── |
引っ越しのたびに迷って、捨てられなくて、
そのままになってるものない? |
ボーズ |
あるある。箱から出しもしないんだよね。
箱のまま、押入から押入へ、持ち歩いてる。 |
── |
そういうのからどうにかしようよ。 |
ボーズ |
たとえば、この箱ね。 |
── |
わあ、ゲーム箱だ。 |
ボーズ |
やばいでしょ、これ。
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── |
歴代ハードの名前がずらっと書かれてますけど。 |
ボーズ |
しかも、書き足されてるんだよね。
「GBカメラプリンタ」とかが、微妙に(笑)。
ファミコンソフト、メガドラソフトとあるから、
ま、軽く見積もっても、
この箱ができてから5年くらい経ってるね。
だから、まあ、いらないんだよねえ。
何が入ってるのか、憶えてもねぇし。 |
── |
先に註釈しておくと、愛は別ですよね。
ソフトやハードへの愛は。 |
ボーズ |
そうそう。愛はあるんだよ。
でも、取っとくかどうかは別の話。
ちょっと開けてみようか。
ジャジャーン。 |
── |
やあ、懐かしいものが、ぞろぞろと。 |
ボーズ |
なんかゲームってさ、持っておくことが
なんとなくネタになったりするじゃないですか。
ほら、『AKIRA』、とか(笑)。 |
── |
なるほどね(笑)。 |
ボーズ |
そういうこと考えちゃうのが
女々しいんだよなあ。
ネタになんて、たいしてなりゃしないんだよ。
だからもう、捨ててしまっていいんだけど。
ええと、これは、なに?
ここから1本捨てればいいのかな? |
── |
1本じゃ企画になんないでしょう。 |
ボーズ |
あ、やっぱ、そう(笑)? |
── |
ソフトの1本くらい、
てめえで勝手に捨てろよっていうことに。 |
ボーズ |
なるよねえ。どうすればいいんだろうね。
何をどう捨てればいいのか。 |
── |
やっぱさあ、1箱じゃないの? |
ボーズ |
ええっ、これ、丸ごと!? |
── |
丸ごとは無理? |
ボーズ |
丸ごと、きついなー(笑)。 |
── |
きついよねえ。
ダメだ、俺、担当者失格かも(笑)。 |
ボーズ |
とりあえず、この箱を捨てるのはまだ早い。 |
── |
あのさ、もっといらないのないの? |
ボーズ |
いやー、わかんない。ちょっと待ってよ。 |
── |
あっちの本棚いってみましょうか。 |
ボーズ |
本とかはねー、
何をどうしたらいいのかわからないんだよな。 |
── |
‥‥『度忘れ片仮名辞典』とか、いる? |
ボーズ |
いらないよね(笑)。 |
── |
だいたい、なんでこんなに
辞書がいっぱいあんの? |
ボーズ |
いつか困ったときにとか思うんだけど。 |
── |
にしても、こんなにたくさんいらない。
またゲームの攻略本がたくさんあるなあ。 |
ボーズ |
ね。あ、攻略本の、古いのを捨てていくとかね。
『ドラクエ』とか、さすがにいらないでしょ。 |
── |
いや、『ドラクエ』は捨てらんないでしょ。
あ、俺、担当者として、不適格だわ。 |
ボーズ |
だって、もう、これとかもすごい古いよ。
当時のファミコン版の攻略本。『ドラクエII』 |
── |
ああ、それは取っといてください。
あ、ダメだ、これじゃあ(笑)。 |
ボーズ |
担当者がそれじゃダメだろー。 |
── |
いやあ、やっぱ捨てるの難しいっすね。 |
ボーズ |
難しいんだよ。 |
── |
難しいわあ。だって、全巻そろってる
『ブッダ』なんて、捨てられるわけないじゃん。 |
ボーズ |
そうなんだよ。 |
── |
だよねえ。 |
ボーズ |
うん。 |
── |
じゃあ、このへんはキープ。 |
ボーズ |
キープ! |
── |
大丈夫か、このコーナー。 |
ボーズ |
よし、本気で何か捨てよう。
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(次回、いよいよ、捨て始める!)