女子の時代、しろうとの時代。その5 しろうとの時代かしら? |
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ジョージ | でさ、話もどしていい? |
つねさん | どぞ。 |
ジョージ | 逆に男の人たちに今、大ウケなのが キャバクラ居酒屋なんでしょう? |
ノリスケ | うん? |
ジョージ | キャバクラ居酒屋。 |
ノリスケ | お運びさんがかわいい子なの? |
ジョージ | キャバ嬢。 |
ノリスケ | 会話がない? |
ジョージ | 会話はちょっとある。 だけど濃密なサービスはない。 |
ノリスケ | 横に座ったりはしないんだ。 運んできて、しゃべるけど? |
ジョージ | あの、へそ出しの格好して、 |
つねさん | 盛り髪した女の子が接客する? |
ジョージ | 健気にも、働くわけよ。 |
ノリスケ | あー、ああ。高飛車でいて 然るべき子たちが、 |
ジョージ | その、お皿を一所懸命運んで、 焼き鳥お待たせしましたー、 って言うんだもん。 |
ノリスケ | 大きな声で! |
ジョージ | で、チューハイのジョッキを がーっと持って お待たせしましたーって ぼーんと持ってきたときに おへそがぷるんと揺れたりするの。 |
ノリスケ | へそが揺れる? |
ジョージ | へその周りがね。 |
ノリスケ | でべそかと思った。 |
つねさん | 腰回りってことでしょ。 |
ジョージ | おじさんたちにしてみたら、 キャバクラに行ったら 自分たちが気を遣わないといけない女の子たちが 僕たちに気を遣ってくれてるんだー、 みたいな感じで喜ぶの。 |
ノリスケ | いたく嬉しいだろうな、それ。 で、ちょっと高いんだ、居酒屋にしては? |
ジョージ | 普通の居酒屋よりはちょっと高いんだよね。 新橋界隈に行くといっぱいあるよ。 四谷にもあったけどつぶれちゃった。 |
ノリスケ | 四谷三丁目界隈っていうのは もともと、赤坂のお姐さんたちが 住む町だったんだってね。 |
ジョージ | 三味線の音が聴こえる町ではあるわけよ。 |
ノリスケ | いま、このお店では、 お子様の強烈な泣き声が 響き渡っておりますが。 |
つねさん | すっごい声。 勘弁してよね。 |
ノリスケ | あれ? 黙った。 |
ジョージ | 今、気を送ったから。 |
ノリスケ | ほんと? |
ジョージ | ほんと。 でね、それ、考えると 日本てすごい屈折してるの、今。 |
ノリスケ | 屈折してる。だってそれ、二重構造じゃない。 キャバクラに行ってたお客さんがいて、 キャバ嬢のあふれた人員がいて、 それをなんとかしようという発案者がいて、 そこで働くキャバ嬢的な女子がいて、 そこにまた行くおじさんたちがいて。 |
つねさん | 格好はそうだけど キャバ嬢なわけではないんだものね? |
ノリスケ | お給料、ちょっといいんじゃない? 居酒屋のバイトよりも、 |
ジョージ | キャバ嬢あがりちゃんもいるんだけど、 たとえば女の子でも、 盛り髪のアゲ嬢みたいな格好するのが大好きで、 だけど、キャバクラでは働きたくない子たちが いっぱいいるわけよ。 |
つねさん | なるほど、そういう格好したいから。 |
ジョージ | そしたら趣味と実益を兼ねて。 |
つねさん | コスプレみたいなもんだ。 |
ジョージ | あ、でもそれ考えたら、 キャバクラ居酒屋のキャバ嬢たちも 素人キャバ嬢だから、 世の中、どんどん素人性に 向かってるのかもしんない。 てことはあれだ。あの、 週末のショッピングモールで アバクロを着て歩いてるおじさんたちは 素人のオカマなんだよ。 |
ノリスケ | おー。そこにかえってきた! |
つねさん | なるほどね。 オレらはプロのオカマだけど。 |
ジョージ | つらいわー、ほんとに素人のオカマたち。 で、またね‥‥ |
つねさん | そういうのをかわいいって 言っちゃって(笑)。 |
ジョージ | その素人のオカマの方がかわいいー、 あー、これ、すごいつながったかもしんない! |
つねさん | 屈折してるって(笑)。 |
ジョージ | もしかしたらあれだ、ほんとにね、 |
ノリスケ | 素人の女の子をかわいいと思う女の子の気持ちが! |
ジョージ | そう、わかった、今、わかった! つながっちゃった! |
ノリスケ | つながっちゃったね。 |
つねさん | (笑)。 |
ジョージ | ほんとにね、ショッピングモールでね。 |
つねさん | 隙のあり具合がいいでしょ。 |
ジョージ | ベビーカーをゴロゴロゴローってしてるパパ。 |
ノリスケ | ちょっと口開けたような。 |
ジョージ | そうそうそうそうそうそう、 ああ、その口、ダメーっていう感じがね、いい。 |
ノリスケ | ちょっと髪がだらしなく伸びてたり。 |
ジョージ | そう。ほんとに。昔のあの、 なんだっけ、エメロンシャンプーの。 |
ノリスケ | 石坂浩二さん? |
ジョージ | そう。髪の長いお姉さんを探して 歩いてたコマーシャル、あったじゃない? |
つねさん | あったねえ。 |
ノリスケ | 分かる人、相当上じゃないですか(笑)。 |
ジョージ | あれで僕、あの、 いいパナソニックのバリカン持って 歩きたいかもしんない。 やらせてくれないかな、宣伝。 ちょっとそこのお兄さん、って。 襟足をちょっと刈らせてくださーい。 |
ノリスケ | パナソニックさん、お仕事くださーい。 |
ジョージ | (笑)。 |
ノリスケ | あ、バリカンとか髭剃り系、 パナソニックさん、すばらしいですね。 |
ジョージ | すばらしい。すばらしいと思う。 |
ノリスケ | 誰が開発してんのかしら。 ツボをおさえすぎよね。 あやしいわ。 |
ジョージ | 主題歌も作って、主題歌。 髪の短いお兄さん、ていうのを、 マッキーにつくってもらいましょ。 平井堅じゃないとこも注意ね。 氷川きよしでないとこも注意よ。 |
つねさん | でも、刈るのはだあれ? |
ノリスケ | 刈ってる方はそのことがわかる、 タレントさんを使えばいいんじゃない? ゲイじゃなくていいもの。 マエケンじゃなくてもいいんだもの。 |
つねさん | あ、そうか、そうか。 |
ノリスケ | その気持ちのわかる人であればいい。 だれだろ。 |
ジョージ | ぐっさん(山口智充)? |
ノリスケ | あ、ぐっさん、いいね! |
つねさん | ぐっさん、すごいよね! |
ノリスケ | 色、黒過ぎだよね! |
つねさん | 年300日ぐらい、サウナ行ってるんでしょ! |
ノリスケ | 家にあるってこと? |
つねさん | ううん、外。 |
ノリスケ | どうでもいい情報! |
ジョージ | あの、あの人はいいよ。いい。 ぐっさんだ。やった、やった。 バリカン売らせるならぐっさんだ。 |
(ぐっさんて、もともと家電の店に 勤めてたんじゃなかったでしたっけ。 次回は、おなじみのテーマです。 電車のお化粧考。) |
2010-12-28-TUE