ノリスケ |
なるほどね。無関心が楽ね。 |
つねさん |
無関心すぎるのもあれだけどね。適度に。 |
ジョージ |
おもてなし程度の無関心ね。
へんてこりんに亭主のことを
嫌がる奥さんって、
意識し過ぎてるんだと思うよ、亭主のことを。 |
ノリスケ |
ああ。 |
ジョージ |
「無関心は愛情の裏返しなのかな?」
って思うくらいだもん。
だって亭主の脱いだパンツが汚いってさ、
意識しちゃうからよ。
ぜーんぶ汚れ物まとめてガッサリ持って、
洗濯機にダーンと入れればすむ話でしょ? |
ノリスケ |
きれいになって出てくるもんねえ。 |
ジョージ |
うん。それをわざわざ、
「これは亭主の」って思うから。
意識し過ぎ。 |
ノリスケ |
意識した途端にダメなんだな。 |
ジョージ |
そういえばね、この前、
血だらけのパンツ事件っていうのがあったの! |
ノリスケ |
えっ?! なぜ? |
つねさん |
謎。 |
ジョージ |
分かんない。 |
つねさん |
いや、血じゃないんだけどね、ほんとは。 |
ノリスケ |
え? |
ジョージ |
鮮血の色だよね、でも。 |
つねさん |
いや、インクの色だよ。
インク。赤インク。 |
ノリスケ |
何で赤インクがパンツにつくの? |
ジョージ |
パンツってブリーフだよ。 |
つねさん |
それも借りた。この人の。 |
ノリスケ |
ははは。最低(笑)。 |
ジョージ |
汚れパンツしかなくって僕のパンツ。 |
つねさん |
ちーがーうーよー。 |
ジョージ |
汚れたんじゃん。 |
つねさん |
違う。洗ってなかったから借りたの。 |
ノリスケ |
同じじゃない。何が違うの?
汚れパンツしかないってことじゃん、
それ(笑)。
で、つねさんがジョージさんの
パンツを借りてはいたら、
血だらけになっちゃったの? |
ジョージ |
そうー。 |
ノリスケ |
何それ〜(笑)。 |
ジョージ |
呪いがこもってたのかもしれなーい。 |
ノリスケ |
呪いのパンツ(笑)。 |
ジョージ |
不思議だったよね。 |
つねさん |
すげえ謎。 |
ジョージ |
別にこんなの呪ったってしょうがないもんね。 |
ノリスケ |
どっか切ったんじゃないの? |
つねさん |
血じゃないんだって。 |
ジョージ |
あのねえ、かき氷のイチゴシロップ色。 |
つねさん |
ああ、そんな感じっ! |
ノリスケ |
見せなくていいからね。 |
つねさん |
見せる、見せる。あるんだよ、これが。 |
ジョージ |
撮ったの? |
つねさん |
撮ったよ。 |
ジョージ |
ばかじゃないのっ?! |
ノリスケ |
ああ、じゃあ見ようかな? |
ジョージ |
あんたもバカじゃないの? |
ノリスケ |
あれじゃないの?
赤ペンでイラスト描いててさあ、
かゆくなってかいたんじゃないの?
そのままその手で。 |
ジョージ |
でもその時仕事してないもん。 |
ノリスケ |
あ、そうか。 |
つねさん |
ね、謎。 |
ノリスケ |
何でしょう。
追求してもしょうがない気がしてきた。 |
ジョージ |
ちょっと見せて。 |
つねさん |
ほら(携帯電話を見せる)。 |
ノリスケ |
ぎゃーっ! |
ジョージ |
そうそう。これ。 |
ノリスケ |
‥‥まあ、たしかに血じゃないわね。
キスマークにも見えるんだけど(笑)。
口紅みたいな?
ていうかわざわざ脱いで撮ってる。 |
つねさん |
脱いでっていうか、違うの、これ。
風呂入る時に。 |
ジョージ |
だから脱いだんじゃないの。 |
ノリスケ |
何でさっきから
同じこと言い換えてるわけ? |
つねさん |
もうこの話やめようっ! |
ノリスケ |
何の話だっけ?
あ、パンツを分けて洗わなくても
いいだろうっていう話だ。 |
ジョージ |
そうそうそう。 |
ノリスケ |
意識するからいけないんだと。 |
ジョージ |
いつ頃からそういうふうに
なりはじめるんだろう。 |
ノリスケ |
考えたことないから分かんないねえ。
そうなったら別れちゃえばいいのにと
思うんだけど(笑)、
一般の夫婦はそういうわけにはいかないか。
うーん。朝のさ、
「教えてちょうだい」じゃなくて、
「どうなってるの?」だっけ? |
ジョージ |
(歌う)「答えてちょ〜だい♪」だ。 |
ノリスケ |
夫婦のトラブルの再現ドラマとか
やるじゃないですか。
何でこんな思いまでして
一緒にいるのとか思うけどね。 |
つねさん |
ねえ。 |
ノリスケ |
ねえ。何だろうなあ。 |
ジョージ |
ほんとだよね。
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