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新宿二丁目のほがらかな人々。
おねぇ言葉や裏声とかで語る別角度批評。

2005年、ほしいもの!
その5 説得力、余裕、勇気!

ジョージ 説得力とかほしくない?
この人(つねさん)、この前ね、
とある仕事で、プレゼンに行って、
それで、その、どういうのかな、
すごい一生懸命だったらしいんだけど、
ぜんぶ滑ったのよね。
つねさん そうそうそう、滑った滑った、もう大滑り、
ダダ滑り、もうダメかと思っちゃった、
って感じ。
ジョージ そういうのってない?
なんか、プレゼンでもって、
すごい一生懸命になって
しゃべってるんだけど、
なにもしゃべれてないような状態って。
ノリスケ うん。
ジョージ まさにこの人がそれだったんだって。
だから絶対、説得力だよ、今年ほしいものは。
ノリスケ 説得力ってテクニックもあるわよね‥‥
場数と経験値がすごくやっぱり大きいんで。
勉強の方法もあると思うし、
人の方法はマネできる。なかには
「説得力がありすぎるとウソっぽいから
 わざと訥々としゃべる」
なんて人もいるのよ?
つねさん ひーん。
仕事をとるのってたいへん!
ノリスケ ジョージさんがさ、言葉多くないのに、
ちゃんとひとことでまとめたり、
答えを出したり、答えを導かせるような
ヒントを上手に出すじゃない?
ああいう話術っていうのは、学んだものなの?
天性のものだったの? 経験でなったの?
ジョージ わりと経験かもしんないね。
ノリスケ そっか!
ジョージ ん、なんでもそうだと思うんだけど、
伝えようとすると伝わらないよね。
で、聞いてあげると聞いてくれるし。
で、やっぱり、何をしてほしいのかな?
っていうことがわからないと、
絶対先に進めないし。
ノリスケ うんうんうん。
ジョージ 物事ってやっぱり勢いがあって、
そっちの方向に行きたがってるなって
いうのがわかるんだよね。
つねさん うんうん。
ジョージ 注意深くジッとしていれば。
で、そっちがわの方向に行きたいはずなのに
行けない、何か理由がどっかに
あるわけだから、
その理由を指摘してあげたり
取り除いてあげたり、
あるいはちょっと勢いをつけてあげれば
そっちのほうにバッと‥‥。
つねさん 行くわけだ。
ジョージ うん。だから、どういうのかな、仕事してて、
ああ、いい仕事ができたなって思うときは、
いいことが言えたなとか、
感心してもらったな、じゃなくって、
みんなが、そう、そうしたかったんです、
って言ってくれたときが、
すごくいい仕事ができたな、なんだよね。
ノリスケ うん。
ジョージ だからそれは、企画でもデザインでも、
何でもおんなじだよね。
絶対その、ボクとしてはそれを、
どういうのかな、仕事で相手を
おもてなしすることだなというふうには、
思おうとしているけれど。
つねさん そうだね。そういう意味でいったら、
その、プレゼンのときって、
おもてなしできてなかった。
ジョージ だと思うよ。
つねさん 一方的に、なんかこっちが
ワーッてしゃべったみたいな感じが
自分ではしてて、それもイヤだった。
しゃべってるときに思って。
ジョージ こうすればいいんですよ、
こうやるべきなんですよ、
これが最高の考え方なんですよ、
って言えば言うほど向こうは、
そうじゃないかもしれない、
もっといい方法があるかもしれない、
っていうふうに思うんだろうと思うんだけど。
あの、もしかしたらこういうふうに
したいんじゃないですか? とか、
こういうふうに考えてらっしゃったんじゃ
ないですか? っていうふうに言われると、
あ、そのような感じもするよなぁ、
っていうとこから、
たぶん仕事が始まるんだろうと思う。
つねさん 一方的に投げちゃダメなんだ。
ジョージ だからそういう意味では、
余裕がなかったのね。
つねさん なかったんだよね。
ジョージ だから、余裕、あ、じゃ、今年はあれね、
「余裕がほしい」ってやつね。
余裕ってあれよ?
ボーッとする余裕じゃなくってね。
つねさん うん。それはもう、
ほしくなくっても作れるから。
ノリスケ ほしくなくても作れる?(笑)
ジョージ よくわからない言い回しなんですけど、
すごくよくわかったような感じがする。
つねさん んじゃあ、いつもボーッとしてますよ、オレ!
ったくもぉ。きぃー。
ノリスケ いいなぁ(笑)。
つねさん なにが?(笑)
ノリスケ なんか、ある意味、いいなーみたいな(笑)。
つねさん イヤだよぉ‥‥。
ジョージ うん、それ考えると、
突き詰めるとこあれだよね、
まだ自分らしい仕事に巡り合えてないって
ことなんだろうね。
ノリスケ 新しい仕事。今までとちがうような仕事。
うん。
自分で手を動かしてできるものっていうのは
限界があるから、そこの範囲だと
おさまっちゃうから、そうじゃない方法で、
もっと大きなことができるような
動きをしなきゃいけないんだなと思うよ。
つねさん ああ、確かにね。
ジョージ すごい今、変わってるんだと思うんだよ、
世の中そのものの構造がものすごく
変わってると思う。
だって、2004年で起こった
いろんな出来事っていうのは、
もう、今までの産業構造で
偉そうなことをしていた人たちは
みんな退場をするのよと。
で、それじゃあ、何が後から
やってくるのかっていうと、
それはまだ見えてないんだよね。
つねさん うん。
ジョージ たまたま、たまたまプロ野球も、なんか、
IT系の人たちがかっさらっていったように
見えるけども、でも、あの人だけしか
いなかったか? っていうと
そうじゃなかったりとかするんだよね。
だから、何でもありで
変わらなきゃいけなくって。
だから、思い切って、思い切ってスコーンと
変わっちゃえば、面白いやり方があるのかな?
と思ったりするよ。
つねさん うん。
ジョージ だから変化? 勇気だね。今年は、なんか、
勇気がほしいような感じがするね。
ノリスケ 勇気!
ジョージ ね。
つねさん いろんな勇気。
ジョージ いろんな勇気。
今までの経験を捨てる勇気だとか、
今まで、んー、怖くてやれなかったことを
やる勇気とかね。
今まで自分がしてきたことを
否定する勇気とかも、
すごくほしいかもしれないね。
ノリスケ うん、うん、うん、うん。ほしいかも。
ジョージ ね。否定しちゃうと、
収入がゼロになっちゃうかもしれないけど、
それでも、なんか、ね。
つねさん する勇気みたいな。
ジョージ そうそうそう。でも絶対
ゼロになりはしないよ。
そんな、そんなだよね、たぶん今って。
2005年。21世紀になって、
もう4年もたったのに。
変わんないことがいっぱいあるんだよ。
ということは、あれ?
ボクたち、20世紀のいちばん最後の年に
つきあい始めたの?
つねさん そうだよ。
ノリスケ 世紀末の恋ね。
ジョージ 世紀末の恋ですって。
ノリスケ 世紀末の恋ですよ(笑)。
つねさん それであなたは、厄だったんだよ。
ジョージ そうか。前厄の年だよね。
ノリスケ 前厄の恋(笑)。
ジョージ 前厄世紀末の恋よ。すぅごぉ〜い。
ノリスケ あらまぁ〜。それ以下はないよ(笑)。
昇るしかないでしょう。
ことしもがんばりましょ!
ジョージ よろしく!
つねさん よろしくねー!

こちらこそよろしくおねがいします。
これにてお正月スペシャルはおしまい。
次回テーマをおたのしみに〜!

ジョージさん、つねさん、ノリスケさんへの激励や感想などは、
メールの表題に「ほがらかな皆さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってくださいね。

2005-01-05-WED

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