APPLE
新宿二丁目のほがらかな人々。
おねぇ言葉や裏声とかで語る別角度批評。

雑誌の話をしましょ。その8
動物占いでもわかります。

ジョージ 好きな花を順番に挙げてね、
いちばん最初に好きっていうふうに言って
挙げたのは、「自分が他人に対して、
こういうふうに見てほしいなって
思う気持ち」よ。
ノリスケ 何て言ったっけ?
つねさん ぼく、薔薇。
ジョージ 香りがいいからって。
だから、つねさんは感覚的で肉感的に
見てほしいなっていうふうな
気持ちがあるんだよ。
ノリさんはひまわり。
大きく見てほしいんだよね。
ノリスケ 大きくて明るく。
ジョージ ぼくは薔薇。ゴージャスに。
つねさん ああ。面白いね(笑)。
ジョージ で、2番目が、
でも、そういうふうに見られてるだろうな、
思われてるだろうなっていうふうに
思う気持ちなんだよ。
ノリスケ ははははははは!
つねさん ぼくはチューリップ。
ジョージ チューリップ。
ノリスケ だからぼくは、大きいけど、
明るいんじゃなくて、
ちょっと変、みたいなことだよね、
グラジオラス(笑)。
ジョージ そうそうそうそう。で、ぼくの場合は、
ぽとりと落ちる椿。
この人、潔く見られてるんだろうなって。
ノリスケ っていうふうに思われてると。
ジョージ 3番目が、その人そのものなの。
ノリスケ まぁ、ぼくチューリップ。
かわいいっ!(笑)
つねさん ぼくスズラン! かわいいっ!(笑)
ジョージ あんたたち、
自分がそう思い込んでるのね。
ノリスケ スズランはなぜだっけ?
つねさん 小学校6年のときに北海道行って‥‥。
ジョージ この人の理由は、自我が確立してないの。
つねさん あ、そっか(笑)。
ジョージ で、ノリさんはノリさんで、
3番目がなかなか出てこなかったでしょ?
ノリスケ こなかった。
ジョージ やっぱり、まだね、自我が確立してないの。
ノリスケ そうか。
ジョージさんは‥‥鶏頭よ? 鶏頭!
ジョージ ぼくね、自我が確立しすぎで、
しかも、この世のものと
思えないものなんだよ。
つねさん はははははは!
ジョージ 鶏頭。
ノリスケ ぼくら思いつかなかったってことは、
何もなかったんだよね。
ジョージ そうそう。
これって、動物でやってもいっしょよ。
つねさん へぇ〜。
ジョージ いちばん好きなのは?
つねさん イタチ。
ジョージ 2番目は?
つねさん クマ。
ジョージ 3番目は?
つねさん サイ。
ジョージ サイ。理由は?
つねさん イタチは、今、飼ってるから。
クマは外見かなぁ? クマ専だから。
サイはね、なんか知らないけど、
小学校のときから好きだった。あの武骨さ。
ジョージ あ、武骨! 自分が武骨だと思ってる。
つねさん そうだ!(笑)
ジョージ 武骨な存在。
つねさん でも、粗野じゃないよ。
ジョージ ぼく、トラ・クマ・ナマケモノだもん。
ノリスケ はははははは。
ジョージ トラは美しい。クマは力強い。
ナマケモノは、楽そうでいい、
ってやつだもん。
つねさん はぁー。ナマケモノが本来の姿。
ジョージ ノリさんはなに?
ノリスケ イルカ、ペンギン、ホッキョクグマかな。
ジョージ あ〜〜〜。
ノリスケ 泳ぎ系だよね。
つねさん ほんとに(笑)。
ジョージ でね、だいたいね、いい?
ここがポイントよ。この人たちは、
すべて家畜じゃないの!!!
ノリスケ うわ〜〜〜っ!!
はははははは!
つねさん たしかに! ひとつもないよね!
ジョージ 組織に絶対なじまないの。
ノリスケ はははははは、おかしい!
ジョージ で、しかも、煮ても焼いても
食えないもんばっかり。
つねさん そうだね(笑)。
ジョージ 実用じゃないんだよ。
ノリスケ クマとイルカは食べられますよ、
食べようと思えば(笑)。
ジョージ まぁね。
ノリスケ 食べないけどね(笑)。
ジョージ ま、ぼくらっていう存在は、
実用でなくって、
いてもいなくってもいい存在なのよ!
つねさん ははははは!
ジョージ しかも、愛玩動物じゃないんだよ!
ノリスケ なつかないんだよね。飼えない。
つねさん あ、オレ、ひとつ愛玩だけど。
ノリスケ イタチはもともと肉食で、家畜を襲うのよ。
それに、あんたんとこのイタチ、
ちっともなつかないじゃないの。
ジョージ なつかない。うん、
ひとりで生きていくことが
定められてるんだよね。
で、これね、いろんな人にやると
おもしろいよ。
ノリスケ まぁ。
つねさん あ、おもしろいね。
ジョージ だって、ウチの会社の人で、
牛、馬、ブタって言った人がいるんだもん。
ノリスケ あ、ぜんぶ家畜だ。実用的な人だねぇ。
つねさん あ、ほんとだ。
ジョージ そう。で、しかも、従順? 働き者?
つねさん うん。
ジョージ しかも食べるとおいしい、だもん。
ノリスケ あ、そういうことか(笑)。
つねさん ははははははは!
ジョージ 経営者としてはありがたいわ。
ジョージ でも、薔薇よ、薔薇。やっぱり薔薇。
薔薇は素晴らしい‥‥。
ノリスケ 薔薇は、薔薇、好きだけど、
好きなの3つって言われたときに、
ちょっと躊躇しちゃうね。
人にあげるぶんには、
とっても好きだけどね。
あ、サボテンの花は好きよ。
思いつかなかったけど。
つねさん サボテン、1回、手、ピシッて
怪我したことがある!
ノリスケ あんた、ぜんぶそういう、
自分の思い出に結びつけるのね。
ジョージ そう、この人ね、こういうのって、
たぶんものすごく
社会性に欠けてるんだと思う。
社会的な役割が欠落してるよね。
つねさん そうかなぁ?(笑)
ジョージ うん、と思うよ。
ほんとにね、ガキだなって思うときが
あるもん。まあ、それが良さでも
あるんだけどね。
つねさん すいません、がんばる。
ノリスケ いや、いいっす、そのままで(笑)。

みんなもともだちとやってみよう!
つづきまーす。
次回がこのテーマの最終回!

ジョージさん、つねさん、ノリスケさんへの激励や感想などは、
メールの表題に「ほがらかな皆さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってくださいね。

2004-12-02-THU

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