ノリスケ |
男の子のファッション雑誌が
同じように見えるのはね、
モデルの子たちがみんな細くてね(笑)。
いいなと思う洋服が、
よくわかんなくなっちゃうんだよね、
ぼくなんかの体型からすると。
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つねさん |
わはははは。自分の体型とちがうのよね。
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ノリスケ |
カタログ雑誌はカタログ雑誌で
おもしろく読むんだけど、
ぜんぜん参考になんないんだよね(笑)。
自分の着こなしに参考になるような
モデルさんが着てくれてないの(笑)。
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ジョージ |
「レオン」がよくテーマに出すのが、
それこそ、ちょいムチおやじとか。
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ノリスケ |
ちょいだよ、ちょい。
ぜんぜん太ってないの。
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ジョージ |
でしょ? ちょいムチおやじの特集なのに、
モデルが、ムッチリしてないじゃん!
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ノリスケ |
してなーい!(怒)
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つねさん |
そう、ぜんぜんちゃうじゃん!!!(憤慨)
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ジョージ |
なんで!?(激怒)
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ノリスケ |
ちょっと待って。
こんなに怒るのは、筋違い?
でもジローラモさんって、太ってなぁい。
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ジョージ |
太ってないよ。
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つねさん |
そうだよね。たしかにそう。
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ノリスケ |
だから「レオン」なんかね、
買わないんだよ。
んーと、男性誌ってなに?
「マンスリーM」「PEN」「ブルータス」?
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ジョージ |
「GQ」「エスクァイア」。
まあ、買うよ。
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つねさん |
あなたは買ってるよね。
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ジョージ |
一様に買うけど、最近買わなくなったのは、
女の子雑誌。
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つねさん |
ああ、もう「Ginza」がどうのって
言わなくなったもんね。
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ジョージ |
んー、一応買う。
「Ginza」と「Figaro」買ってる。
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ノリスケ |
「Figaro」旅行特集は買っておくよ。
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ジョージ |
あと、あの、CDとか映画とか舞台とかは、
「マリ・クレール」が良かったりするんで、
買ったりもするけれど。
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ノリスケ |
ああ。
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ジョージ |
あと、収納と野菜関係の特集の
「クロワッサン」とかね。
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つねさん |
うん、うん、うん。
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ノリスケ |
はい、はい(笑)。
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ジョージ |
そういうのは買うんだけど、
なんかね、女性の雑誌は、今、力がないよ。
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ノリスケ |
「VOGUE」も?
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ジョージ |
ない。
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ノリスケ |
ほんと? こないだおもしろかったけどな。
勢いがあるなと思った。
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ジョージ |
あのね、おもしろいことはある。
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ノリスケ |
うん。
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ジョージ |
おもしろいことはあるんだけれど‥‥、
文化性がどんどんなくなってくの。
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ノリスケ |
あ〜。
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ジョージ |
あの、んーとね、雑誌って、
みなさまのため性と、
ひとりよがり性のバランスだと
思うんだよね。
で、その、一昔前の女性誌っていうのは、
ひとりよがり性がものすごく強かったの。
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ノリスケ |
うん。そう。
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ジョージ |
で、それぞれ雑誌によって‥‥。
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ノリスケ |
個性があった。
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ジョージ |
あったでしょう?
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ノリスケ |
だから、一世を風靡していた頃の
「an・an」や「non-no」には
それぞれ個性的な読者がついて。
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ジョージ |
わたしは絶対「an・an」しか読まない、
とかっていうのがあって。
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ノリスケ |
そう、コミュニティーみたいなところに、
雑誌が1冊あったの。
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つねさん |
ああ、たしかにそうだね。
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ジョージ |
で、今は、なんか、マーケティング? で
できてるのかどうかわかんないんだけど、
“みなさま性”のほうが強いんだよね。
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つねさん |
うん。万人にウケけて、みたいな。
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ジョージ |
なんかね、つまんない。
で、その、中でも昔から
ひとりよがり性がものすごく強かったのが、
「Figaro」と「Ginza」と
「マリ・クレール」と。あと、
絶対男は読まなくていい
「コスモポリタン」?
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ノリスケ |
ははははは。
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ジョージ |
これは、すっごい
ひとりよがりだったんだよね。
今でも、たまに、ものすごい
ひとりよがりになる。
たとえば旅行であったり、
オペラのシーズンになると、
いきなり「マリ・クレール」が
ものすごい力を出してきたりとかして。
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ノリスケ |
得意分野があるわけだね(笑)。
ただ、それを、いつもしてると
売れないってことに
なっちゃったんだろうね。
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ジョージ |
うん、だと思うなー。
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ノリスケ |
でも、女性誌のほうが、まだ個性はあるよ。
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ジョージ |
うーん‥‥そうだね。
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ノリスケ |
男性誌は、なんか、あまり差がないなぁ。
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ジョージ |
あのね、女性誌を読んでるときって、
まあ、男のぼくが言うとあれなんだけど、
“ページをめくってるわたくし”
っていうのがイメージできるんだよね。
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ノリスケ |
うん、うん、うん。
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ジョージ |
たとえば「クロワッサン」を
読むときっていうのは、
正しく一人掛けのアームチェアーに座って。
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ノリスケ |
手捻りのいいお茶碗でお煎茶を飲んで。
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ジョージ |
テーブルの上に、あのバカデカい
誌面を置いて、そーっと1ページ1ページ、
開けている姿が思い浮かんで。
だけど「Figaro」を読んでるときって、
横座りしてるんだよ。
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ノリスケ |
ははははは。
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ジョージ |
絶対に!
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つねさん |
そうなんだ‥‥?
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ジョージ |
そう! で「Ginza」を読んでるとき、
っていうのは、
お風呂に入っているような感覚。
泡を立てたお姫さま風呂に入りながら、
「Ginza」を読むと、すごいくつろげるの。
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ノリスケ |
ふぅ〜ん? へぇ〜?
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ジョージ |
そう。「マリ・クレール」は
ベッドルームだよ。
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ノリスケ |
重いけどね(笑)。
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つねさん |
首におっこって!
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ジョージ |
ちがう、ちがう、ちがう(笑)。
ベッドでヒジをついて、
うつ伏せになりながら‥‥。
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ノリスケ |
あ、わかった。
足をピョンピョンさせながら(笑)。
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つねさん |
あははははは!
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ジョージ |
そう、クロスさせて。で、お風呂上がりで。
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ノリスケ |
頭にタオル巻いて。
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ジョージ |
そう! 頭にタオル巻いて。
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さんにん |
ド短髪なのに!!
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ジョージ |
で、そういうのが、
ぜーんぶ思い浮かぶんだけど、
男の子雑誌は‥‥
みんなトイレで読んじゃうんだよね。
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ノリスケ |
そうだね。そうだね。
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つねさん |
事実、トイレで読んでるよね(笑)。
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ジョージ |
そう。ただ、トイレで読んでても、
お通じが良くなりそうな雑誌と、
そうじゃない雑誌があったりとかする
程度のちがい?
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つねさん |
そうなの?
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