OL
ご近所のOLさんは、
先端に腰掛けていた。

vol.35
- undead zombies no.1 -


イベントが終りほっとしているセンタンです。
ほっ…。

イベントは、おかげさまでびっくりするほど大盛況で、
いかに世の中のみなさまが、
直面する新しいイットな革命の中
なにかの答え、あるいは、なにかの糸口を求めて
たとえ小さなセミナーにも注意を向けて
遠方からもいらっしゃり、貪欲に情報を集めて
がんばっていられるのか、実感させていただきました。

日本はきっと大丈夫です。と思いたい、しかし…。

今日は、このユデタコの夏にさらに「ほっと」な
(わ、やめてくれー、これ以上暑くなるなんて)
緊急!gNくんの叫び!をお送りします。

日本は大丈夫?と思いたくなるような話だったりして。

ここに時々登場してもらってる gN くんから
カッカと燃えるメールが飛びこんできた
のは、先週の木曜日(7月13日)。

日経新聞の第1面にLinuxの文字が躍っていた日でした。
見出しは「基本ソフト共同開発 − Linuxをベースに」

「日本の電機・通信関連23社と2つの大学が参加して
コンソーシアムを形成。
デジタル家電や携帯電話、カーナビなどを制御するOSを
共同開発することにし、そのOSにLinuxを採用。
OSを公開し、開発コストの削減につなげる。
海外企業にも呼びかけて世界標準をめざす」
という記事でした。

Linuxが世界標準になるとは、
開発者もきっと喜んでいるはず…
と、素人の私は思ったけど
このケースはちょっと違うって gNくんは訴えます。

え?ど、どう違うわけ?

ちょっと背景説明をしますね。
Linuxのことは、十分話題浸透してるけど
ご存知、Linus Torvalds さんがオリジナルを作って
公開し、そのあとは世界中のプログラマが
ボランティアで改良、進化を続けてきた
Unix 系のOSのカーネル(車で言えばエンジン部分)
のことです。

研究者のみならず、広くユーザは増え続け、
そのクオリティの高さに注目したメーカや
ベンダーは続々とLinuxをベースにした商品化を
進めてきました。

しかもこれまでLinuxには目もくれず、
一定のOSの市場の席巻を許してきたIT企業も、
そのOSの市場での評価が下がるとともに、
Linux ビジネスに参入してきたのです。

Linux開発者コミュニティは
Linux商品化は、その普及の意味も込めて
歓迎を表明しているわけです。

ただし、開発者たちの築きあげてきた
「信頼のシステム」を尊重するという
最低限のルール(別に明文化はされてないけど)
は守るべきだというのが、
今回 gN くんの言い分のようです。

なぜ守る必要があるのか?

『コンピュータを動かす上で重要な部分のソフトは
「基盤的ソフト=人類共通の財産」であーる。
いかにクオリティの高い基盤的ソフトを
永く作り続けていくかは、とても難しい作業なのだな。
お金があれば、大企業であればできるものではなく
超優秀な人材と環境、そして本気になれる雰囲気ってものも
不可欠なわけじゃよ。
そういう研究や開発をボランティアで取り組んできた
エンジニアたちの志の高さとか、その恩恵にあずかれること
に対して、ユーザや世の中は評価と感謝を示すべきである
わけだ、わけだな、うん、うん。よくわかるよ』
by 鋭勿侮 博士 です。

つまり開発者コミュニティへの理解が
乏しいんじゃないか!
日本の社会に対しての gN くんの叫びが
まーしゃに届いたわけです。

そーいった背景を踏まえて、次は
その「叫び」を拡声器付でお聞かせします。
では、ここで一旦お休みでーす。
続きは次号でね。

★それから★
「大丈夫な理科系の対談」にメールを下さった皆さま
どうもありがとうございます。
司令塔ともども有難く読ませていただいています。
「対談」はまだまだ続きます。お楽しみにー。

では。


marsha, special thanks to gN, T.fujise and Dr.SA

2000-07-23-SUN

BACK
戻る