OL
ご近所のOLさんは、
先端に腰掛けていた。

vol.31
- If you build it..., -


わわわ、なんだかドキドキしてきました。
いよいよセンタンのイベントが近づいてきたからです。
これまでもイベントはあることはあったのですが
オーディエンスはだいたい研究者の、
言って見れば顔見知りの身内の方々が
「やあやあ、どうも、ひさしぶりですね」
「どうですか、おたくの研究は?」なんていう感じに
集まるイベントが多かったのです。

ところが、今回はセンタンはじまって以来の
もっと広く呼びかけるイベント第1弾なのです。
ここ5年の間、センタンはセンタンとしてセンタンを行く
センタンなことをやっておりまして…みたいな
発表の場であると同時に、ちょっと今回は
「どうよ!」みたいな、問題を投げかける
勝負のニュアンスも含んでいたりするみたいなんです。
サイドでうろちょろする私にさえも
リサーチャーたちの緊張感がヒタヒタと。
ちょっとセンタンは今、電流走ってます。

まだITという言葉が社会一般に広まるずっと前から、
この業界で長く仕事をしてきた独特の鼻でくんくんとかぎわけ、
デジタルエコノミーというビッグウエイブが押し寄せてくるぞ
(まるで黒船だわねー)
と、毎年のレポートの中で訴えてきました。

じゃ、社会が変わることはもう目に見えてきた。
でも日本の社会の受け皿は大丈夫なのか
ほんとうにうまく変わっていけるのかを考えてみると
とても技術の競争力という点では、
変革を支えきれないシステムが至るところにある
ということが露呈してきちゃったんです。

なにが悪いのか -- 悪いというか、今まではよかったところが
もう機能しなくなるところはどこか。不足していることは何か。
それをITを先導しているアメリカのシステムとつぶさに比べて
「ここなんです!」とツボをつくというのが役割なわけです。

今回のツボは「研究開発における会計のしくみ」です。
- これがどうも日本という国で技術開発がイマイチ足踏みして
気持ちよく進めない足かせであるとセンタンはみております-
ということを発表しようかな、と考えているんですわ。

今、アメリカが技術の研究開発で元気なわけは、
研究開発における政府予算の使い途が、
日本よりはるかに自由度が高いし、
研究者は研究に没頭できる仕組みがある。
なぜそうかというと、
法律で細部まで決められた合理的な会計制度が
うまく機能しているということや、
専門家が適材適所で配置されているというシステムが
できているから---ということが見えてきたのです。
(またおおざっぱなんですけどねー、すいません)

日本だって技術のレベルが高いのに
もったいないことですよね。
せめてスタートラインを揃えなくちゃ
苦労が報われないし、
頭脳流出を食い止めることは難しい。
つまりどうやったら日本の研究開発の環境を
魅力的なものにできるかが論点なのだろうと思います。
その中身を詳しくご説明致しますというのが
今回のイベントの中身なのです。

ホームページやいろいろな場所でPRをしてみると
ありがたいことにすでにかなりの反響がありました。
ますます、私たちの緊張が高まるわけです。
なんだか多方面の方々が興味を持って下さっているらしく…。
しっかりツボが伝わるか、かゆいところに手が届くか、
ドキドキもんです。

もう少しすると、今回のイベントの中身を
つぶさに伝えるレポートや
他にも先端テクノロジーの数々の紹介や
他の国の事情とかを分析したレポートを、
ホームページ上でリリースいたします。
リリースが決まったらお知らせしますね。

さてイベントと言っても、もうまさに手弁当の
手作りイベントっていう感じの、
こじんまりとかわいいものですが、
インパクトはそれなりにガツンと…(だといいなー)。
まだまだ申し込みを受け付けていますから
興味のある方はぜひどうぞ。

また、イベントの模様やなんかも、こちらでお知らせ
したいと思います。

ではでは、梅雨真っ最中ですがお風邪などひかぬように。


marsha

2000-06-19-MON

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