌になったんだよ。
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ノリスケ |
わっかんないなあ。
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ジョージ |
人の心理って‥‥面白いね。
「嫌いじゃないけど、嫌」。
なんか‥‥今‥‥頭は
わかりたがってるけど、
自分の経験の中で、
その実例が出てこないんで。
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ノリスケ |
うん、そうそうそうそう。
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ジョージ |
今まででいちばん美しい終わり方は?
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ノリスケ |
美しい終わり方‥‥。
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つねさん |
美しい終わり方?(笑) ある?
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ノリスケ |
ちゃんと話し合って、友だちに戻ろうね、
っていうのはあったよ。
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ジョージ |
僕はあるわよ。昔言ったけど、
新宿駅でもって、じゃあね、また、
って言いながら、
相手が一度も振り返らずに
消えていったっていう。
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ノリスケ |
ちょっとそれね、
ひと昔前のトレンディドラマみたいね。
大竹しのぶが、後ろ姿で手を振りながら
空港の、エスカレーター降りてく
みたいなもんでしょ?(笑)
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つねさん |
あ、俺、嫌な終わり方は、したことある。
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ノリスケ |
出てくる、出てくる(笑)。
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ジョージ |
かえって嫌なエピソードのほうが元気よ、
この人。
でもやめましょう。
愛の終わりを言い始めるとキリがないわ!
どっちにしても、
恋愛関係の終わりに関しては、
「終わり良ければすべて良し」には、
絶対なんないっていうとこよね。
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ノリスケ |
そうね。
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つねさん |
そのときは嫌でも、
あとで友だち付き合いができたら
ハッピーかな、ぐらいだね。
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ノリスケ |
なれたらいいなと思いながら、
二度と会わない人がいっぱいいる、
みたいな話なんじゃないの?(笑)
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つねさん |
そうそうそうそう。
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ジョージ |
それはある。他には?
やめたこと、やめられないこと。
あ! 僕、僕、やっぱり、
新宿伊勢丹に通うのはやめられない!
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ノリスケ |
伊勢丹ね〜。伊勢丹のことは、
いちど真剣に話さないといけないわね。
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ジョージ |
そもそもウィンドウショッピングって、
大好きじゃなぁい?
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ノリスケ |
好き、好き。
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つねさん |
だって、待ち合わせで時間余ったら、
絶対どっかで、なんかちょっと
お店見てるよね。
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ジョージ |
昔は新宿駅の東側の伊勢丹と、
西側のヨドバシカメラだけは。
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つねさん |
絶対行ってたね。毎週。
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ジョージ |
そう、行ってた。だけど、
ヨドバシカメラは、最近、
ウェブサイトのオンラインショッピングでも
大丈夫みたいなの。
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ノリスケ |
まあ、見て歩くぶんにはね。
ウェブでも同じようなものよね。
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つねさん |
(小声で)「見て」歩いてないんだよ。
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ノリスケ |
(小声で)「買って」歩いてんのね。
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つねさん |
(小声で)コロコロコロコロ
新しいデジカメが増えてんの。
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ノリスケ |
(小声で)まっ、今、デジカメなのね。
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ジョージ |
だけど、やっぱり、
伊勢丹は行くよね。
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ノリスケ |
伊勢丹は行く。
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ジョージ |
なんでなんだろう?
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ノリスケ |
新宿伊勢丹って、全国の伊勢丹の、
何割だっけ? すごい売上なんですって。
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ジョージ |
そうなんだよね。でも買う買わないは別に、
ウィンドウショッピングというか、
買い物って、やっぱり癖だから、
おんなじ場所に何回も行って
はじめて楽しくなったりとか
するもんだと思うんだ。
|
つねさん |
確かに楽しいよね。
そういう意味で伊勢丹だよね。
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ジョージ |
楽しい。楽しいよね。
ヘンテコなものもあるのよ。
世の中にはこんなものを買う人もいるんだ、
とかっていうのがわかったりとか。
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つねさん |
そう、言いながら見てるもんね。
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ノリスケ |
向こうも見てるのよ(笑)。
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ジョージ |
あんたがこんなとこ来るんじゃないわよ、
とかって、常連さんから
見られてるだろうし。
伊勢丹がスゴイのは、売り子さん。
かわいぃ〜子がいっぱいいるの。
見た目がじゃなくてね。
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つねさん |
わかるわかる。
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ジョージ |
あぁ〜、この子から何か
買ってあげたいんだけど、
僕が要るものは売ってないな、
ごめんね、みたいな。
伊勢丹に行くのはやめられない。
‥‥あと、海外旅行も
やめられないでしょう?
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ノリスケ |
旅行、やめられないね。
やめるって考えたことないね。
行きたくて行けない状況はあるけど。
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つねさん |
あ〜。でも、いつか、
ちょっとやりくりして
行こうとか思ったりさ。
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ノリスケ |
そうそう、思ってるから
耐えられるのであって。
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ジョージ |
そうねぇ〜。
じゃ、封印したものは?
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つねさん |
封印したもの?
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ジョージ |
なさそうだよね。
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つねさん |
ない。
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ジョージ |
好きで好きで仕方がないんだけど、
もう食べないとか、もうやらないとか。
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つねさん |
あ、ぜんぜんない。
全くない。超ない(笑)。
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ノリスケ |
若ぶってる言葉使わないでよ。
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つねさん |
テヘヘ。
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ジョージ |
僕、むか〜し、寝る前のチョコレートって、
すごい大好きで。ほんっとに毎晩のように?
だって、ね、海外行って、
いいホテル泊まると、
当然のようにベッドの横には
チョコがあるでしょう?
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つねさん |
ね〜。美味しいよね。
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ノリスケ |
ミント系の。
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ジョージ |
うん、そう。あれを食べなきゃ、
寝ちゃいけないんだ、と思ってたような
時期があったの。
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つねさん |
ベッドメイキングしたあとに
置いてあるんだよね。
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ノリスケ |
ターンダウンでしょ。
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ジョージ |
やめた。あれはやめた。
封印。永遠に封印。
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ノリスケ |
そういう意味では、夜食やめた。
夕飯が遅くなることあっても、
夜食はやめた。で、この頃は、
夕飯が遅くなったら、
夕飯じたいをやめてる。
つまり、夜になって食べるのを、やめた。
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つねさん |
えらいね。
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ノリスケ |
ほんとにそうしないとね、キリなく太る。
あなたを前に言うのは何だけど(笑)。
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つねさん |
ふん。でも僕、ないなぁ、あんまり。
中途半端に、僕、抑制きくから。
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ノリスケ |
中途半端って言葉と、
抑制って言葉は合わないと
思うんだよね(笑)。
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ジョージ |
合わないよね。
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つねさん |
完全にやめなくっても、
8割減とかってできるもん!
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ノリスケ |
8割減(笑)。
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つねさん |
当社比って(笑)。
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ジョージ |
その、当社比の基本になってるのが、
標準の3倍だとしたら、
8割減でも、もとの6割って
いうことだから。
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つねさん |
いいじゃん(笑)。
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