ジョージ |
説得力とかほしくない?
この人(つねさん)、この前ね、
とある仕事で、プレゼンに行って、
それで、その、どういうのかな、
すごい一生懸命だったらしいんだけど、
ぜんぶ滑ったのよね。
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つねさん |
そうそうそう、滑った滑った、もう大滑り、
ダダ滑り、もうダメかと思っちゃった、
って感じ。
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ジョージ |
そういうのってない?
なんか、プレゼンでもって、
すごい一生懸命になって
しゃべってるんだけど、
なにもしゃべれてないような状態って。
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ノリスケ |
うん。
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ジョージ |
まさにこの人がそれだったんだって。
だから絶対、説得力だよ、今年ほしいものは。
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ノリスケ |
説得力ってテクニックもあるわよね‥‥
場数と経験値がすごくやっぱり大きいんで。
勉強の方法もあると思うし、
人の方法はマネできる。なかには
「説得力がありすぎるとウソっぽいから
わざと訥々としゃべる」
なんて人もいるのよ?
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つねさん |
ひーん。
仕事をとるのってたいへん!
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ノリスケ |
ジョージさんがさ、言葉多くないのに、
ちゃんとひとことでまとめたり、
答えを出したり、答えを導かせるような
ヒントを上手に出すじゃない?
ああいう話術っていうのは、学んだものなの?
天性のものだったの? 経験でなったの?
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ジョージ |
わりと経験かもしんないね。
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ノリスケ |
そっか!
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ジョージ |
ん、なんでもそうだと思うんだけど、
伝えようとすると伝わらないよね。
で、聞いてあげると聞いてくれるし。
で、やっぱり、何をしてほしいのかな?
っていうことがわからないと、
絶対先に進めないし。
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ノリスケ |
うんうんうん。
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ジョージ |
物事ってやっぱり勢いがあって、
そっちの方向に行きたがってるなって
いうのがわかるんだよね。
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つねさん |
うんうん。
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ジョージ |
注意深くジッとしていれば。
で、そっちがわの方向に行きたいはずなのに
行けない、何か理由がどっかに
あるわけだから、
その理由を指摘してあげたり
取り除いてあげたり、
あるいはちょっと勢いをつけてあげれば
そっちのほうにバッと‥‥。
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つねさん |
行くわけだ。
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ジョージ |
うん。だから、どういうのかな、仕事してて、
ああ、いい仕事ができたなって思うときは、
いいことが言えたなとか、
感心してもらったな、じゃなくって、
みんなが、そう、そうしたかったんです、
って言ってくれたときが、
すごくいい仕事ができたな、なんだよね。
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ノリスケ |
うん。
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ジョージ |
だからそれは、企画でもデザインでも、
何でもおんなじだよね。
絶対その、ボクとしてはそれを、
どういうのかな、仕事で相手を
おもてなしすることだなというふうには、
思おうとしているけれど。
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つねさん |
そうだね。そういう意味でいったら、
その、プレゼンのときって、
おもてなしできてなかった。
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ジョージ |
だと思うよ。
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つねさん |
一方的に、なんかこっちが
ワーッてしゃべったみたいな感じが
自分ではしてて、それもイヤだった。
しゃべってるときに思って。
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ジョージ |
こうすればいいんですよ、
こうやるべきなんですよ、
これが最高の考え方なんですよ、
って言えば言うほど向こうは、
そうじゃないかもしれない、
もっといい方法があるかもしれない、
っていうふうに思うんだろうと思うんだけど。
あの、もしかしたらこういうふうに
したいんじゃないですか? とか、
こういうふうに考えてらっしゃったんじゃ
ないですか? っていうふうに言われると、
あ、そのような感じもするよなぁ、
っていうとこから、
たぶん仕事が始まるんだろうと思う。
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つねさん |
一方的に投げちゃダメなんだ。
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ジョージ |
だからそういう意味では、
余裕がなかったのね。
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つねさん |
なかったんだよね。
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ジョージ |
だから、余裕、あ、じゃ、今年はあれね、
「余裕がほしい」ってやつね。
余裕ってあれよ?
ボーッとする余裕じゃなくってね。
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つねさん |
うん。それはもう、
ほしくなくっても作れるから。
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ノリスケ |
ほしくなくても作れる?(笑)
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ジョージ |
よくわからない言い回しなんですけど、
すごくよくわかったような感じがする。
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つねさん |
んじゃあ、いつもボーッとしてますよ、オレ!
ったくもぉ。きぃー。
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ノリスケ |
いいなぁ(笑)。
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つねさん |
なにが?(笑)
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ノリスケ |
なんか、ある意味、いいなーみたいな(笑)。
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つねさん |
イヤだよぉ‥‥。
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ジョージ |
うん、それ考えると、
突き詰めるとこあれだよね、
まだ自分らしい仕事に巡り合えてないって
ことなんだろうね。
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ノリスケ |
新しい仕事。今までとちがうような仕事。
うん。
自分で手を動かしてできるものっていうのは
限界があるから、そこの範囲だと
おさまっちゃうから、そうじゃない方法で、
もっと大きなことができるような
動きをしなきゃいけないんだなと思うよ。
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つねさん |
ああ、確かにね。
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ジョージ |
すごい今、変わってるんだと思うんだよ、
世の中そのものの構造がものすごく
変わってると思う。
だって、2004年で起こった
いろんな出来事っていうのは、
もう、今までの産業構造で
偉そうなことをしていた人たちは
みんな退場をするのよと。
で、それじゃあ、何が後から
やってくるのかっていうと、
それはまだ見えてないんだよね。
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つねさん |
うん。
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ジョージ |
たまたま、たまたまプロ野球も、なんか、
IT系の人たちがかっさらっていったように
見えるけども、でも、あの人だけしか
いなかったか? っていうと
そうじゃなかったりとかするんだよね。
だから、何でもありで
変わらなきゃいけなくって。
だから、思い切って、思い切ってスコーンと
変わっちゃえば、面白いやり方があるのかな?
と思ったりするよ。
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つねさん |
うん。
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ジョージ |
だから変化? 勇気だね。今年は、なんか、
勇気がほしいような感じがするね。
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ノリスケ |
勇気!
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ジョージ |
ね。
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つねさん |
いろんな勇気。
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ジョージ |
いろんな勇気。
今までの経験を捨てる勇気だとか、
今まで、んー、怖くてやれなかったことを
やる勇気とかね。
今まで自分がしてきたことを
否定する勇気とかも、
すごくほしいかもしれないね。
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ノリスケ |
うん、うん、うん、うん。ほしいかも。
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ジョージ |
ね。否定しちゃうと、
収入がゼロになっちゃうかもしれないけど、
それでも、なんか、ね。
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つねさん |
する勇気みたいな。
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ジョージ |
そうそうそう。でも絶対
ゼロになりはしないよ。
そんな、そんなだよね、たぶん今って。
2005年。21世紀になって、
もう4年もたったのに。
変わんないことがいっぱいあるんだよ。
ということは、あれ?
ボクたち、20世紀のいちばん最後の年に
つきあい始めたの?
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つねさん |
そうだよ。
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ノリスケ |
世紀末の恋ね。
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ジョージ |
世紀末の恋ですって。
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ノリスケ |
世紀末の恋ですよ(笑)。
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つねさん |
それであなたは、厄だったんだよ。
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ジョージ |
そうか。前厄の年だよね。
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ノリスケ |
前厄の恋(笑)。
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ジョージ |
前厄世紀末の恋よ。すぅごぉ〜い。
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ノリスケ |
あらまぁ〜。それ以下はないよ(笑)。
昇るしかないでしょう。
ことしもがんばりましょ!
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ジョージ |
よろしく!
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つねさん |
よろしくねー!
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