ジョージ |
みなさまあけましておめでとうございます!
|
ノリスケ |
おめでとうございます!
|
つねさん |
でちゅう!
|
ノリスケ |
‥‥つねさん、いくつになるの?
|
つねさん |
不惑プラス1になりまちゅ。
|
ノリスケ |
そんな四十代は世の中におらん!
|
つねさん |
えへへへへ。
|
ジョージ |
新年そうそう喧嘩しないの。
|
つねさん |
新年たって、まだ‥‥
|
ノリスケ |
しーっ! いいのよ、
収録が年末だなんて言わないの。
|
ジョージ |
そうよ!
ちなみにみなさま、
このページが更新されるころ
わたしたちは‥‥
|
さんにん |
ニューヨークでーす!
|
ノリスケ |
なぜかといいますと、
ことし3月に単行本の第二弾が
出ることになりましたーっ!
|
ジョージ |
今回はスペシャル編を単行本に
収録しましょうってことで、
年末年始、ニューヨークに行って
おしゃべりしてきまーす!
|
つねさん |
担当のTくんも呼んだのよね。
テープ係に。
|
ジョージ |
そうよ。お勉強になるわよ?
|
ノリスケ |
自腹でね。かわいそうね、
お正月家族と過ごせずに。
|
ジョージ |
いいのよ! 来る? って聞いたら
行きますって言ったんだから。
それに私たちも自腹じゃないの。
|
ノリスケ |
だって最初は香港って言ったじゃない。
|
ジョージ |
ゴージャスに行くなら
パリかニューヨークのほうがいいでしょ?
|
ノリスケ |
ま、ね‥‥。
ところで「次はリゾートの話」
って言いながら、また違う話題なんですけど。
|
ジョージ |
年の始めは、抱負を語るものよ。
さ、今年ほしいものは、なに?
|
つねさん |
んー。
|
ノリスケ |
んーーー。そう聞くってことは
ジョージさんは、はっきりと、
ほしいものがあるの?
圧倒的にほしいものが?
|
ジョージ |
お金。
|
ノリスケ |
あ? え? え〜?
何をおっしゃってるの?(笑)
|
ジョージ |
お金がほしい‥‥。
|
つねさん |
お金ほしいって言いながら、
こっちのことを
ジロジロ見るのはやめて(笑)。
|
ジョージ |
(遠くを見て)
うん、お金がほしい、すごく。
|
つねさん |
ふーん、そう?
|
ノリスケ |
でもさ、お金持ちのジョージさんが
お金をほしいっていうからには、
何かをするための資金が
ほしいんじゃない?
|
ジョージ |
うん。
|
ノリスケ |
何をしたいの?
いくらほしいの?
|
ジョージ |
200億ぐらい。
|
ノリスケ |
(呆)‥‥‥‥‥‥。
‥‥はぁ〜‥‥?
にひゃくおくう?
|
つねさん |
(案外冷静に)‥‥で?
|
ジョージ |
100億円で会社清算して、
100億円で一生遊んで暮らすの。
|
つねさん |
‥‥。ヤフオクじゃないのね。
|
ジョージ |
愛するダーリンと。ブルブルに囲まれて。
|
ノリスケ |
あぁん?
あ、今、生返事しちゃいました(笑)。
ブルブルって何よ。
|
ジョージ |
フレンチブルドッグと暮らしたいの。
どう?
|
つねさん |
ついていきまちゅ(笑)。
|
ノリスケ |
‥‥なんかさぁ、あまりに現実離れした
話をしないで下さい(怒)。
|
ジョージ |
ええっ!? だって、
1億円2億円だと、生活変わらないじゃない。
|
ノリスケ |
変わるわよ!
年末ジャンボとかで、
億万長者が222人っていってたでしょ?
3億円当たった人は人生かわるのよ?
|
ジョージ |
でも、急には変わらないでしょ?
|
ノリスケ |
そうかなあ。だって3億よ?
|
ジョージ |
家1軒買って、終わりじゃない。
|
つねさん |
たしかに〜。
|
ノリスケ |
‥‥(おまえが言うな、という顔)。
|
ジョージ |
ね? 1億2億はすぐなくなるのよ。
3億あたってもなくなるのよ。
|
ノリスケ |
まあ‥‥ねえ。
百歩譲って、宝くじの3億って値段は、
使えばなくなるお金っていう
設定なのかもしれないわね。
|
ジョージ |
そう。絶対。
|
ノリスケ |
アメリカとかヨーロッパのロトって‥‥。
|
ジョージ |
何百億とかのって、あるんでしょ?
|
ノリスケ |
あの超高額くじが
日本にない理由があるのよきっと。
3億までは、使える額でしょ?
っていう設定なんじゃないかな? って思う。
|
つねさん |
あー、それは面白いね。
|
ジョージ |
あのね、たぶん日本の人たちって、
他人の人生変えるのが
怖くてしかたがないんだろうね。
|
ノリスケ |
そうかー。
|
ジョージ |
2億3億だと、人の人生は変わらないの。
豊かになるのかもしれないけど、
変わらないんだよ。
|
ノリスケ |
でもね、まことしやかに、
宝くじが当たった人は
人生が変わってしまいますって
言うでしょう。
|
つねさん |
うん、いうよね。
|
ノリスケ |
宝くじ当たった人用に
これからの人生気をつけなさいみたいな
パンフレットがあるって話を聞くじゃない。
|
ジョージ |
でも、あれは間抜けなだけよ?
聞いてみたら。
寄付してくださいってやってくるから
注意しましょう、とか。
|
つねさん |
あ、おかげで店たたんだ人、知ってる。
食いもの屋やってたんだけど、
宝くじにあたったら
毎日みたいに寄付しなさいって言われ続けて。
|
ジョージ |
‥‥ああ、ムカムカしてくる!
|
ノリスケ |
あのう、ないお金のことで怒っても。
|
ジョージ |
じゃ、10億20億あったら
どうなるのかっていうと、
10億20億も、
1年1億ずつ使ったら
10年や20年でなくなっちゃうの!
|
ノリスケ |
ちょっと待ってよ!
1年1億使うって話が、
ちょっともうすでに突飛よ?
|
つねさん |
ね(笑)。
|
ジョージ |
んー、そっかなぁ?
まあ、1年に2千万円ずつ使ったとして、
10億で50年か。あ〜。
|
ノリスケ |
ほら、10億あるとちがうでしょ?
でも日本に10億円の宝くじはないんだから。
|
ジョージ |
10億円20億円あると、
ボク個人の人生は変わるんだね。
|
ノリスケ |
そうね。ひとりでいるぶんには
変わるでしょうね。
|
ジョージ |
でも、借金いろいろあるしねー。
ほらボク会社経営してるでしょ?
引退するったって、
ボクいち抜けたって言えないから。
そうすると、あとは勝手に
やってちょうだいって言うには、
やっぱり100億200億いるじゃない?
|
ノリスケ |
100億と200億じゃ、
ずいぶんちがうんだけど?(笑)
|
つねさん |
もういい(笑)。3億以上はいっしょ!
|
ノリスケ |
しょうがないから聞きましょ。
|
ジョージ |
100億、たとえば個人的にあったら、
だって100億あったらよ?
1年1億使っても100年だよ?
|
つねさん |
そうね。
|
ノリスケ |
あんた140歳まで生きるのか!
|
ジョージ |
だからぁ、2人で使っても50年だもん。
えっ、100億って、
2人で使ったら50年しかもたないんだ‥‥。
|
つねさん |
50年あったらいいじゃない!
|
ノリスケ |
だいたい、そんなに使わないと思う、
つねさんは始末な人よぉ?
|
ジョージ |
でもさあ、だって、お金あったら、
クロムハーツで大人買いしたいじゃない?
|
つねさん |
いや、べつに‥‥。
|
ジョージ |
(興奮して)ここに、
このショーケースにあるやつ、
ぜんぶちょうだい!
フンガー!(鼻息)
|
つねさん |
べつに思ったことなーい。
|
ジョージ |
それで1千万だよ?
|
つねさん |
だっていらないもん‥‥。
|
ジョージ |
それで1千万で毎月やったら、
年に1億2千万だよ?
|
ノリスケ |
ま、コム・デ・ギャルソンにおける
こぶ平買いっていうんですか?(笑)
たしかにやってみたーい。
|
つねさん |
わっはっはっはっはっは!
|
ジョージ |
そんな感じ。
|
ジョージ |
あと、ベントレー、
あ、ロールスロイス買って、
ショファーつけたら、
それの維持費だけでもってやっぱり‥‥。
|
ノリスケ |
そうね、運転手もいるしね。
|
ジョージ |
やっぱ100億いるじゃん!
|
ノリスケ |
うーん。
|
つねさん |
100億かぁ‥‥。
|
ジョージ |
10億あると、
今まで我慢したことをできるのよ、
我慢しないで。だけど100億あると、
今まで考えもしなかったことが
できるようになるんだよ。
これがね、たぶんね、
人生が変わるってことなの。
10億20億は、人生が買えるの。
100億はね、人生が変わるの。
|
ノリスケ |
あのね、面白いマンガ、最近読んだよ、
弘兼憲史さんの「黄昏流星群」、
ビックコミックオリジナルの連載でね。
それでね、あるサラリーマン、
うだつの上がらない課長代理に、
3億円が当たるの。
で、オレの人生変わるぞって。
妻に内緒の口座にあるんで、
まったく秘密なわけ。
それで、何をしたかというと、
彼はね、恋をしてしまったんです。
神楽坂の一流芸者に。
|
ジョージ |
あ〜。
|
ノリスケ |
それで遊びに行くんだけど、
一回遊びに行っても
15万程度しか使えないっていうのね。
芸者2人呼んで、ご飯食べて、
心付けをあげても15万しか使えない。
そんな週に何回も行けないから、
ほんとにたいして使えないっていうわけ。
それで、その芸者さんに、
ボクは使えるお金があるので、
君の手助けをしたいと。
とりあえず5千万用意させてくれ、みたいに。
で、相手も、あなたがどういう人か
知らないけどありがとう、っていって
受けてくれる。で、本人は、
一対一の付き合いをするつもりだった。
ところが。トイレに入ったとき、
社長さんたちが横にいてその芸者のことを
話してたわけ、
どこそこの会長のなんとかさんがご執心で
麹町にマンションを買ってやったそうだ。
え? あの、なんとか自動車の会長とは
どうなったんですか、
いや、もちろん両方だよ。
そんな話。
しかも、お金とは関係ない
ほんとうの恋人もいるらしいぞ、って。
で、ガーン! って気がついて、
もうその恋をおわりにして、
百万円を残して、ぜんぶ寄付しちゃう。
結局、3億円では人生は
変わらなかったっていうお話なの。
|
ジョージ |
そうよ、3億じゃ、絶対、人生変わらない。
|
ノリスケ |
でもね、それね、聞いてもね、あの、
つねさんとノリスケさんとしてはですね、
現実味がないんですよ。
|
つねさん |
にゃあー(ない)。
|
ジョージ |
じゃあ、お金の話は横へ置いておきましょう。
うん、今のような人生の中で、
じゃあ、とてもほしいものを話しましょ。
|