ジョージ |
‥‥すぐ知り合いを
家に連れて行く人っているでしょ? |
つねさん |
俺、けっこう連れてくる。 |
ジョージ |
盗られるものが何もないから? |
つねさん |
うん。 |
ノリスケ |
はははははは。 |
ジョージ |
そうあっさり答えが出るとは
思ってなかったー! |
つねさん |
自分だって、あれじゃん。
その辺にぽーんて金なんか
置いてたりするじゃん?
家にいる時、けっこうルーズだから。 |
ジョージ |
うん、する。 |
つねさん |
たまにびっくりするよ。 |
ジョージ |
40〜50万を積んであったりとか、ね? |
つねさん |
ねえ。 |
ノリスケ |
桁が違った(笑)! |
つねさん |
あ、でも俺盗られたことあるんだけど。
通帳とかね。 |
ノリスケ |
ちょっと待って(笑)!
また何気なくすごいこと言わなかった? |
ジョージ |
その話面白いから、
聞いてみません(笑)? |
ノリスケ |
通帳盗られたことあるの? |
つねさん |
あるある。
友だちが遊びに来たのよ。 |
ノリスケ |
友だち?
あんたねえ、知り合いと友だちは
ちがうのよ? |
つねさん |
友だち友だち。 |
ノリスケ |
あなたの友だちってゲイしかいないのよね? |
つねさん |
そうそうそうそう。オカマの友だちで。 |
ジョージ |
肉体関係はあったの? |
つねさん |
ないない。まったくない。 |
ノリスケ |
ちょっとちょっと、
友だちでしょ(笑)?! |
ジョージ |
あるある。それはあるよ? |
ノリスケ |
それ友だちって呼んでいいものか‥‥
(ぶつぶつ)。 |
つねさん |
で、夜遅かったから泊めてって言われて、
普通に寝てたわけよ。で、朝、帰る、
じゃあねって言って別れて、
ちょうどその頃に僕は
年末調整の分が返って来てたから、
お金おろそうと思って銀行行ったのね。
それがどう見てもね、金額合わへんねん。
で、おかしいとかって思って、
通帳探したらないのよ。
で、ええって思って銀行に電話入れて、
そしたら、
「今日30万おろされてます」って言われて。 |
ノリスケ |
えっ。 |
ジョージ |
おろされてたのー? |
つねさん |
おろされてた、おろされてた。
ところが、その時ね、通帳たぶんね、
38万くらいあったの。
誰かが全額じゃなくって30万おろしてて。 |
ノリスケ |
さすがに気が付くわな。 |
つねさん |
うん。そうそう。それで、
とりあえず口座とめてもらって、
警察に行って、被害届け出して‥‥。 |
ノリスケ |
友人が、と。 |
つねさん |
それが、最初はその友人って
分かんなかったんだよ。
そいつって思わなかったんだよ。
家、知ってる通り、けっこう汚いじゃん? |
ノリスケ |
はい‥‥。 |
つねさん |
で、その日に盗られたっていうのが
わかんないの。 |
ノリスケ |
要するに、
空き巣が入ったかもしれないけど、
気が付かないほど、
いつも散らかってると。 |
ジョージ |
オーマイガッ! |
ノリスケ |
ジョージさん、今、
天を仰いで泣き出しました(笑)。 |
つねさん |
で、結局その時に、警察が連絡があって、
30万円をおろした人の写ってる
銀行の監視カメラの録画を
見せるから、確認してくれって。 |
ノリスケ |
ちょっと本格的になってきた。話が。 |
つねさん |
そうそうそう。
面通しをしてくれって言われて。
で、わかりました。
あさって伺いますって話になって。
この2週間でね、家に来てた、
こっち関係の友だち、
当時付き合ってた子も入れて3人いたのよ。
その犯人の子と、別の子と、当時の彼氏と、
3人いて、そいつらに実はこうこうこうで、
お金とられたんだって電話したの。
今度ビデオ見てくださいって
話になったんだよって話をしたら、
そのうちの一人から翌日電話かかってきて、
今から会いたいって言われたの。
俺、全然そいつが盗ったとは
思わなかったんだ。
おとなしい子だったのよ。
そしたら、家に来るなり突然泣き出して、
「ごめんなさい、盗ったの僕です」
って言って。僕が寝てる時に、
部屋ガサガサゴソゴソやってる時に、
通帳があって、別の引き出しに
実印があって(笑)、
それ持って行きましたって。 |
ジョージ |
そういうのって窃盗行為って言うのよね。
それでどうしたの?
かわいかったから許したの? |
つねさん |
いやいや、警察連れてったよ。 |
ジョージ |
偉い。 |
ノリスケ |
偉い。 |
つねさん |
で、警察連れて行ったら、警察もほら、
「友だちだから、どうすんの」
って言うのね。一応本人も
返すって言ってたし、
仕事もしてるっていうし、
まあじゃあいいですって言って、
そういう刑事ごとにはしなかったの。
ところがその子っていうのは、
すべてのこと嘘ついてて、
まだ仕事も何もしてなかったのね。
家でぷらぷらしてて、
バイトみたいなことやってて。
生活すべてを嘘ついてたのね。
例えばお父さんが女子高の講師をやってて、
お母さんが中学の先生で‥‥。 |
ノリスケ |
教育一家であると。 |
つねさん |
そうそうそう。で、
正月にはみんなで百人一首をやって、とか。 |
ジョージ |
自分の世界に生きてたわけよね。 |
つねさん |
そうそう。 |
ノリスケ |
その子にはそれが本当だってくらい、
リアルな世界だったんでしょうね。 |
つねさん |
みんな「嘘!」っていうくらい
リアルに作ってた。
手癖は悪かったらしい。
で、結局金払い悪くて、
それからお金を徴収するまでには苦労した。
最終的にはもらったんだけどね、全部。 |
ジョージ |
どうしよう、もしおとうしゃん
(つねさんのこと)が、
なんかどっかの良家の子息だったら。 |
ノリスケ |
すごい逆パターン(笑)。
どっかの国の王子様だったら、
って話でしょう? |
つねさん |
そう。いいねえ! 突然なんか、
お世継ぎ争いかなんかに巻き込まれて(笑)。 |
ノリスケ |
「ほんとは僕はサイボーグなんだ」
っていうのはどう(笑)? |
つねさん |
で、火吹くんかい!
|