カナ式ラテン生活。 スペインは江戸時代の長屋みたいさ、きっと。 |
【ピーマン・ヘッド・マン、の話】 その昔、といってもわずか数年前のことだけど、 二十世紀末の日本には 「頭がピーマン!」っていう表現があったとげな。 ほんとうに頭がピーマンのひとなんていないから、 たぶん、なにかの比喩だったんだろう。 はてさて、頭がピーマンな野郎とはいかに。 夏休みのつれづれに考えた。 そうだ、ウルトラマンやスーパーマンと並べてみよう。 おやおや、「アタマ・ピーマン」も なんだかかっこいいヒーローのように思えるぜ。 でも待てよ、 ウルトラやスーパーのような古今東西有名マンだって 頭がヒーローなだけだったらけっこう格好悪いに違いない。 たとえアンパンやパーのような三枚目人気マンだって やっぱり首から上がヒーローなだけじゃきっとダメだろう。 だから、「頭がピーマン!」というのは どうやらひとをおとしめる表現と推察されるやね。 ということは 頭がからっぽ、とでもいうことなのかな? しかも ピーマンってば子どもの嫌いな野菜ナンバー1だし、 冷蔵庫の中でもすぐにシオシオノパアになるしね。 (註:これも、前世紀末の日本に実在した表現らしい) あぁ哀れなピーマン、 父ちゃん涙がちょちょぎれちゃう。(註:これも) ところがところが、 スペインのピーマンときたらばさ。 (友情出演:プーさん、カエルの着ぐるみ仕様) まず、でかい。 お決まりで、標準的なタバコの箱と大きさを比べると 寝かした状態で高さがほぼ同じ、 立てればタバコの2倍はあったりする。 しかも、 写真の光沢具合からなんとか想像してほしいんだけど、 とんでもなく肉厚なのだ。 アロエとか南洋で獲れる巨大イカくらいの厚さがあって、 炒めても煮てもちゃんと歯応えが残っている。 唯一の欠点らしい欠点は、 ピーマンの肉詰めを気軽に作れないことくらい。 実に、ステキな野菜なんだぜ。 あぁピーマン万歳。 あたまんなかカラッポ万歳。 頭が重くないから、きっと歩いててもコケないもんね。 しかも肉厚だから、インパクトの瞬間も衝撃が少ないし。 生命力あふれるぼくらのニューヒーロー、 ピーマン・ヘッド・マン、だ! ワタシハ、すぺいんノぴーまんニ(ナラ)、ナリタイ。 ウソ、かもね。あぁ夏休み。 |
2001-08-24-FRI
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