明日に向かって捨てろ!!
〜ボーズの脱アーカイブ宣言〜

第28回 スチャダラパーのスタジオ潜入編・その1
    〜謎の楽器〜





── おじゃましますー。
ボーズ はいはい、どうもー。
── 本日は、なんと、スチャダラパーの
スタジオ‥‥というか、事務所‥‥というか、
ええと、これはどういえばいいの?
ボーズ ええっとね、もともとは
アニとシンコが住んでた部屋なの。
── 自宅として?
アニ そう。
ボーズ で、そこに機材とかが集まって、
だんだんレコードとかも置くようになって、
居住スペースがなくなって‥‥。
シンコ 追い出されたと(笑)。
ボーズ そんでまあ、スタジオとして使ってる。
── 基本的な音づくりはぜんぶここで?
シンコ そうですね。
アニ まあ、たいていここに集まって‥‥。
ボーズ だらだらと(笑)。
── なるほどぉ。それにしても、モノが(笑)。
ボーズ あふれてるよね。いや、これでも
ずいぶん整理されたほうなんだけどね。
── とてもそうは思えない‥‥。
ええと、ちょっとウロウロしてみていいですか。
ボーズ どうぞー。
── わー、さすがに機材がどっさりと‥‥。
── こっちの部屋はまるまるぜんぶレコードだ。
── すっごい量だなあ。
── このへんは歴史を感じさせるピンナップ‥‥。
いろんなグッズもたくさんあるなあ。


──
おおっ、これって原画?
ボーズ ああ、そう。原画。


── 『WILD FANCY ALLIANCE』の
ジャケットに使われてたやつですね。
へえ、けっこう大きいんだ。
しかし‥‥どうしようかな?
ボーズ そうか、この部屋から
なんか捨てるんだよね(笑)。
なんだろうねえ。
── とりあえず、ちょっとしたもんから
はじめましょうか。
あんまりおおごとにすると
取り返しのつかないことになりそうだから。
シンコ じゃあ、あれは?
そこの棚のとこにさ、箱があるじゃないですか。
その上に黒い何かゴムっぽいのがあるでしょ?
── ああ、はい。これですか?
シンコ それ、なんだかわかります?
ボーズ ああ、それおもしろい!
シンコ うん。オレも忘れてた、完全に(笑)。
ボーズ まずそれがなにかっていう話だよね。
アニ いちおうレコーディングで使ったよね。
── ってことは、楽器‥‥ですか?
ボーズ うん。まあ、楽器(笑)。
── 楽器? どういう?
ボーズ アニにやってみてもらおう。
アニ これ、あの、オナラの音を
人工的に出すっていうもので。
── は?
アニ こうして‥‥。



「ぶぅぴぃ〜」
一同 だははははははは!
「ぶ、ぷぅ〜」
一同 だははははははは!
「ぷぱぱぁっ」
一同 だははははははは!
── く、くだらない!
ボーズ くだらないよねえ(笑)。
シンコ すっかり忘れてたわ、これ。
ボーズ こういう、なんでしょうね、
ある意味、必要悪的なもの?
何かに使えるかもしれないっていうんで
とってあるんだよね。
アニ 意外にこれ、むずかしいんだよ。
湿り気とかでニュアンスが変わるからね。
「この音!」っていうのがなかなか出ない。

「ぷぅぅぅぅぅ!」
一同 だははははははは!
ボーズ いい!
── アニさんがうまいんだ(笑)。
ボーズ ぼく、ぜんぜんできないんだよね。
シンコ ていうか、むかついてきた(笑)。
── ちなみにこれはいつからここに?
シンコ たぶん5年くらい前かなあ。
── それからずっとここに?!
けっこう、ここ、置き場所としては、
いちばん前面ですよ? 一等地じゃないですか!
ボーズ なんだかねえ(笑)。

(当然、続きます!)

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2004-07-05-MON

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