ジョージ |
うちの人たちにひとりひとつずつ
ブログを持たせようとしてる
いちばんの理由が、
よく、仕事の失敗は気にするなとかって
言われるじゃない。ね。
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ノリスケ |
うん、うん、うん、それは、
人としてダメ出しをされた
わけじゃないんだから、
仕事に失敗しただけなんだからと。
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ジョージ |
そう。仕事の失敗は気にするなと
いわれながらも、
ほとんどのおじさんたちは、
自分のアイデンティティの全てが仕事だから、
仕事で失敗をすると、自分が失敗するんだよ。
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ノリスケ |
あ、そっか! だから飲んだくれて、
オレはダメなんだよぉ〜、
って言い出すんだ(笑)。
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つねさん |
で、酒でも仕事の話をしないと。
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ジョージ |
そう。で、それがわからずに、
上の人はいっしょうけんめい
失敗してもいいから新しいことをしようよって
言うんだけど、新しいことできないんだよ。
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ノリスケ |
人格を否定されてるからだ。
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ジョージ |
そう。
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つねさん |
はは〜ん。
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ジョージ |
で、もうひとつの人格を作ってやって。
で、もしかしたらその中で
女言葉でしゃべるおじさんも
出てくるかもしんないの。
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ノリスケ |
いるかもしんないよね。
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ジョージ |
でも、それはそれでいいんだよ。
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つねさん |
OKだよね。
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ジョージ |
いいの。で、それは、彼の中にある
隠れた自分なんだよね。
で、そこでどんどんどんどん
自分が膨らんでいけば、
その部分さえ否定されなかったら、
べつに仕事の自分が否定されたって
生きてけるんだよね。
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ノリスケ |
うんうん。
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ジョージ |
で、それはたまたま自分がした仕事が
ダメだったのかもしれないし、
そんな仕事を自分に与えた上司が
ダメだったかもしれないわけであって、
自分は死なないんだよ。
で、それをちょっとやってやろうかな、
って思ってね。
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ノリスケ |
ははぁー。
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ジョージ |
で、女の子はね、それができるの。
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つねさん |
おお。
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ジョージ |
うん。
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ノリスケ |
できてる、できてる。
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ジョージ |
そう。
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ノリスケ |
できない子もいるけど(笑)。
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ジョージ |
できない子もいるけどね。
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つねさん |
ま、ま、それはあれで。
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ジョージ |
で、女の子は、仕事をどんなに注意しても、
くじけない。
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ノリスケ |
くじけないね。
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ジョージ |
君、ダメだよ、っていったら、
ダメなんですね、頑張ります、って言うの。
だけどね、女の子の人間性を
否定する発言をすると、とたんに上司と、
その、彼女の関係はね、切れて飛ぶ。
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つねさん |
うーん。
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ノリスケ |
あ〜。
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ジョージ |
たとえばこの仕事がダメだ、
って言ってもいいけど、
おまえ、この仕事をどんな気持ちでやった?
腰かけ気分でやったんだろう、
って言ったとたんに、もう終わりだもん。
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ノリスケ |
だからおまえはダメなんだ、
とか言った日にゃ。
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ジョージ |
そう。あるいは、どうせ女だから、
って言うと、人格否定なんだよね。
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つねさん |
仕事の中身うんぬんじゃなくて。
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ジョージ |
そう。
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ノリスケ |
自分がそうやって言われてきたから、
そう言っちゃうんだろうね(笑)。
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ジョージ |
そう。で、その、人格を否定されたうえに、
追い討ちをかけるように、
おまえ、いつも休みばっかり取ってとか、
英会話学校なんかに気合いを入れてるから
仕事に気合いが入んないんだ
とかって言われると、
自分のもっと大切な部分だよね、それは。
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ノリスケ |
いちばん大事なとこじゃないね。
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ジョージ |
人間性を越えた、
自分がより良くなろうとして
いっしょうけんめいの部分を否定されて、
それのせいで仕事が、って言われたら、
そんなんだったら、そんな仕事はいらない、
って思うんだよ。
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つねさん |
うん。
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ジョージ |
わかんないの、男は。
なんでかっていうと、仕事が人格だから。
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つねさん |
イコールで。
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ジョージ |
そう。だから逆に男は、
おまえ、男として最低だな、って言っても、
ぜんぜん何とも思わないんだよ。
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つねさん |
おお〜、すげぇ(笑)。
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ジョージ |
はいっ、最低です、とかって言えるの。
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つねさん |
ガハハー、みたいな。
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ジョージ |
だって、あんたの人生とボクの人生は
知ったこっちゃないから。
でも仕事をけなすでしょ。
おまえ、ほんっと仕事できないやつだな、
って言ったら、ガクーン! とくるもん。
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ノリスケ |
極端だねぇー。
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ジョージ |
でも、ほんとにね、
40、50のおじさんたちはそうだよ。
だからそれが、
ものすごく醜いかたちになって
出てくると、大企業で会社がした悪いことを
平気で隠すおじさんたちは、
自分の人間性を否定されるよりも、
仕事を否定されたほうが怖いから、
自分の人間性にフタをしてでも、
会社のために悪いことをやっちゃうの。
で、あれもほがらか的にはわかんないからね。
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ノリスケ |
うん、わかんないよね、あれね。
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ジョージ |
なんで? って。そこまでして
やんなきゃいけないことなの?
って思うよね。
で、ボクはかわいいでしょ?
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ノリスケ |
うん。自分はかわいい。
ボクってかわいい? じゃないですよ。
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ジョージ |
男の上司と女の部下のミスマッチはそこだよ。
だから気をつけないといけないし、
女の子的にはおじさんが
変なこと言い始めたら、
ああ、かわいそうこの人、
また私の人格を否定しようとしてるけど、
あんたなんかにはわかんないのに、
かわいそうな人ぉ、とかって思って、
ちょっと許してあげると素敵かな、
とかって思ったりとかするよ。
だから、やっぱり、自分が
自分の中に相談する相手とか
アドバイスしてくれる相手を持ってる人生は
豊かだと思うしね。
ほがらかさんは生まれながらに
それをやってただけで。
ほがらかさんの次に得意なのが女の子で。
いちばん下手なのが男だよ。
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ノリスケ |
吐いて捨てるように言ってる(笑)。
なんかあったみたいに言ってる(笑)。
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ジョージ |
そういうんじゃなくて、
なんかいろいろ考えるんだよね。
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ノリスケ |
でもね、これを読んだおじさんたちが急に、
おじさん同士、褒め合うようになったら
おっかないよね(笑)。
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つねさん |
はははははは! 握手して。
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ノリスケ |
いいネクタイですなぁ、とか(笑)。
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ジョージ |
でも、素敵だと思わない? なんか。
素敵だと思うよ。
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ノリスケ |
どこで買ったんですか?
でもいいから(笑)。
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