ご近所のOLさんは、 先端に腰掛けていた。 |
vol.58
「あったらいいなー、欲しいなー」と 切実に思ってるソフトのひとつです。 トランスコーディングというのは PC、携帯電話、PDAなどなどの 使うマシン環境の違いや 異なる言語環境での利用など、 いろいろとインターネット利用が 多様を極めてきている中…、 発信者が「入力」を一回すれば、 いろいろな状況に応じて、自動的に、 コンテンツが変換されていくという技術なんです。 その中でも長尾さんの研究は、 セマンティック・トランスコーディング と言います。なにやらかっこよいけど 難しそうな名前ですね。 直訳すると「意味的に行うコード変換」。 で、それは何か? 『インターネット上のさまざまなコンテンツを もっともっと賢く便利に活用するためのツール』 つまりインターネットで 情報を発信する人にも受信する人にも 「賢いゲタ」を履かせてくれるツール。 なーんて大胆に言ってしまっていいかしら>長尾さん。 実は、トランスコーディングを紹介する 長尾さんの本格的インタビューサイトが ガツンとコチラにあるんです。 4番目のストーリーです。 (長尾さんのこともクローズアップ!) これは、私のインタビューを読むよりも ちゃんとしていていいかもしれない(笑)。 これを見ると「あーだ、こーだ」と トランスコーディングのことを説明しなくても 大丈夫かなと思ってるのですが、 ちょっと時間を割いて読んでみてください。 私のインタビューは、言ってみれば、 裏サイトという雰囲気で…。 長尾さんの本音もちらりと出てくるし、 きっと楽しめると思うんだけど。 ●アノテーション ひとつだけ、アノテーションという 言葉が話の中に出てくるので、その説明をします。 これは、大事な言葉です。 アノテーションとは、要するに Web上のコンテンツ(テキスト、画像、映像、音声など)に、 ひとつひとつ加えていく「裏説明」みたいなものだと 考えてください。 例えば、テキストなら、 文節や文法などの分析が裏(別のサーバ上)で、 施されているとか。 画像なら「いつ、どこで、誰が、どういう状況で撮ったもの」 あるいは「赤いセーターを着た女性が手を上げているシーン」 のような情報が、画面には見えないところで 付加されているというものです。 もうちょっと専門的なところに足を踏み入れちゃうと、 アノテーションは、大きく分けて
こういうアノテーション情報があると、 文章を要約、翻訳、検索するなどが より早く正確にできたり、 例えば「中田選手のハットトリックゴールの映像!」 というような、今見たいと思った映像を ネット上でたちどころに探し出せたり。 つまり、インターネット上の情報を自分用に カスタマイズすることがより簡単になる… という素敵な技術なんですね。 では、長尾さんの「壮大な野望のひとつ」の トランスコーディングのお話。 はじまりでーす。 Cue! ●壮大な野望のひとつなんです。
●自分の文章に責任持たなきゃいけない。
ドキッ!文章に責任…。 アノテーションをするには、 長尾さんが開発しているアノテーションエディタを使うと、 スラスラルラララ〜とアノテーションが出来るのです。 だから、ご心配なく。 でも、文章を書いていて よく間違ってしまうところですが、 形容詞がちゃんと掛かるべきところに掛かっているか なんていう問題があります。 例えば、「赤いきれいな花の帽子」っていうのは 赤い帽子なのか、 赤い花なのか、 はっきりしないですね。 書いた人は「きれいな花」のついた「赤い帽子」 という意味にしたかったのに、 「赤いきれいな花」の「帽子」 という解釈のアノテーションを 機械がやってしまったら、 自分の意図の通りに 修正しなければなりません。 そういう部分を「書き手」が手動で修正していく ことによって、自分の文章の間違いに気がつく、 というわけなのです。 では、次回に続きますね。 marsha |
2001-08-26-SUN
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