つねさん |
そういうことある? |
ジョージ |
え。何が? お金抜かれたこと? |
つねさん |
うん。 |
ジョージ |
ない! 脅されたことあるけどね。 |
つねさん |
あれね。別れた男が逆恨みして
やっちゃんを雇ってっていう。 |
ジョージ |
♪やっちゃんがね、休みの朝にやってきて♪
ってやつ(笑)。 |
ノリスケ |
歌になってる(笑)。 |
つねさん |
♪にわとりの頭をちぎって、
家の前に置いていったんだけど♪
‥‥お金を盗られたことはないわよ。 |
ノリスケ |
でもさ、今回は、
私たち、見る目が意外とないっていう
結論になりかけてない? |
つねさん |
はははは。 |
ジョージ |
そうよ、こりゃまずいよ! これはねえ! |
ノリスケ |
この混沌の時代にね、
ゲイの見分けすらつかなくなってる私たちが。 |
ジョージ |
私たちが、一体何を見分ける力があるのよっ! |
つねさん |
ねえ。 |
ジョージ |
最近、これはすごい見えた!
っていうことってある? |
ノリスケ |
よく見えたっていうかね、
すごく許すようになってしまいましたね、
色んなことを(笑)。 |
つねさん |
許す(笑)? |
ノリスケ |
許してあげるっていうね、全般に。
なんでもそうですね。 |
ジョージ |
マリア様みたいになった? |
ノリスケ |
うん。もうね、好きな男には許す!
だらしなくても情けなくても許す!
もうねえ、こういうものを
好きな自分も許す、みたいな気分。
そのぶん俺が男らしくなるから!
‥‥って、自己矛盾?! |
ジョージ |
でも、許すのはわかるね。
だって、ねっ?
お互い許し合ってるもんね、今ね? |
つねさん |
そうね。 |
ノリスケ |
いいことだと思うよ。 |
ジョージ |
あのね、2人の関係において、
人を見る目は一番最初の出会いの時に
使い切ったから、今もうないの。見る目が。 |
ノリスケ |
あはははは! |
ジョージ |
全然! |
つねさん |
いらないじゃん。 |
ジョージ |
ほんと見る目なしよ!
ほんっっっとに。 |
ノリスケ |
うはははは。 |
ジョージ |
ねえっ? |
つねさん |
最近、はずすもんね。
いけるーとかいうのも、
全然いけないやつだったりするでしょ。 |
ジョージ |
あ、そっち側でね。
外にまず向いてかないのよ。ね。
「イケメン!!」とかって
ダーッて行ったら、
ただのデブの二重あごの
おやじだったりするのよ。 |
ノリスケ |
ははははは! |
ジョージ |
ああ、まずい! これは! みたいな。 |
ノリスケ |
その瞬間的な察知能力が
錆びついてるんだ(笑)。 |
ジョージ |
そうっ。 |
ノリスケ |
今までレーダーでピピピピピーって
いったのが、
ボヨンボヨンボヨンボヨン〜、
みたいになっちゃったんだ(笑)。 |
ジョージ |
切れ味ないよね? |
つねさん |
100円ショップの包丁みたいだよ。 |
ジョージ |
そーんな感じ。研いでも無駄。 |
ノリスケ |
買いたてだけ切れる(笑)。 |
ジョージ |
あとあの、週末のこの家の散らかり様! |
つねさん |
だって、僕よりあなたが散らかしてるよ。
たまに。 |
ノリスケ |
へええ。あのジョージさんがねえ。 |
ジョージ |
小動物を連れてくるでしょ、週末。
で、シャツを脱ぐじゃん?
脱いでね、床の上にぽとんて置くのね。 |
つねさん |
わざとね、わざと置いてんだよね。 |
ジョージ |
そこにね、くるまって寝てるのよ。
それでね、寝巻きにしてるTシャツか何かを、
起きてベッドの上にぽーんと置いとくと、
そこにね、寝てるの。
んで、もう一回寝る前にそれを
着ようと思って持ち上げて、袖を通すとね、
あったかいのよ!
幸せっていうやつ?‥‥
散らかるね。うんちはするし、
おしっこはするしねーっ。
何なんだろうと思うよ? |
ノリスケ |
でも、そういうのって幸せですよ。きっと。 |
ジョージ |
だめっ! |
ノリスケ |
だめっていう理性はまだありつつも、
幸せを感じちゃってるんでしょう? |
ジョージ |
感度がどんどんだめになる。 |
つねさん |
だからだめなんでしょう(笑)。 |
ノリスケ |
しょうがないだろうっていう関係性っていう。
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