ジョージ |
好きな花を順番に挙げてね、
いちばん最初に好きっていうふうに言って
挙げたのは、「自分が他人に対して、
こういうふうに見てほしいなって
思う気持ち」よ。
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ノリスケ |
何て言ったっけ?
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つねさん |
ぼく、薔薇。
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ジョージ |
香りがいいからって。
だから、つねさんは感覚的で肉感的に
見てほしいなっていうふうな
気持ちがあるんだよ。
ノリさんはひまわり。
大きく見てほしいんだよね。
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ノリスケ |
大きくて明るく。
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ジョージ |
ぼくは薔薇。ゴージャスに。
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つねさん |
ああ。面白いね(笑)。
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ジョージ |
で、2番目が、
でも、そういうふうに見られてるだろうな、
思われてるだろうなっていうふうに
思う気持ちなんだよ。
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ノリスケ |
ははははははは!
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つねさん |
ぼくはチューリップ。
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ジョージ |
チューリップ。
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ノリスケ |
だからぼくは、大きいけど、
明るいんじゃなくて、
ちょっと変、みたいなことだよね、
グラジオラス(笑)。
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ジョージ |
そうそうそうそう。で、ぼくの場合は、
ぽとりと落ちる椿。
この人、潔く見られてるんだろうなって。
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ノリスケ |
っていうふうに思われてると。
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ジョージ |
3番目が、その人そのものなの。
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ノリスケ |
まぁ、ぼくチューリップ。
かわいいっ!(笑)
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つねさん |
ぼくスズラン! かわいいっ!(笑)
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ジョージ |
あんたたち、
自分がそう思い込んでるのね。
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ノリスケ |
スズランはなぜだっけ?
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つねさん |
小学校6年のときに北海道行って‥‥。
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ジョージ |
この人の理由は、自我が確立してないの。
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つねさん |
あ、そっか(笑)。
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ジョージ |
で、ノリさんはノリさんで、
3番目がなかなか出てこなかったでしょ?
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ノリスケ |
こなかった。
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ジョージ |
やっぱり、まだね、自我が確立してないの。
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ノリスケ |
そうか。
ジョージさんは‥‥鶏頭よ? 鶏頭!
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ジョージ |
ぼくね、自我が確立しすぎで、
しかも、この世のものと
思えないものなんだよ。
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つねさん |
はははははは!
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ジョージ |
鶏頭。
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ノリスケ |
ぼくら思いつかなかったってことは、
何もなかったんだよね。
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ジョージ |
そうそう。
これって、動物でやってもいっしょよ。
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つねさん |
へぇ〜。
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ジョージ |
いちばん好きなのは?
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つねさん |
イタチ。
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ジョージ |
2番目は?
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つねさん |
クマ。
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ジョージ |
3番目は?
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つねさん |
サイ。
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ジョージ |
サイ。理由は?
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つねさん |
イタチは、今、飼ってるから。
クマは外見かなぁ? クマ専だから。
サイはね、なんか知らないけど、
小学校のときから好きだった。あの武骨さ。
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ジョージ |
あ、武骨! 自分が武骨だと思ってる。
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つねさん |
そうだ!(笑)
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ジョージ |
武骨な存在。
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つねさん |
でも、粗野じゃないよ。
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ジョージ |
ぼく、トラ・クマ・ナマケモノだもん。
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ノリスケ |
はははははは。
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ジョージ |
トラは美しい。クマは力強い。
ナマケモノは、楽そうでいい、
ってやつだもん。
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つねさん |
はぁー。ナマケモノが本来の姿。
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ジョージ |
ノリさんはなに?
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ノリスケ |
イルカ、ペンギン、ホッキョクグマかな。
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ジョージ |
あ〜〜〜。
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ノリスケ |
泳ぎ系だよね。
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つねさん |
ほんとに(笑)。
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ジョージ |
でね、だいたいね、いい?
ここがポイントよ。この人たちは、
すべて家畜じゃないの!!!
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ノリスケ |
うわ〜〜〜っ!!
はははははは!
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つねさん |
たしかに! ひとつもないよね!
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ジョージ |
組織に絶対なじまないの。
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ノリスケ |
はははははは、おかしい!
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ジョージ |
で、しかも、煮ても焼いても
食えないもんばっかり。
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つねさん |
そうだね(笑)。
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ジョージ |
実用じゃないんだよ。
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ノリスケ |
クマとイルカは食べられますよ、
食べようと思えば(笑)。
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ジョージ |
まぁね。
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ノリスケ |
食べないけどね(笑)。
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ジョージ |
ま、ぼくらっていう存在は、
実用でなくって、
いてもいなくってもいい存在なのよ!
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つねさん |
ははははは!
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ジョージ |
しかも、愛玩動物じゃないんだよ!
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ノリスケ |
なつかないんだよね。飼えない。
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つねさん |
あ、オレ、ひとつ愛玩だけど。
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ノリスケ |
イタチはもともと肉食で、家畜を襲うのよ。
それに、あんたんとこのイタチ、
ちっともなつかないじゃないの。
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ジョージ |
なつかない。うん、
ひとりで生きていくことが
定められてるんだよね。
で、これね、いろんな人にやると
おもしろいよ。
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ノリスケ |
まぁ。
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つねさん |
あ、おもしろいね。
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ジョージ |
だって、ウチの会社の人で、
牛、馬、ブタって言った人がいるんだもん。
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ノリスケ |
あ、ぜんぶ家畜だ。実用的な人だねぇ。
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つねさん |
あ、ほんとだ。
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ジョージ |
そう。で、しかも、従順? 働き者?
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つねさん |
うん。
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ジョージ |
しかも食べるとおいしい、だもん。
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ノリスケ |
あ、そういうことか(笑)。
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つねさん |
ははははははは!
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ジョージ |
経営者としてはありがたいわ。
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ジョージ |
でも、薔薇よ、薔薇。やっぱり薔薇。
薔薇は素晴らしい‥‥。
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ノリスケ |
薔薇は、薔薇、好きだけど、
好きなの3つって言われたときに、
ちょっと躊躇しちゃうね。
人にあげるぶんには、
とっても好きだけどね。
あ、サボテンの花は好きよ。
思いつかなかったけど。
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つねさん |
サボテン、1回、手、ピシッて
怪我したことがある!
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ノリスケ |
あんた、ぜんぶそういう、
自分の思い出に結びつけるのね。
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ジョージ |
そう、この人ね、こういうのって、
たぶんものすごく
社会性に欠けてるんだと思う。
社会的な役割が欠落してるよね。
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つねさん |
そうかなぁ?(笑)
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ジョージ |
うん、と思うよ。
ほんとにね、ガキだなって思うときが
あるもん。まあ、それが良さでも
あるんだけどね。
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つねさん |
すいません、がんばる。
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ノリスケ |
いや、いいっす、そのままで(笑)。
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